第452話 サッカーをしてみよう! 収拾不能編!(3)
半蔵が影分身を使い始める。
「若! 影分身で敵を惑わせます!」
「それサッカーじゃなくて忍術だろ!」
忠次の姉ちゃんが胸でボールを止めようとする。
「若! 胸で止めるわ!」
「それもダメだ! ──いや! 胸トラップは、反則にならないからいいのか? もう、俺自身が困惑して、わけがわからん!!」
そんなことを思えば──テンプレ通りに、正信が泣きながら走る。
「若ぁあああっ! 姫さま達が怖いから帰りたいぃいいいっ!」
泣きながら、御経も唱えつつ、チビ助が走ってくる。
「泣くな正信! こんなプレッシャーに負けたら、将来家の軍師にはなれんぞ! だからちゃんとボール見ろ! 蹴鞠をするんだ!」
守綱が槍を構える。
「若! 槍で突けば早いぞ!」
「守綱なぁあああっ! アホなことは申すな! 絶対ダメだ!」
康忠が嫉妬する。
「若さま……姫さん達に囲まれすぎでは……?」
「お前は気にするな! 前を見て──サッカーに集中しろ!」
鳥居兄ちゃんが呆れ顔……
「若……これ、サッカーじゃねぇよな……?」
「だね、兄ちゃん……」
平岩兄ちゃんがボールを食べようとする。
「若、これ食べ物じゃないよね?」
「当たり前だろう! 後で《《鯛の天ぷら》》食わしてやるから、真面目にサッカーをしてくれよ!」
榊原のヤンキーの姉ちゃんが冷静に尋ねてくる。
「若さま、姫さん達が全員若さまの方見てますけど……」
「気にするな!」
俺が周りに気配り、イエローカードをだしながら、サッカーをプレイしていると事件は四度起きた。




