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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する【更新休止中】  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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ネオファンの対応

 次の日。ネオファン本社会議室にて、橘が4人へ向けて今後の方針を話した。


「みなさん、お疲れさまです。ミカさんとリクさんは弊社の所属ではないものの、ユーマさん、そしてリクさんの所属するパーティーが弊社所属です。騒動に対する貴重な探索者への負担や影響は大きいと判断し、炎上への介入を決定しました」


 ユーマ達当事者への確認もとったようで、そこから動き始めたようだ。

 そして橘はテキパキと、影山達へ説明していく。


「ミカさんとミカさんのご両親へも話をしております。主に対応していくのは、家族への誹謗中傷及び殺害予告に対する開示請求、そして法的処置になります。また、SNSや掲示板での度が過ぎた書き込みに対しても、対応をしていきます」


「なんか悪いッスね、いつもいつも」


 ユーマがそう言うと、橘はにこりと微笑む。


「これが我々の仕事です。むしろ、対応が遅れてしまったと痛感しております」


「い、いいッスよ、そんなの」


「それで……ここからは、余計なおせっかいかもしれませんが。ミカさん、ミカさんのご両親、そしてミカさんのお子さんについての状況を、説明していきます」


 ユーマがミカとの接触を継続してしまったのは、ここが原因だ。

 だからこそ、橘はここに触れたのだろう。


「現状、ミカさんがシングルマザーとしてお子さんを育てるのは困難だと思われます。生活の乱れ、金銭面での困窮など、多くの問題を抱えています。脱税などの負債も多く、自己破産するようです」


「脱税って……んなことまでしてたのか」


「ミカさんのご両親は、ミカさんのお子さんを引き取る意志のようです。また、お子さんは三か月ほど前から、ミカさんのご両親の元にいたようですね」


 ちょうど、例の動画よりも前の時系列だ。


「まあ、そうなるッスよね……」


 ミカを知るユーマは、なんだか予想通りだとため息をつく。


「私は直接お会いしたのですが、ミカさんのご両親は胸を痛めているようでした。今回の炎上や、ユーマさんの件も。娘の言動は自分達の教育の結果だと、強い責任を感じているようです。お子さんを引き取っている意志が強いのも、そういった責任感から来ているようです」


「……俺は大丈夫ッスよ」


「伝えておきます。幸い、ミカさんのご両親は経済的に豊かなので、子育てに致命的な問題は発生しないと思われます」


「それは、良かったッス」


「ミカさんは今回のことで、更生することを願いましょう。責任ある、一児の母なのですから」


「あいつは今後どうするつもりなんスか?」


 今は連絡をとらないようにしているユーマは、彼女の今後を把握していなかった。


「実家に帰るようです」


「じゃあ、子供とは一緒になるんスね」


「ええ。ミカさんのご両親は、ミカさんの更生を促すために、色々考えているようです。知り合いの伝手で、仕事をしたり……SNSでも、モデル業でもない、今とは違う世界に関わることが、彼女にとっていい薬になるのでは、という方針のようです」


「あいつ、チヤホヤされる環境しか知らないッスよ。怒られたことなんて、絶対にない」


「ふふふ、いいんじゃないでしょうか。ビシバシ鍛えられた方が、彼女の今後のためです」


 こうして、ミカにまつわる騒動は収束へと向かっていった。

 大手ネオファンが声明を出したことにより、インターネットでの炎上は一気に鎮火へ向かっていく。

 ミカの更生はそう簡単にはいかないだろうが、ミカの両親はこの問題に全力で向き合う予定のようだ。





 4人はネオファンの会議室を出た。


「とりあえず、一件落着になりそうだね」


 マモルが言うと、リディアがじっとユーマを見る。


「あの。ミカさんと連絡とか、とってないですよね」


「ああ。もうとってねーよ。まあ、心配ごとは大丈夫そうだし、俺に出来ることはなさそーだし……そもそも、あいつのために連絡とってたわけじゃねーしな」


「……それなら、良いです」


 リディアは少し頬を膨らませている。

 本当は、彼女は怒っているのだ。


「また、辞めるとか、言わないでください。苦しいこと、相談、してほしいです」


「お、聞いてくれんのか?」


「はい」


「……サンキューな。まあでも、昨日ので結構スッキリしたからよ。いい加減、前を向くぜ」


 そんな会話を交わしつつ、本社を出る。

 ふと、ユーマがあることを思い出した。


「そういや、話題はつきねーもんでさ。ニキ、なんかお前関連でネットが盛り上がってんぞ」


「え……なにかしただろうか」


 不安になり、影山は少し震えた。


「ああ、べつにお前が悪いってわけじゃねーよ。トラブルじゃないしな。ただ……お前を題材にした動画があって、それが炎上してるって感じだな」


「炎上なら、まずいのでは」


「あー、そういうタイプの炎上じゃねーよ。動画の制作主も、べつに悪意ねーし内容も問題ないからな。ただ、なんで炎上しているのかっていうのは……あー、まあ、見たらわかる。後でURL送るぜ」


「わかった。確認するよ」


 トラブルじゃないというのなら、身構える必要はないだろう。

 家に戻ってから、動画をゆっくり確認しようと考えた。

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