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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第二章「ネオファンキング、誕生」

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元・ネオファンキング

 訪問者という単語に、影山は軽いトラウマすら覚えていた。

 慎重にモニターへ視線を向ける。

 映っていたのは――以前、影山を助けてくれたユーマだった。


「……なぜ、ここに?」


「そんな嫌そうな声出すなよ!? いや俺も驚いたけどさ。ゲストルームの隣、俺の部屋なんだよ」


「本当に?」


「なんで疑うんだよ! 男同士でストーカーはねぇだろ! ……いや、まあ事例はあるけどよ。でも違ぇから!」


「配信、少し見たけど……ホモだって……」


「あれは視聴者のネタだよ! ちょっと色々あって、女が苦手なんだよ」


「まあ、ちらっと調べたが……」


 ユーマ――“元”ネオファンキング。

 18歳でダンジョン配信を始め、瞬く間に男性部門トップ候補とまで言われた男。

 だが、当時の恋人を同じ所属の有名配信者にNTRされた。

 しかも浮気期間は長期間。

 さらに、その裏切り者の男と同じパーティーだったという地獄のオマケ付き。

 徹底的な“裏切り”だった。

 もし彼がなろう系主人公なら、盛大なざまぁ展開が起きているはずだ。

 だが現実は残酷で、元カノと裏切り者は今も幸せに暮らしている。


「……お気の毒に」


 ユーマはNTRをくらった後、2年も活動を休止した。

 その間に別の配信者が台頭し、今では“元”ネオファンキングとネタにされている。

 昔の嫌なことも明るい性格で笑い飛ばすタイプだが、女性嫌いが治っていないあたり、傷は深いようだ。


「やめろって、その言い方。視聴者にも散々言われたわ。いんだよ、もう昔のことだから。大体あんな女、こっちから願い下げだぜ」


「で、何の用なのだろうか」


「ほんと冷てぇな……いや、なんか縁がある気がしてよ。挨拶しに来ただけだ」


「よろしくお願いします。では」


「切り替え早ぇな……まあいいけどよ」


「あ、待った」


「ん?」


「助けてくれた時、どうしてあのダンジョンに? ソロとはいえ、ユーマって高レベルなのでは」


 ユーマは、ふふんと胸を張った。


「気になるか〜? どうすっかな〜! あんま出回ってねぇ情報なんだよな〜! まあ配信で普通に喋ってるけど!」


「では、またお会いしましょう」


「そこは食いつけよ!」


(ちょっとめんどくさい人だ……)


「気になる」


「配信者の映像でよ、一瞬だけ映ったんだ。エクストラ・モンスターが」


 エクストラ・モンスター。

 ダンジョンで過去に観測されていない、期間限定で登場するという超レア個体だ。

 透視スキルが暴く隠し通路のように、良素材獲得のチャンスでもある。


「金色の狼だった。画面越しだったけど、強さを感じたぜ。すぐ逃げられたし、配信者たちも逃げちまったけどな」


「なるほど……良い情報ありがとう」


「お前、絶対狙う気だろ……言っとくが、金色の狼は俺が狩るからな! 負けねぇぞ!」


 宣戦布告を残し、ユーマは去っていった。

第二章のタイトルが元に戻りました。


申し訳ございません。


”強欲の魔女”という単語はおそらく、今後出てこないと思います。


全ボツってやつですね。


難航してしまい申し訳ないです。

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