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第506話 雪斎和尚の“心を整える”特訓(2)
雪斎和尚さまは、竹の棒を軽く俺の肩に当てた。
「戦場では、痛みや恐怖に耐えられぬ者から死んでいきます。座禅は、その《《心の耐久力》》を鍛えるのです」
「心の……耐久力……」
「そう。信玄公の説く、《《静かなること林の如く》》、ですじゃ……。あの方と戦う時、そなたは必ず恐怖する。そして、畏怖を払うために慌てる! その、心の隙を信玄公は狙っている。だから竹千代殿も、その恐怖を戦場で、飲み込めるかどうかで、勝敗は決まります」
俺は歯を食いしばり、再び目を閉じた。
時間がゆっくり流れる。痛みが波のように押し寄せる。
それでも、信玄入道には、俺も負けたくはない! もしも対戦の機会があれば! 俺は日ノ本最強! 甲斐の虎と甲州軍団を、今度こそ打ち破って! 俺が名実共に日ノ本最強を手に入れたい!




