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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第二章「ネオファンキング、誕生」

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耐久配信になってしまう

『当然、出口はあるよな!』


『出口、どこ……ここ……?』


『嘘やろ』


『これで徒歩帰りとか鬼畜すぎんか』


『クソゲーみたいな仕様やめーや』


『ドンドンドン!(絶望)』


『ま、まあ、伝説のクソゲーと違ってエンカウント率は低いから』


『黄〇のオードかな?』


「出口はありません」(半ギレ)


『よし、解散』


『オワタwww』


『声に怒気こもってて草』


『え、マジでないの?』


「ないですね」


 影山はため息をつき、元来た通路へと戻る。


「朝日ちゃん、サポートをお願い」


「うん。最短ルートでも結構な道のりだけど……一緒にがんばろうね」


 こうして今回のダンジョン探索は長丁場となった。

 さらに道中はレーザートラップもかいくぐらないといけない上、嫌がらせなのかスケルトンとのエンカウント率も高かった。

 体力と集中力もゴリゴリ削られる。

 だが、長時間の戦いにはある程度の耐性がある。


(社畜時代に深夜まで残業したことなんて、何度もあるし……)


 ふと思い返すと、元上司は決まって先に帰っていたことを思い出す。

 影山以外にも既婚者の男が嫌いな傾向があり、そういった境遇の部下に繁忙期は大量の仕事を振っていた。


『俺は最後まで見届けるぞ』


『眠いので落ちます』


『風呂食ってくる』


『今戻ったけど、まだやってて草』


『なっがいなぁ……』


『景色変わらんのが地味にやだよな。進んでいる気がしない』


『ニキ様と夜遅くまで過ごせる♥』


『ニキ、ファイトだ!』


 時刻は22時を回る。眠気が襲い始めた。


「もうここで寝ようかな……」


『すごいこと言ってて草』


『絶対ダメ』


『死ぬぞ』


『諦めないで』


「ダンジョンにも耐久配信ってあるんですか」


『あるよ』


『レアモンスター出るまで帰れないとか』


『もちろん今のニキみたいに、長引いて、結果耐久みたいな感じになっているのもあるよ』


「そうなんですか……」


 気分転換に雑談をしつつ、何度も戦闘をこなし、罠を回避し――ようやく、スタート地点へと辿りついた。

 壁破壊をすると、久々にダンジョンの空の下に出られる。

 影山は思わず、両腕をおおげさに広げた。


「やっと出られた……!」


『やったあああああああ!』


『おつかれ!』


『さあ帰ろう!』


『俺も思わずガッツポーズ出たわ』


『“〇ョーシャンクの空に”みたいなポーズで草』


『解放感すごそう』


 ダンジョンの出口まで移動する頃には、なんと0時を回っていた。

 影山は疲労感のにじむ顔と声で、配信を締めくくる。

 こんな時間なのに、接続数は40380と表示されていた。


「みなさん、今日はお疲れさまでした」


『おつ!』


『またね』


『大変だったね><』


『おやすみ!』


 配信を終了する。


「朝日ちゃんもお疲れ。今日はキツかったよね」


「えへへ、私は大丈夫だよ。それよりもニキさんが、たくさん休まないと」


 いわゆる深夜テンション的な補正がかかったのか……影山は朝日へ意外な提案をした。


「明日は配信休みにしよっか。いつもお世話になっているから、なにかお礼がしたいな」


「え!?」


「なにがいい?」


 ほぼデートの誘いだ。

 単純にお礼の気持ちから出た言葉であったが。

 朝日はモニターの前で顔を赤くしながら、小さく呟いた。


「え、えっと……喫茶店……一緒にいきたい……」


 そう言われて、影山は初めて自覚を持ち、頬が赤く染まる。


「わ、わかった。明日、いこうか」


「うん……」


 そういうことになった。

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― 新着の感想 ―
こんにちは。 ○昏のオード…懐かしいww 自分は歌魔法で「くそげえべいべ」ってやけくそな歌を歌わせて笑ってました。
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