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第428話 サッカーしてみる? (3)
俺はまた《《あのラブコメ》》の女神さまが用意した舞台へと身を投じた。
「俺はただの若武者だ。武芸は秀でているが、女心はまるで分からん」
そう呟きながら、まるでタコの足のように不器用に、今川氏真へと飛び込んだ。
だが、あの女――氏真はまるで妖狐のようにしなやかで、十二単の裾を翻しながら、カモシカのように伸びた足を鋭く振り上げた。
「これは……!」
剣よりも鋭い回し蹴りが俺の顔面を襲い、まるで手毬のように吹き飛ばされた。
《ドテッ!》
《バタン!》
俺の身体は城壁のように硬い地面に叩きつけられ、冷たい朝露の匂いが鼻をくすぐった。
「いてぇ~、なぁ~、氏真は~! こういう場面はラブコメのセオリー通り、キスぐらいさせろよ! 別に減るもんでもないし、しょっちゅうしている行為だろうが! 何故今になってさせてくれねぇんだよ~。いい加減にしろ~!」
俺は地面に転がりながら叫んだ。




