第28話 長槍乱舞! 尾張姫武将ハーレム vs 尾張ヤンキー軍団、4対4模擬戦・修羅場MAX!
◆戦場はさらに混沌へ――慶次、竹千代を【弟分】扱い! 慶次の槍が地面を抉り、砂煙が舞う。
「竹千代!! アーシの弟分になれぇえええっ!!」
「弟分って何!? 槍向けながら言うな!!」
慶次は豪快に笑いながら、槍を振り回す。
「竹千代が気に入った!! 今日からうちの弟だ!! アーシが鍛えてやる!!」
「鍛えるって何!? 俺死ぬ!!」
新介が慶次の槍を弾きながら叫ぶ。
「慶次!! 竹千代はぼくの専属の一番槍だ!! 弟分じゃないからね!!」
「はっはっは!! じゃあ兄貴分でもいいぞ!!」
「意味わからん!!」
◆鬼武蔵、嫉妬で攻撃力がさらに上昇
鬼武蔵は顔を真っ赤にし、槍を構えた。
「竹千代!! 昨日、姫さまと寝たんだろ!! 今日も寝たんだろ!! 毎日寝てるんだろ!! 嫉妬したんだぞ!! 攻撃力が上がったんだぞ!!」
「上げるな!! 嫉妬で攻撃力上げるな!!」
鬼武蔵の槍が地面を突くたび、地面がえぐれ、砂が爆ぜる。
新介が叫ぶ。
「鬼武蔵!! 嫉妬で強くなるのやめろ!! 竹千代君が死ぬ!!」
「死なない程度にやる!!」
「その《《死なない程度》」が信用できねぇ!!」
俺は、真っ赤な顔で、鼻息荒い、鬼武蔵へと不満を告げる。
◆成政、泣き虫デレが戦闘中に告白未遂へ
成政は涙で視界ゼロのまま、槍を振るう。
「ひぃいいいいいいっ!! 竹千代君~!! 守りますぅうううっ!!」
恒興と利家は泣き叫ぶ。
「泣きながら突っ込んでくるなぁあああっ!!」
成政は涙をぽろぽろこぼしながら、なぜか俺の背中にしがみついた。
「竹千代君……。わたし……わたし……。す……す……す……」
「す……?」
「す……す……す……す……」
「言えてない!!」
成政は顔を真っ赤にして叫ぶ。
「す……す……す……き……」
「好きって言ったぁああああああっ!!」
成政は泣きながら地面に倒れ込んだ。
「恥ずかしいですぅううううううっ!!」
(いや……戦闘中に告白未遂って何!? 破壊力高すぎる!!)
まあ、《《あの頃》》の尾張は熱かった。
◆新介、勝ち気デレが竹千代を守りすぎて暴走
新介は槍を構え、鬼武蔵と慶次を同時に相手にしながら叫ぶ。
「竹千代君!! 絶対守る!! ぼくが守る!! 誰にも触らせないからねぇ!! 姫さまにも負けないよ!!」
「いや、吉姉さまに勝とうとするな!!」
新介は完全に暴走していた。
「竹千代君はぼくの専属の一番槍だ!! 弟分でも遊び相手でもない!! ぼくのだ!!」
ぼくっ子に鬼武蔵が叫ぶ。
「うちのだ!!」
慶次が笑う。
「アーシの弟だ!!」
成政が泣く。
「わたしのですぅうううっ!!」
小平太が笑う。
「うちの遊び相手だよ!!」
「いや、所有権争いするな!! 俺は物じゃない!!」
◆小平太、元気デレが投げ技として進化
小平太は槍を捨て、俺を抱えた。
「竹千代くん!! 新技いくよ!!」
「新技って何!? 俺死ぬパターン!?」
小平太は俺を抱えたまま回転し――
「うりゃ~~~~!!」
俺は空中で三回転しながら叫ぶ。
「ぎゃあああああああああああっ!!」
小平太は満面の笑みで言う。
「竹千代くん!! 軽いからよく回るね!!」
「軽いって言うな!! 俺はコマじゃない!!」
慶次が笑う。
「竹千代!! 回転が綺麗だ!!
弟分にしてやる!!」
「弟分にするな!!」
◆戦場は完全に修羅場へ
慶次の槍が地面を抉り、鬼武蔵の槍が風を裂き、新介の槍が火花を散らし、成政の槍が涙で濡れ、小平太が俺を投げ飛ばし、恒興と利家が泣き叫び――
草原は完全に戦場だった。
吉法師姫は高台から見下ろし、悪役令嬢スマイルで言った。
「ふふん……竹千代、いいわねぇ~! こんなに争われるなんて、幸せ者じゃない?」
「幸せじゃないです!! 吉姉さま~! 俺~、死ぬ~!! 俺死んでしまう~!!」
吉法師姫は扇子を閉じ、満足げに頷いた。
「でも……竹千代! あんたはアーシのものよ?」
その瞬間――
草原の全員が動きを止めた。
鬼武蔵は真っ赤になり、成政は泣き、新介は拳を握り、小平太は笑い、恒興と利家は震え、慶次は豪快に笑った。
そして俺は――
心臓が止まりそうになった。
(尾張……怖い……。でも……なんか……楽しい……。これ、アニメの世界……。完全に戦国ラブコメじゃん……。修羅場ハーレムじゃん……。そして今度は戦争じゃん……)
尾張の草原に、今日も戦国ラブコメの狂気が響いていた。
◇◇◇




