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俺流の徳川家康はこうだ! 未来を知る俺が尽くすならば、同じ悪役令嬢様ならば織田の姫様よりも今川の姫様の方に使える事にした!  作者: かず斉入道
第3章 駿府の悪役令嬢さま

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第417話 流石静岡、上手いな! (14)

 むしろ、陽が高いうちから、ほんの少しだけ、俺に寄りかかっていた。


 午後の光が、二人の影をひとつにまとめる。


 風がそよぎ、鳥が歌い、 庭木が揺れる。


 まるで、 この中庭が二人のためだけに存在しているみたいだった。


「……あなた」

「ん?」

「もう少しだけ……このままでいてもいい?」

「……ああ」


 俺はその言葉に、 何も足さず、何も引かず、ただ頷いた。


 胸の奥にしまい込んだ《《答え》》は、 まだ言葉にしない。


 いつか、 もっと確かな形で思い出せる日が来るまで……


 そして──。その時、俺の隣にいるのが氏真であればいいと、 俺は密かに願った。


 午後の光は、 そんな俺の願いを知ってか知らずか、 静かに二人を包み込んでいた。


 ──あの日の中庭は、 確かに、幸せだった。


 そして今も……。



 ◇◇◇




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