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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する【更新休止中】  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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Cランクダンジョンの隠し通路へ

 午後から始まったユーマパーティーの配信は、前回と同じCランクダンジョンだ。

 ただし今回は、影山が見つけた隠し通路のポイントへと向かう。

 なんの変哲もない、通路の角。

 その前へ、4人は立ち止まった。


「さて、再確認だ」


 ユーマが3人へ向き合う。


「ニキの配信を見てもらうとわかるが、隠し通路は事前情報がない。正直、かなり危険だ。落とす素材が高額だったり、強力なモンスターと戦えたり、メリットは計り知れねーが……一緒に来るとなると、覚悟をきめてもらう必要がある。もし引き下がるなら、今だぜ」


『ニキはガンガン潜っているけど、まあ、危ないよなぁ……』


『意思確認大事』


『相手がなにしてくるかも、トラップがあるかもわからない』


『ゲームと違って、残機1だしね』


『初見殺しあったら終わる』


『やっぱ情報は大事だよね』


『事前に対策できない……』


 先に、マモルが意志を表明した。


「俺は進むぞ。成り上がりたい脱サラオッサンとしては、これ以上にないチャンスだ」


 リディアもこくりと首肯した。


「私も、進みます」


『リディアにゃんファイト』


『リディアにゃん必要だもんね』


「……」


 音声コメントのイジりに、リディアは無言で顔を赤くした。

 うし、とユーマは声を上げた。


「じゃあニキ、頼んだぜ」


「うん」


 影山は透視スキルを起動し、壁の“線”を斬る。

 ゴゴゴゴゴゴゴ、と石壁が崩れ、目の前に銀色の階段が現れた。

 こちら側の遺跡とは違う材質だ。

 綺麗な銀色は、豪華な建物の中であるかのよう。


「ニキさん、Bランクにはギリギリ届かないけど、通常ルートより強力な魔力反応があるから、気をつけて」


「わかった」


 朝日の警告に、影山はこくりとうなずく。

 いつも通りといえば、いつも通りの流れだ。

 マモル、影山を先頭に中陣にユーマ、最後にリディアという形で階段を上がる。

 破壊されたダンジョンの壁は、ゴゴゴゴゴゴゴ、という音と共に戻っていく。


『銀色でピカピカしてんな』


『階段を上がった先にはなにがあるか……』


『wkwk』


『なんやこのルート……』


『みんな無事でいてくれ』


『ドキドキしてきた』


『これぞ壁破壊ニキ!』


 4人が階段を上がると、四角の広々としたフロアへ出た。


「おっと、これは……殺意の強いダンジョンのようだな」


 マモルが思わず、そんなことを呟く。

 フロアの天井、壁には槍のように鋭い銀色のトゲがびっしりと生えているのだ。

 ボールでも投げたら、そのままトゲに突き刺さるだろう。


『ヒェッ……』


『やっば』


『あぶねぇ』


『○イワナみたいやな』


『なっつ』


『孔明でもおるんか?』


『ポンポン落ちて来ないよな?』


『普通にそのパターンだと思う』


『アーカイブ見ろ。隠し通路はトラップ多いぞ』


『ヤバすぎる』


『鬼畜難易度の予感……?』


『残機1で死にゲーはしゃれにならんぞ』


 4人は一旦立ち止り、オペレーター達の解析を持つ。

 朝日が代表して、音声でパーティーへ結果を告げる。


「トゲには毒反応があるので、接触したら状態異常が付与されます。近辺に緻密な魔力回路は見当たらないので、トラップの反応はありません。ここのフロアと、先の通路については進んでもらっても問題ないです」


「わかった。ありがとう、朝日ちゃん」


「う、うんっ。引き続き解析するね」


『オペちゃん声震えとる』


『やっぱ解析重要よ』


『オペチーム頼んだで』


『うっかりは許されない』


『しっかりやれよ』


『探索者の命綱である』


『本当に進んで大丈夫か?』


『透視でちょっと見ておいた方がよくない?』


『なんか今回、ギミックが怖い気がする』


『おじさん、気をつけて~』


『ニキ様……』


 ユーマがコメントを確認する。


「ニキ。一旦、見える範囲で良いから、透視でもざっと確認してくれ」


「わかった」


 透視スキルを起動。

 トゲには反応があり、“点”と“線”が見える。

 やろうと思えばトゲを破壊できるようだが、これはダンジョンのギミック。

 壊したところで、復活してしまうだろう。


「今は、俺にできることはあまりなさそうだ」


「了解。先生とニキを前に、俺が真ん中、リディアちゃんが後ろで引き続き進むぞ。なにかあったら、互いにフォローし合うんだ。いいな?」


 3人は頷き、ユーマパーティーは隠し通路の探索を開始した。

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