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第419話 復讐(2)
俺の身体、いつまで持つんだろうな……。
だが、俺の胸の奥には別の炎がある。
そう織田信長の、俺への裏切りの痛み……。織田家で共に育った吉法師姫……。あいつは俺を捨てた。
俺を裏切り、豊臣秀吉《猿》をとりやがった。
だからアイツの側には今、豊臣秀吉となる男が仕えている。
俺の代わりに、あいつの隣に立っている。
その事実が、俺の胸を焼く。
「……絶対に許さない」
武芸の稽古で槍を振るいながら、俺は心の中で呟く。
俺は弓を引きながら、復讐の炎を燃やす。
「吉……。お前は桶狭間で必ず俺が討つ。覚悟しておけ」
秀吉もだ……
「俺は《《彼女》》を奪った猿……絶対に許さない」
矢も弾も、俺の嫉妬と怒りを乗せて放たれる。
「お見事!」
「若さまは一番だ!」
家臣たちが歓声を上げる。
淑女たちも黄色い声を飛ばす。
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