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第376話 俺の本命様(6)
もし今川の親父さまにこの言葉が知られたら、俺の首が飛ぶかもしれない。
しかし、年の功というものは時に大胆な行動を後押しする。
アラサーの自分の年齢が背中を押し、すらりと頭を下げると、今川氏真の頬は真っ赤に染まった。
そんな氏真へと俺は、まるで騎士のように、俺は結婚のプロポーズを膝をつき、手を差し伸べて嘆願した。
それはまるで近代日本のアニメやマンガ、ライトノベルのラブコメのワンシーンのようだった。
《《あの時》》の俺は本気で今川氏真との身分違いの結婚を夢見て、『ほらほら、早く氏真、俺の手を握れ』と馬鹿みたいに思っていた。
俺は震える手を差し出し、彼女の返事を待った。
(お願い)
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