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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する ※更新停止中  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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ゲーセンデート、がお~!

 帰り道が一緒なので、ユーマと共に歩いていると、外に展示されているUFOキャッチャーの景品が気になった。


「む。これは……」


 ゲームセンターの屋根の下。

 影山は台の前で立ち止まる。

 中に入っているのは、前回獲得したトラのぬいぐるみ。

 その夏バージョンであった。

 しかも女の子と、男の子がいる。

 男の子は水着のズボンと、ラッシュガードパーカーを着ていた。

 女の子は右耳のところにリボンがついていて、可愛らしいビジュアルになっている。そしてワンピースタイプの水着を着ていた。


「どした? それ“がおガオ”だろ?」


「がおガオ?」


「人気のアニメなんだろ」


「そうらしいね」


「よくわかんねーけど、こんな見た目なのに大人から人気あるらしーんだよな。ち○かわみてーな感じなのかも」


「ああ、○いかわ、か」


 しっくりくる例えに納得しつつ、台の写真を撮影。

 朝日へ送り“がおガオのぬいぐるみ”とメッセージを送った。


「どした? 写真なんか撮って」


「オペがこのぬいぐるみ好きだから、写真送った」


「へー……お、そういうことか。デートか?」


「え。そう、なる、かもな」


「なに照れてんだよ。いいじゃんか。俺達の配信は午後からだし、午前のソロ狩りは休んで、朝日ちゃんとデートしてこいよ」


「む……誘ってみる」


「おう。そうしとけ」


 明日、一緒に獲りにいかないか、とメッセージで誘ってみた。


『もちろん! いこ~!』


 朝日はノリノリで返信した。





 そんなわけで、11時前。再び2人でゲームセンターへと向かった。

 例によってがおガオは確率機と思われる3本爪の台であったが、今回は朝日が躊躇いなくお金を入れた。


「ウォールブレイカーが追加で90本売れて、報酬も入るし大丈夫だよ~」


(合計で275本……どこまでいくんだろうか。信じられない。ていうか、朝日ちゃんってどのくらい稼いでいる人なのだろうか……)


 すごい技術者なのは明らかだろう。

 ウォールブレイカーが売れたのは、壁破壊ニキのネームバリューだけではない。

 レビューが好評なのは、技術者達による努力だ。

 ウォールブレイカー開発の中心である、朝日の貢献度はかなりのものだろう。


「えっと……ここっ!」


 朝日がぴったりの位置にクレーンを止めるも、クソザコアームによってすり抜ける。


「今回はいくらかな~」


 そんなことを言いながら、18回目の挑戦。

 3本爪のアームは、女の子のトラちゃんを掴み、落とし口で放した。


「やった! 今回は安いね!」


「そうだな」


 どう考えても高いのだが、前回が6100円なので、感覚がバグっていた。


「影山さんも、男の子の方獲ってみて~。私がお金出すから」


「……獲得したってことは、リセットされるからヤバい気が」


「大丈夫だよ。きっと、メイビー」


 というわけで、朝日のお金で挑戦。


「ファイトだ、がお~~~」


 朝日は両手でぬいぐるみを持って、トラちゃんの鼻をフロントガラスにくっつけながら応援した。


(推しの行動もがお~も可愛すぎる助かります今日誘えてよかったありがとうございます朝日ちゃんしか勝たん!!!)


 心の中なのに、早口である。

 その後、無事に男の子のトラくんを獲得するも、3200円もかかった。

 ちゃんとぼったくりである。

 影山がゲットしたトラくんを取り出すと、朝日はトラちゃんを伸ばしてきて、トラくんとトラちゃんの鼻同士でキスさせた。


「やった~! 出会えた~! チュ~~~」


 朝日が太陽のように眩しい笑みを浮かべながら、そんな無邪気な行動をとる。

 持っているぬいぐるみ同士とはいえ、キスという行為に気恥ずかしさを感じた。

 影山の頬が赤くなる。


(天然でやっているから、他意がないのは明らかなんだけど……照れる……)


 他の客や店員からの視線も中々に感じた。

 バカップルめ、といった感じの視線である。


「午後から配信だね~。がんばろっ」


「う、うん。そうだね」


 朝日の言葉に頷き、ゲームセンターを出た。

 2人は適当に入ったチェーン店で昼食を摂り、午後の配信へ向けて動きだした。

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