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第392話 以前と余り変わらない気が? (12)
夕陽が今川館の中庭を柔らかな黄金色に染め上げ、風が草木をそっと揺らす頃。虫の声がかすかに響き、空気はほんのり冷たくなっていた。
そんな中、半蔵はいつものように金の話でふざけていた。
「えぇ~、でも~、殿さま、仕方がないすよ~。だって殿さまよりも氏真さまの方が高給取りのお金持ちお嬢だから、給金もたっぷりくれるし。最近は殿さまから真面な給料も貰っていないから、やはりこの身を氏真さまに売るのは仕方がないことですよ。あっ、ははは」
金に目がない忍び、服部半蔵は主に面と向かって裏切りを正当化するようなことを言い放つ。
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