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第413話 流石静岡、上手いな! (10)
「……っ、な、何よその顔! 変な勘違いしたら承知しないんだから!」
氏真は《《あの時》》、真っ赤になって俺の胸を軽く叩いた。
「べ、別に……。あなたがその子だなんて……思ってないんだからね!」
「誰も何も言ってねぇよ」
「言いそうな顔してたのよ!」
今川氏真《》の照れ隠しの怒り方が、さっきよりもずっと甘い。
俺の腕の中の氏真は、怒っているくせに、いつものようにツンデレして逃げようとはしなかった。
むしろ、ほんの少しだけ俺に寄りかかっていた。
だから午後の光が、二人の影をまた重ねる。
そして俺は《《あの時》》に確信した。
──俺の生前の少女の記憶と、今ここにいる氏真の姿は、ただの偶然じゃない。
絶対に何かが繋がっている。
その《《何か》》を俺が知るのは、もう少し先の話だ。
◇◇◇
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