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第1話 前世からの女性? (5)

俺は思ってしまった。だから連れの女達も騒ぎ始めたよ。「小津、目の前のお姉さんは、あんた知りあいなの?」と、尋ねてきたから。


「いいや、知らないし、初めて見る女性だよ。誰かと勘違いしているんじゃないのかな?」


 と、連れの女性達に説明をしたんだ。


 だって本当に知らないし、こんなにも美しい女性と知り合いというか、一度でも話し等をしていたらのならば、絶対に俺自身も忘れないと思うから。そう述べたよ、連れの女性達には……


「はぁ、あなた、何を言っているの、妻の私わたくしの事を忘れたのですか?」


「ほら小津、やっぱりあんたの事を知っているようだよ? それに妻だとこのお姉さん言っているよ?」


「はぁ、ちょ、ちょっと待って……俺まだ高校生だよ。彼女がいたとしても、奥さんなんている訳ないだろう?」


「いや、でも、お姉さん、泣きそうな顔しているし。それにもしかして小津、あんた、年上の女性を騙して、変な店で働かして貢がせているの?」


「いや、いや、そんな事を俺は女にさせないから。……それにこんな女性は、本当に知らないから」


 もうね、本当に嫌だよ。この女ひと俺の事を夫だと述べてくるんだよ。それにさ、連れの女達にも、俺は悪人呼ばわれされる始末だし、困ったもんだよ。本当に……


「えっ、嘘です、この人の言っている事は……だってこの人は私わたくしの夫なのですよ、お嬢さん達……ですからお願いします夫を返してください……」


「ほら、小津、やっぱり、あんたの奥さんだと言っているよ」


「えっ、ち、違うって、俺はこんな訳分からん、女何て知らないし」


 と、まあ、こんな感じでね、目の前の女に、俺は憤怒しながら告げたんだ。


 するとさ、目の前のお姉さま、憤怒しながら「あなた──」と、いった感じでね。


 まあ、先程の出来事が起きた──目の前のお姉さん、俺の事が気に入らなくなって。魔法でドロロンパァ~と、いった感じで。


 俺は気がついたら、こんな野獣のような容姿になっていたと、言った訳なんだよ


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