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第414話 流石静岡、上手いな! (11)
──生前の少女の記憶と、 今ここにいる氏真の姿は、 ただの偶然じゃない。
そう思った瞬間、 胸の奥がじんわりと熱くなった。
腕の中の氏真は、まだ俺の着物を掴んだまま、離れようとしない。
いや、離れたくないのだろう。
「……あのさ、氏真」
「な、何よ。そんな声出して……」
「お前、その……昔のその子のこと、もっと覚えてないのか?」
「覚えてないわよ。でも……」
氏真は、俺の胸元に額を寄せたまま、 小さく息を吸い込んだ。
「その子……あなたみたいに、 リフティングが下手だったのよ」
「下手って……」
「でもね、すごく一生懸命で…… 。わらわが笑うと、嬉しそうにして…… 。転びそうになると、こうして──」
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