鑑定結果
うなぎを食べ終えた後、店を出て帰路に就く。
結局帽子で隠しても、影山は通行人(※女の子)の視線を集めている。
ただサングラスや帽子は露骨すぎるし、逆に目立つので、今度は伊達メガネでもつけようかと考えた。
「ユーマ。フォロワーを伸ばすコツって、なにかあるか?」
ふと、そんな疑問を口にした。
「え……なんでそんなこと聞くんだ?」
「よくわからないまま伸びてしまったから、一応は、ベテランの意見を聞きたいと思って」
「あー……そっか」
ユーマが微妙な声を上げる。
彼のフォロワーは70万人で、一応は影山より上だ。
だが、ユーマはすぐに追い抜かれるのだろうな、と考えている。
現に今日の時点で、影山のフォロワーは50万人を突破していた。
「どうだろうか」
「まぁ、キャラがある方ではねーから、そこに一工夫あったら伸びやすいかもな」
「……キャラ」
今更だが、本当に配信者という感じの話だ。
命がけのダンジョン攻略をしているとは思えない。
「失礼だけどよ、壁破壊二キのキャラってのは、陰キャ系ってことだろ?」
「あんまり雑談はしていない。ソロだから人との絡みもない」
「ソロは珍しいが、配信者の陰キャって、ぶっちゃけよくあるタイプなんだよな」
「そうなのか?」
「今や探索者は、イコールで配信者だからな。で、配信者ってのは、基本インターネットにのめり込んでいる人間だ。陽キャってのは、珍しいんだよ。だから、キャラクター性を見出すなら、そこへさらにプラスの要素が必要なんだ」
「難しい話だな……」
「エンタメの領域になるしな。ま、べつに気にしなくていいんじゃね? ぶっちゃけ、お前100万人突破までは、あっという間だろうよ」
「なにか、俺でも出来るエンタメはないだろうか」
影山は簡単に引き下がらない。
トレントの時のアーカイブを見たユーマは、その熱意に疑問を抱かなかった。
が、正直、アドバイスは“ない”というのが本音である。
今の時点でも伸びているし、無理なキャラづけも必要だとは思えない。
無言でいるだけで“黙っている姿もかっこいい♥”なんてコメントが打たれる配信なのだ。
変わらないのが得策まである。
なのでユーマは、ここで冗談を言った。
「語尾にクセをつけるとかどうだ?」
「口癖か?」
「そうそう。壁破壊だし、語尾に“デストロイ”ってつければ面白いかもな」
「うむ……そうか……」
影山がこくこくと頷く。
独特なノリである。
ユーマは笑った。
「ははは、ま、冗談だけどな!」
「いや。参考になったよ」
「ならよかったけどな~」
2人は住んでいるタワマンに到着し、それぞれの部屋へと戻っていった。
★
翌日。今日も朝から配信を始めようと、ダンジョンへ向かう。
受付で協会の職員から、昨日の指輪が返却された。
若い女性の職員で、少し緊張した面持ちで、説明をしていく。
「ネオ・ファンタジアからの鑑定結果ですが、この指輪は“封印状態”にあるそうです」
「封印……今はなにも効果がないんですか」
「はい。詳しくはアプリでの鑑定結果をご覧ください」
「わかりました……」
ダンジョンへ入る前に、携帯で送られたファイルを見る。
指に呪いなどの危険性はないが、その力は完全に“封印”。
現状は、ただの指輪であるようだ。
しかしその封印には、必ず解放条件があるという。
それがなにかはわからないが、身に付けていたらその内、なにかわかるかもしれないとのこと。
実際に、そういった前例があるらしく、モンスター1万体討伐が条件のアクセサリーがあったらしい。
「そういうことなら、この指輪ははめておくか」
影山は竜の指輪を左手の人差し指に通した。
指で触れた瞬間に指輪はサイズが変化し、ピッタリだ。
鑑定の結果通り、身に付けてもなにも起きなかった。
※すいません。重要なお知らせです
音有 互角です。"AI未使用"の経緯・決意表明となります。
かつて本作は本文執筆→AIによる修正→作者手直しといった手順で作成している章がごく一部、ありました。
しかし残念ながら、こういった利用でもAI関与の作品は、出版ではNGが多いようです。
AIに対しては色んな意見があるでしょうし、時代が変わる可能性もあります。
が、作者の目標はあくまでも書籍化なので、このままでは絶対にダメだと判断しました。
なので今回、AI補助に該当する部分を全て削除・そして書き直しを徹底的に行い、本作を”AI未使用”の作品にします。
ちなみにストーリー・アイデアは100%作者なので、話の内容に影響はないことを保証します。ただし文章・セリフを中心に変更を予定しています。(AI関与しているのはごく一部なので、正直、読者さんはわからないレベルだと思われます)
もしも”AI未使用”になっていたら、作業が終わったんだなと、思っていただければ。
そして今後の更新は、”AI未使用”を徹底して”100%人力の作品”としていきます。
長くこんなことを書いた理由としては、”AI未使用”になるということはこのご時世、とっても大事なことので強調させていただきました。
よろしくお願いします。




