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第503話 義元の期待! 後継者としての眼差し……(1)
今川義元公は、演習場の中央へとゆっくりと歩み出た。
その眼差しは、いつもの柔らかさではなく、 《《東海道一の弓取り》》としての鋭さを宿していた。
「竹千代。今の戦、麻呂は、すべて見ていだごじゃる」
俺は思わず背筋を伸ばす。
「御方さま……」
「そなたの陣形――ただの奇策ではなでごじゃる。武田晴信の動きを読み、未来を見据えた戦だ」
義元公は、演習場に広がる五段陣を見渡した。
「麻呂は、今川家の未来を案じている。そなたに、麻呂の血族の姫を嫁がせるのも、そなたがただの子供ではないと信じているからでごじゃる」
その言葉に、俺の胸が熱くなる。
だって、前世で彼女も、嫁もいない俺だったから、歴史通りに、まだ見ぬ、《《築山殿》》を嫁にもらえるのは本当に嬉しいけれど……。氏真姫や朝比奈 泰朝、井伊直虎……。
その他の令嬢たちとの関係はどうしよう?




