表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第二章「ネオファンキング、誕生」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
82/115

たすけて

『飽きてきたな』


『透視はルート開拓以外映えないからな~』


『文句あるなら見るな』


『短気なキッズはすぐイライラするなぁ』


『切り抜きから来ました。武器破壊に罠破壊、どれも何回でも見られるくらいにかっこいいです』


『このシーンが一番好きとか、みんなある?』


『スライムグーパン撃破』


『切り抜きじゃないけど、DQNこらしめたやつ』


『ブラックバード狙撃』


『アックスオーガの武器破壊かなぁ。素手で戦うっていう珍行動も見れたし』


『トレントの魔法破壊』


『狂気のタトゥー・バジリスク狩り』


『ファンサ♥』


『壁破壊は何度でも見れる』


『見どころが多すぎるんだよなぁ』


『透視スキルはチート級の強さ』


『その内ダンジョンの真理へ辿り着いたりするのかな』


(俺がなにも喋ってないのに、よく盛り上がれるな……)


 そんなことを思ってしまう。

 朝日の解析を頼りにしつつ、慎重に進んでいた。

 ペースが速いわけではないので、時間がかかる。

 それでもコメント欄は楽しそうだったし、音声で聞いているだけでライブ感があって、影山としてもモチベーションになっていた。

 しかしながら地味な絵面が続いているのも事実で、飽きてきたというコメントも見受けられる。

 実際、そのくらいのキツさはあった。10時から潜り始めたというのに、現在の時刻は17時だ。


「ニキさん。そこの通路を右に曲がると、大きなフロアに出られます」


「了解」


 朝日の言う通り、影山が出たのは今までとは違う開けた大部屋であった。

 部屋の隅は角で、四角になっている。


『おお?』


『ついにゴールか?』


『待った。なにかいる』


 部屋の中央に佇むのは、緑色の肌をしたゾンビであった。

 爛れた緑色の皮膚。うつろな白目。

 四肢のある人間と同じ構造で、全裸だが性別は判別できない。

 影山に気が付くと、べちゃ、べちゃ……と、湿った音を立てながら歩き始めた。


『ひいいいい!?』


『なんだあれは???』


『ぞ、ゾンビ?』


『やはりホラー展開!?』


『TALKだ!』


『あんなの仲間にしたくねぇよ!?』


「あわわわ、怖いよ、二キさん」


「元は人間だったのかな」


「残酷で怖いこと言わないでください!?」


 しかしそんな影山の言葉を肯定するかのように、ゾンビは声を発した。


「たすけて」


「タスケテ」


「助けて」


 女の子の声であったり、老人の声であったり、男の声であったりしていた。

 朝日も含め、コメント欄が恐怖する。


『怖い』


『ひえええええ!?』


『まさか過去に、ダンジョンで死んだ魂か……?』


『ヤバいヤバい』


『ガチじゃねぇか』


(そうかな……)


 ホラーとかそういうのに強い影山は、淡々としていた。

 実際、よく聞くとゾンビの発する声は、例えるならばAIっぽさのある、無機質な人間の声なのだ。

 感情のこもった、ホラーっぽい「たすけて」ではない。

 とはいえ、たしかに不気味なのには変わりなかった。

 影山はウォールブレイカーを構え、前へと出る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ