467/556
第457話 恋愛戦国乱舞、ついに“尾張の影”が忍び寄る(4)
俺の上に姫武将たちが重なり合い──
「痛いですわ……」
「痛い……」
「いた……」
「うえぇ~ん……」
(重い重い重い! 誰か助けてくれ!)
数正兄ちゃんが泣きそうな声で叫ぶ。
「み、皆さん……! 試合を……試合を続けてくださ~い……!」
◇◇◇
そして──俺はついにキレた。
「お前らぁあああああああああああああああああああっ!!」
姫武将たちがビクッと震える。
「これはサッカーだ! 恋愛戦争じゃない! 俺の隣の席争いでもない! 胸を貸す大会でもない! 蹴り倒して手を握る大会でもない! 影分身大会でもない! 槍で突く大会でもない!」
全員が正座した。
氏真がしゅんとする。
「あなたさま……怒ったのですか……?」
「怒るわ! 試合しろ!」
泰長が真っ赤な顔でうつむく。
「……すみません」
元景が涙目。
「竹千代くん……怒らないで……」
氏長がそっぽを向く。
「……蹴り倒すのは後でにするわ」
正綱が手を挙げる。
「竹千代さま、応援だけします!」




