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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第二章「ネオファンキング、誕生」

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まさかのホラー配信

『ヒェッ……』


『怖い怖い怖い』


『なんだこの笑い声!?』


『キモい』


『やだ、ニキ様~><』


『(゜∀゜)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ↑↑↑↑↑↑↑』


『なにわろてんねん』


『音デカすぎてびっくりした』


『こわいよ~』


「ニキさん、背後に反応が!」


「後ろ?」


 鼓膜を直接揺らすような、バカでかい音量の笑い声で、怖いと言うよりは驚くタイプの脅かし方だが、相変わらず大してビビっていない、落ち着いた様子の影山が振り返る。

 ズブぶぶぶっ、と湿った音と共に、床からゾンビが生えてきた。

 体長は先ほどよりも大きく、3メートルほど。同じゾンビだが皮膚の色が赤色で、人体模型のような見た目をしており、薄気味悪さが増している。

 顔に目はないが唇だけがあり、ニヤニヤ笑っているのが、不快な印象をさらに強くさせていた。


「さっきより大きいな」


「い゛ひっwwwww ひいっひひひいいいいいいwwwwwwwwww ひゃひゃっ、ひゃっ、ほっ、ほっ、ほっ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」


『テンションに差がありすぎて草』


『バカうるさくて草』


『いや普通に怖いんだけど』


『きゃ~、ニキ様~><』


 大きなゾンビが、ドスドスと地響きを立てながら前へ駆ける。

 右拳、右足の蹴りと、素早い動きで格闘攻撃を放ってきた。

 影山は後ろへ下がり、回避しながらショットガンを放つ。

 魔力の散弾がゾンビに降りかかり、バチバチ! と弾けるような音が放つも、皮膚にほとんど傷がつかない。


「お? お? お? wwwwwwwwwwww ひゃひゃひゃひゃひゃ! あへっ、あひっ、あはぁぁぁぁぁぁあああああああああ~~~~~~~~~~↑↑↑↑↑↑↑」


 効いてませんけど? 大丈夫ですか? と、煽るかのように首を傾げながら、蹴りとパンチを放ってくる。

 その一撃はどちらも強力で、ぶんっ! ぶんっ! と重みのある音を放っていた。

 当たったら必殺級であろう、かなりパワフルな体術だ。

 影山の靴が光り、加速したスピードで空を飛び、ゾンビと距離をとる。

 ゾンビは再び首を傾げた。


「おほ? んおぉぉぉ? おっ? おっ?」


 ん? どしたん? なにするんですか? と、言っているかのようであった。

 先ほどのゾンビと違って、感情豊かだ。


『あの散弾が効かないだと!?』


『さっきのやつよりかなり強いぞ』


『てか、なんだこのゾンビの挙動は』


『怖いってか不気味だぞ』


 空を飛んだ影山は、カードリッジをベーシックマガジンへ切り替える。

 そして透視スキルを起動した。

 デカゾンビの大ダメージ付与は腹、右肩、左肩。

 先ほどの耐久力を見ると、この3つに当てないと仕留めきれないのかもしれない。

 空を飛んで距離をとりつつ、まずは右肩を狙う。

 動き回るゾンビに1発目は外すも、2発目に命中。

 光の弾丸は、ゾンビの右肩を深くえぐった。


「wwwwwwwwww きききっ、ぎぎいぎぎぎっぎぎぎぎぎい!!! あっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」


 爆笑しているが、ダメージは確実に入っているのがわかる。

 続く3発目は、ゾンビの左肩を見事に射抜いた。

 ゾンビは口元をにやつかせながら、大きくジャンプ。

 その跳躍力は影山の元へとたどり着くほどの勢いがあった。

 しかしあえて避けようとせず――前へ向けて飛行。

 飛行もかなり練習を積んだ。空中で剣を振り、“線”を斬るイメージは何度も重ねた。

 その練習通りに。ゾンビに先制を許さず、カウンターによる必殺を狙う。


「――そこだ!」


 ウォールブレイカーを握りしめ、すれ違いざまに素早くゾンビの腹を一閃した。


「あっ……ひゃ……」


 ゾンビの笑い声が止み、ボトン! と、地面に落ちる。

 着地した影山は落下したゾンビを観察した。

 その赤い体が光となって、魔石を残し消えていく。


『――影山 光のLVが19へ上昇しました。HP+35 MP+12 攻撃+13 防御+14 魔力+13 精神+14 俊敏+19』


 影山 光 LV18→19

 HP 299→334

 MP 122→134

 攻撃 118→131

 防御 134→148

 魔力 119→132

 精神 132→146

 俊敏 209→228


『やったあああ!』


『ナイス!』


『っ!?』


『また上昇値上がってないか……?』


『なんや俊敏+19って』


『宝箱開けよう!』


『宝箱!』


『急かすなって、今倒したばっかりなんだから』


 影山は流れが強くなるコメント欄を聞きつつ、宝箱へと近づく。

 ぱかり、と中身を開けると――再び、正体不明の指輪が入っていた。

 銀色の指輪で、輪っかの中心は盾の形になっていた。


「アクセサリーですね。ただ、どんな力があるかわかりません」


『うーむ、またおあずけかぁ』


『また封印系じゃないといいけどね』


『たしかに』


『鑑定結果が楽しみ……』


「あの。ニキさん、ここのフロアに出口ってありそう?」


 と、ここで朝日がそんなことを問いかける。

 影山はうーん、と首を傾げた。


「さっき戦った時は、それっぽいのなかったけど。探してみる」


 透視スキルを起動し、壁を見つめる。

 時刻は18時。

 出口がなかった場合は……再び、この長い迷路の道を引き返すことになる。

 それだけは避けたかった。

 絶対に。

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