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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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リディアにゃん

「倒せましたね」


 影山が短く、小さい声で勝利を宣言。


『888888』


『キター!』


『さすが』


『いけたやん!』


『安定してたな。Bランクもいけるのでは?』


『もうちょっと魔法攻撃への対応を高めた方がよくね。いちいち角破壊する手間がダルいし無駄だろ。ニキもすぐに大ダメージ付与を狙った方がいい』


『面白かった!』


『ユーマはネオファンキング!』


『ニキ様、素敵だった♥』


『おじさんすごーい』


『リディアちゃんもよかった!』


『先生もおつ!』


『みんなお疲れ様 600円』


『Cランクダンジョン突破記念! 1000円』


 コメント欄が賑わう。

 ふう、と影山は息をつく。

 疲労感と共に、強い達成感があった。

 元社畜だった男が、ここまで来られたのだ。

 感慨深いものがある。


「ニキさん、大丈夫?」


 朝日の音声に、影山はうなずく。


「うん。ありがとう、大丈夫だよ」


 トゥンク。朝日ちゃんの胸が高鳴った。


(たくましいニキさんかっこいい……!)


(心配してくれる朝日ちゃん尊い……声可愛い……)


(スクショしないと。録画は当然してます!)


(耳が幸せだ)


 ユーマがパーティー全員とハイタッチをしつつ、魔石を回収した。


「相場が大体13万ぐらいならしいから、1人3万だな。たく、ステなしの生身だったら即死であろうバリバリ電撃牛さんで3万ぽっきりなんて、難儀な仕事だぜ」


『だね』


『え、高いと思う俺はおかしい? 貧乏人だからかな』


『ボスはリスポーンに時間かかるから、討伐制限がかかる』


『みんなで分け合おうってね』


『1パーティーでボス魔石じゃらじゃら持ってたら、ペナルティが与えられます』


『Cランクはリザードマンの魔石が1個2600円前後。ざっと、Cランク帯の探索者は年収2000万~3000万ぐらいならしいね』


『うーん。顔晒して命がけで、これは微妙。改善した方がいい』


『他のランク帯の年収気になる』


『思ったより貰ってないな』


『ん? 多いと思うけど。余裕で高所得じゃん』


『あくまでも参考だが……Eランクは魔石1個200円前後で、年収200万~300万。Dランクは魔石1個1000円前後で、年収900万~1000万』


『Dランクから余裕をもって飯食える感じか』


『高いか安いかは、人の感覚によるんじゃね』


『探索者は配信業務でもあるから、エグい奴はエグいぞ』


『女儲けているイメージある』


『エロで釣れるしな』


「お前ら金の話好きだな~。ま、俺の感覚じゃあ全然少ないぜ。探索者なら、でっかくロマンを追えってな! なあ、マモル先生」


「そうだな。金、最強、名声。その全てを手に入れられるのが、探索者だ」


 お金の話で盛り上がるリスナーにユーマ達はそう締めくくり、4人はボスフロアを出た。





「……」


 借りているマンションの部屋に戻ったリディアは、シャワーで汗を流し、夕食を摂った後、ノートパソコンを立ち上げた。

 ユーマには気にするなと言われたが、つい、エゴサをしてしまう。

 大手の動画サイトには、ユーマパーティーの切り抜き動画が上げられていた。

 それを視聴すると――例のシーンが、ハートマークが入り乱れる編集付きで使われていた。


『――リディアです。今日もダンジョン配信を始める、ニャン♪』


「うにゃああああああああ!?」


 絶叫。リディアは恥ずかしさのあまり、悶絶した。

 なお、コメント欄は比較的好評である。


『リディアちゃん可愛い』


『ニャン助かる』


『次からリディアにゃんって呼ぼう』


『がんばっている感じ好き』


『リディアにゃん応援するわ』


「黒歴史……はぁ……」


 リディアはしょんぼりと、肩を落とした。

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