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俺流の徳川家康はこうだ! 未来を知る俺が尽くすならば、同じ悪役令嬢様ならば織田の姫様よりも今川の姫様の方に使える事にした!  作者: かず斉入道
第3章 駿府の悪役令嬢さま

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第412話 流石静岡、上手いな! (9)

「不器用って?」


「でも、優しかったの。その子は……。わらわが転びそうになった時、いつもこうして──」


 氏真は俺の胸元を指先で軽く叩いた。


「抱きとめてくれたのよ」


 俺は、《《その時》》──心臓が蹴鞠よりも大きく跳ねた。


 まるで俺の生前の記憶と《《あの時》》が重なっていくような感覚だった。


「……氏真」


「な、何よ。そんな真剣な顔して」


「お前、その子の名前……覚えてないのか?」


「ん? 覚えてないわよ……。でも──」


 氏真は《《あの時》》──俺の腕の中でそっと顔を上げた。


「ふっ、ふふふ。その子の《《抱きしめ方》》は……あなたとよく似ているわ」


 《《あの時》》一瞬、俺の時間が止まった。


 俺の周りの風も、鳥も、庭木も、すべてが遠くに消えていく。





(お願い)


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(102)

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