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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第二章「ネオファンキング、誕生」

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100万人突破

 あともう一度だけ、Dランクダンジョンの隠し通路が他にないか見たら、別のダンジョンへ移ろうと考えた。

 そしてこの日のダンジョン配信は、開始早々に目で追いきれぬほどの勢いで、コメントが流れていく。


『フォロワー100万人突破おめでとう!』


『さすがの勢いだよなぁ』


『888888』


『受けとれぇぇい、壁破壊ニキ! 1000円』


『壁破壊ニキを見るのが最近の楽しみです。もはや生活の一部なので、これからもよろしくお願いします。 7000円』


『初期からずっと応援してます。メンシプ開設予定はないですか? 700円』


『切り抜きから来ましたが、もうファンです! 期待してます! 500円』


『お顔も声もスタイルも全てがタイプです♥ 3000円』


『ニキ様だいすき、ずっとずっとだいすき♥ 10000円』


「ありがとうございます。こんなにたくさん……助かります。メンシプはないと思います……色々と恥ずかしいので……」


 メンシプとなるとお金をとるので、しっかりとそれ専用の活動をしなくちゃいけなくなる。

 ダンジョン配信は有料配信禁止なので、どうしても雑談配信などが題材になるだろう。

 加えてメンバー限定のスタンプ配布、とかそういうのを用意することになる。

 影山としては、“壁破壊二キ”のキャラクターイラストがこれ以上バラまかれるのに、まだ羞恥心がある。

 正直、待機画面やアイコンなどのイラストでも、自分の分身と考えると恥ずかしいのだ。

 ただ、1つ思うことはあった。


「こうやってスパチャなどで、みなさんにお世話になっているので。なにかの形で、返せたらなと思っています」


『ええんやで』


『元気に配信してくれれば』


『ニキは将来の探索者業界を支える人間なんやで』


『なおすでにトップクラスの模様』


『まだレベル10代だし、さすがにトップは言い過ぎじゃね』


『ニキくんの写真集出してください♥ お姉さん絶対に買います♥ 15000円』


「嫌です。でも、スパチャありがとうございます。レモンさん……前にも投げてくれましたよね、いつもお世話になっています」


『きゃあああ、覚えてくれた♥ 元気でいてくれたら、それでいいからね♥』


(ファンサ要求してきた人だから、印象に残っている……)


『昨日の骨はどうだった?』


『指輪気になる』


「昨日の骨は、合計で270万円になりました。高級ポーションのエキスになるそうです」


『わーお』


『たっか』


『マジかよ!?』


「で、指輪なんですけど。鑑定結果が出ました。なので、今日から装備しています」


 左手の人差し指には竜の指輪。

 中指に、昨日手に入れた盾の指輪をつけた。


『かっこいい』


『似合っているよ♥』


『どんな効果?』


「とりあえずステータスで見てもらった方が早いと思うので、こちらをどうぞ」


 鑑定後なので、レベルと同じでステータス表記が出来る。


 セブンス・シールド

 全ステータス20%上昇。スキル“セブンス・シールド”を発動できる。


 スキル「セブンス・シールド」

 指輪から魔力で形成する盾を発生させる。1秒につき1MP消費する。


『全ステUP!?』


『しかも20%か……』


『ステ上昇のアクセサリーってだけでも、100万以上するのに』


『ウン千万は余裕でする性能なんだよなぁ……』


『さらにスキル付与というオマケつき』


『片手盾みたいな感じ?』


「そうですね。これです」


 影山は指輪に魔力を送り“セブンス・シールド”を発生。

 丸いラウンドシールドの形をしており、サイズは大きい。胸の辺りで指輪をかざしているのだが、縦のサイズが影山の足元ギリギリまで届いている。


『おお』


『いざという時の守りに使えるね』


『こりゃまた一気に強化されたな』


 そうして昨日の収穫を報告し、まだ見ていないエリアに隠し通路がないか確認する。

 しかし床にも壁にも、該当するものはなかった。

 時刻は15時。影山はよし、と頷いた。


「……ここのダンジョンでも色々なことがありましたが。隠し通路はなさそうですね。次回の配信で、別のダンジョンへ移ります」


『振り返れば、壁破壊は弾幕ゲーと○ガテン迷路か』


『色々あったねぇ』


『昨日のゾンビ怖かった><』


『ニキ様~♥』


「エクストラ・モンスターと出会えなかったのは、残念ですが……」


 と、視聴者と感慨にふけっていたときだ。

 朝日が緊迫とした声を上げる。


「――ニキさん! 救難信号をキャッチしたよ!」

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