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第417話 流石静岡、上手いな! (14)
むしろ、陽が高いうちから、ほんの少しだけ、俺に寄りかかっていた。
午後の光が、二人の影をひとつにまとめる。
風がそよぎ、鳥が歌い、 庭木が揺れる。
まるで、 この中庭が二人のためだけに存在しているみたいだった。
「……あなた」
「ん?」
「もう少しだけ……このままでいてもいい?」
「……ああ」
俺はその言葉に、 何も足さず、何も引かず、ただ頷いた。
胸の奥にしまい込んだ《《答え》》は、 まだ言葉にしない。
いつか、 もっと確かな形で思い出せる日が来るまで……
そして──。その時、俺の隣にいるのが氏真であればいいと、 俺は密かに願った。
午後の光は、 そんな俺の願いを知ってか知らずか、 静かに二人を包み込んでいた。
──あの日の中庭は、 確かに、幸せだった。
そして今も……。
◇◇◇
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