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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第二章「ネオファンキング、誕生」

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バトルジャンキー影山

 タトゥー・バジリスクの悲鳴が、罠フロアに延々と響き渡った。


「ケェェェッ!?」


「ギャァァァァァ!!!」


「シャァァァァァ!?」


 ついには3体同時に相手するようにもなり、影山はずっと無言&無表情でタトゥー・バジリスクを狩り続けた。

 普通にやるとか言ったわりには、以前と同じ。

 むしろより狂気が増していた。

 しかし影山としては、べつに狂っているわけではない。

 集中して、楽しんでいるのだ。


(ああ、戦うって楽しいな)


 戦えば戦うほど、脳汁が止まらない。

 コメント欄が流れていくが、前回とは様子が違う。


『無言でバンバン狩っていくの、強者感エグい』


『惚れた』


『二キ様、素敵♥』


 魔石は回収しきれなくなり、床に置きっぱなしとなる。

 もったいないが、レベル上げ優先だ。

 ちなみに魔石はダンジョン内で1時間ほど放置すると、消える仕組みになっている。

 そしてタトゥー・バジリスクを危なげなく、19時までひたすら狩り続けると――さらなるレベルアップをした。


『――影山 光のLVが14へ上昇しました。HP+24 MP+10 攻撃+11 防御+12 魔力+11 精神+12 俊敏+15』


 影山 光 LV13→14

 HP 165→189

 MP 71→81

 攻撃 63→74

 防御 74→86

 魔力 64→75

 精神 72→84

 俊敏 132→147


「よし。レベルも上がったので、そろそろ戻ります」


『レベルアップおめ!』


『上がるペース早いなぁ』


『てか、長時間やるんだね』


『完全にハマってるなぁ……』


 影山は宣言して、罠フロアを抜け出し、ダンジョンの地上へと戻る。

 移動しながらも、ふと辺りをキョロキョロ見渡す。


「このダンジョン、今はエクストラ・モンスターが出ているみたいで。金色の狼だそうです」


『マジか』


『金色!?』


『派手な見た目やなぁ……』


『エクストラねぇ。危ないからな~……』


『あー、ユーマが狙っているやつか』


『本当にいんのかな』


『まあ、幻のまま終わるなんて、ザラだからね』


「そうなんですか?」


『かなりレアだからね』


『遭遇は中々に難しい』


(そうなのか……)


 しかし金色と言われると、なんとなくすごそうなので、運よく遭遇したいところであった。


「それじゃあみなさん、お疲れさまでした」


 出入り口へ到着すると、影山はそうあいさつをする。


『おつ~』


『今日もありがとう!』


『オペちゃんもお疲れ様』


「おつかれさまです! これからも二キさんをよろしくお願いしますね~」


『二キ様にとっても癒されてます 430円』


『これからも応援するぜ 500円』


『無言で狩りまくるのかっけぇです 280円』


『ウォールブレイカーレプリカ、良かったです。ありがとう。 310円』


『大好きです♥ 10000円』


『初期から見てます。二キのおかげで前向きになれました。感謝です。 15000円』


「いつもスパチャありがとうございます……どうも……ガンブレードの購入も、本当にありがたいです」


 最後の方にはいくつかスパチャが投げられて、配信を終了する。

 ここ最近はいつもこの調子で、こんなに人からポンポンお金をもらっていいのだろうかと、逆にソワソワした。





 出入り口でドローンを回収しようとすると、朝日が慌てたように告げてきた。


「そ、そんなに熱心に、勉強しなくて大丈夫だよ」


「なにが?」


「配信者の、こと」


「そうなの? 情報は必要だよ。ユーマが教えてくれなかったら、エクストラ・モンスターのことを知らないままだった。最新の現場のこととか、ちゃんとリサーチすべきなんだ」


「う、うぅ……」


「どうしたの?」


(女性配信者とか、影山さんの話してるんだよ~! 月見 兎だけじゃないの~!)


 影山はどうしても人気が出てしまうのだ。

 容姿は文句なしのハイレベル。

 話題のガンブレード販売の売れ行きなどから、経済面も圧倒的。

 モテないわけがない。


「そ、そういうのも私がやるから! ね!」


「えっと……うん……?」


 あまり納得していないが、朝日の勢いがすごいので、つい返事をしてしまう。

 朝日は重いため息をついた。

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