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第20話 尾張の悪役令嬢様との思い出(9)
◆吉法師姫、満足げに笑う
「きゃははははははは~~~! 竹千代、最高よ!!」
鬼武蔵も腕を組んで頷く。
「竹千代、今日もいい悲鳴だな」
「褒めるな!!」
恒興と利家は地面に倒れたまま叫ぶ。
「竹千代ぁぁぁぁ!! 俺らも地獄だったぞぉぉぉ!!」
「お前だけじゃねぇえええっ!!」
吉法師姫は、そんな俺たちを見て満足げに言った。
「ふふん……これが尾張流よ。強くなりたいなら、まずは……いじめられなさい!」
「いや、いじめって言った!! 今いじめって言った!!」
「いいのよ~。竹千代は可愛いんだから~」
吉法師姫は俺の頭をぽんぽんと撫でた。
その仕草は優しいのに、言ってることは鬼畜……
(この人……やっぱり好きになっちゃうじゃん……)
尾張の草原に、今日も戦国ラブコメの鼓動が響いていた。
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