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抽象的イメージを具象で表現する スキ 12

「抽象的イメージを具象で表現するには、イメージが遠いもの同士を組み合わせるといい」


 例えば「鉄」を表現するときに、「ナイフ」と「フォーク」で表現したとしよう。


 ナイフとフォークでイメージすることは「食事」や「レストラン」だ。


 道端で看板を見つけて、ナイフとフォークのシルエットが描かれていたら、誰でも食事できるところがある、と思うだろう。


 鉄製のナイフとフォークをイメージする前に、もっと強いイメージを想起する。


 だから失敗だ。


 日常会話で、我々は同じような失敗をしょっちゅうしている。


 自分が言おうとしたことが、相手に伝わらず、


「俺の話を聞いているのか」


 とか、


「この人たち、話を聞いてない」


 と怒ったり、愚痴をこぼす。


 問題の本質は、表現する側にある。


「他人に何かを伝えるのは難しい」


 というが、こういうと相手が悪いように聞こえる。


 だが、反省すべきは表現者の方である。


 鉄の問題に戻ると、


 例えば「スパナ」と「フォーク」ならどうだろうか。


 今度は「食事」ではない。


 スパナでものを食べる人はいないだろう。


 これでまあまあ、「鉄」が表現できた。


 だが「道具」というキーワードでつながっている。


 もっと遠いモチーフならば、完璧に近づく。


 あとは宿題にしたい。考えてみて欲しい。

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