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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第二章「ネオファンキング、誕生」

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迷路もトラップまみれ

 次の日。配信を開始すると、フォロワー80万人を突破したお祝いコメントが流れた。


『80万人突破おめ!』


『一日で20万も伸びているねぇ』


『これは100万人いくね』


『これからも応援するぜ!』


『80万人突破記念 8000円』


「スパチャありがとうございます。これからもがんばります」


『ちょっと絡んでいるユーマ、抜かされたね』


『今、どんな気持ちなんだろ』


ユーマ『切ないです。でもおめでとう』


『さらっといるの草』


ユーマ『まあ、この後配信予約入れているから、ダンジョン行くけどさ……』


『またテンション下がってる(笑)』


『元気出せって』


「ユーマさんも、ありがとうございます」


 短い雑談を終えて、昨日と同じ迷路へと入る。

 壁破壊をするたびに、コメント欄が湧くのは面白かった。


『生で見れた!』


『すげぇなぁ……』


『切り抜きの方だと、海外のコメントとかも書かれているよね』


 朝日のナビゲートの元、迷路を進んでいく。

 やがて辿り着いたのは、レーザートラップのごとく、紫色の魔力の光線が真っ直ぐに交差する、トラップエリアであった。

 エックス、T字……様々な形がある。


『うわぁ』


『またトラップか』


『迷路の上にこれかよ』


「くぐれない感じでもないので、進みます」


「に、ニキさん、気を付けてね。かなり高密度の魔力だから、当たったらまずいと思う」


「了解」


 そう言いながらも、影山はこういうタイプのものに度胸があるのか、案外ためらいなくスイスイ進んでいく。

 コメント欄の方がヒヤヒヤしていた。


『ちょっとは止まれって!』


『今、背中かすりそうだったぞ!』


『勇敢で草』


『でも、雑に見えてちゃんと回避できてんだよなぁ……』


『ニキの飲み込みの速さはどこから来てるんだ』


 そうして、進んだ先は――行き止まりであった。

 壁に向かって透視スキルを起動しても、なにもない。


「行き止まり……みたいだね」


 朝日が気まずそうに声を上げる。


『草』


『うざすぎぃ』


『ミミックいたら「はい、ざんね~ん!」とか煽りそう』


『これは台パン案件』


 はあ、と影山がため息をつく。


「あれを戻るのか……」


「こ、今度からは、トラップエリアは私が先を見てくるよ。行き止まりじゃなかったら、二キさんが進む形で」


「わかった」


『オペちゃんドローン当たったらオモロいな』


『当たるなよ、絶対に当たるなよ!』


『バチンっ!』


「当たりませんっ」


 影山がトラップをひょいひょい回避して進みつつ、朝日のドローンがその後に続いた。


『なんでさっきより進むの早いんだ……』


『ニキ、元アスリートですか?』


「違います。社畜です。サラリーマンなめんな(?)」


『意味わかんなくて草』


『社畜かぁ』


『最近のサラリーマンはすげぇなぁ』


『こんな俊敏な社畜いてたまるか……』


『俺も脱サラしてーわ』


『仕事辛い……』


『ハァ……』


「俺は応援してます」


 トラップエリアを抜けた。

 結果、来た道を戻っただけだが。

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