480/555
第470話 とりあえず尾張の二人、正体を隠しつつ参戦(3)
俺は、今日何度目になるかわからない、ドミノ倒しの中心で叫んだ。
「お前らぁあああああああああああああああああああっ!! 試合しろぉおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
氏真・泰長・元景・氏長・正綱・直虎・半蔵・忠次姉・正信・守綱・康忠……
そして吉法師姫と……。
よく見ると、俺の背に抱きつき、「殿~、殿~」と呟いて甘えている藤吉郎まで──
俺の一喝で、全員が正座した。
吉法師姫が言う。
「……わるかったはタヌキ……。あっ、はははははは……」
藤吉郎も告げてくる。
「……殿、すまぬでござる」
氏真が言う。
「あなたさま……怒らないでたもれ……」
泰長が言う。
「若……ごめんなさい……」
俺は深呼吸して叫んだ。
「よし! 今川家VS岡崎衆VS尾張! 試合再開だ!!」
俺が両陣営に告げると。
数正兄ちゃんが泣きながら笛を吹く。
「ピィ~~~~~~~~ッ!!」
こうして──
戦国最大のサッカー試合は、まともな蹴鞠もできずに……。
俺の予想に反して、さらにカオス化へと進むのであった。
◇◇◇




