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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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デュフフフ!!

 次の日の朝。ネオファン本社のトレーニングルームにて、影山とユーマが対峙していた。

 両者の手には、ネオファンが制作した模擬剣が握られている。

 距離を置いたところには、朝日がハンディカメラを持って2人を撮影していた。


「いくぜ、ニキ!」


 先に動いたのは、ユーマだ。

 ステータス補正によって、常軌を逸した踏み込みによるスピード。

 その勢いのまま、振り下ろされる剣。

 影山はハイパーブーストを起動し、素早く右をとる。

 見えるユーマの無防備な左腕。

 そこへ向けて、横へ剣を振るった。


「おっと」


 しかしユーマは素早くそちらへ向き直り、剣で受け止める。

 キン、キン、キン! と3撃ほど影山が振るうも、全てさばかれた。

 そしてユーマが放った一閃が、影山の右足に当たる。


「うし、7本目! ま、俺の方が優位だな~」


「ぐぬぬ……」


 影山は悔しそうに唸った。

 午後の配信前に模擬戦をしよう……と、ユーマに誘われ、ここまでやって来た。

 そうして始まった訓練なのだが、先に剣を当てた方が1本というルールでやったところ、ユーマが7本、影山が3本という勝ち星の数となった。

 今でも素振りなどの基礎練習をしている影山にとっては、苦い結果である。


「けど、探索者始めたばかりでこれなら、かなりのもんだけどな。正直、驚いたぜ」


「基礎はこんなに差があるんだな……」


「経験の差ってやつだな。まあ、そう落ち込むな」


 ユーマは昨日、マモルと同じように訓練していたらしい。

 明日には、リディアと訓練をする予定のようだ。


「映像OKでーす」


「おう。サンキューな」


 朝日の報告に、ユーマが礼を言う。

 映像はユーマのチャンネルで、ショート動画としてアップロードするらしい。


(ちゃんとSNS使っているんだな……)


 ユーマはこれ以外にも雑談配信などもしていて、配信者としても活発だ。

 年収のことを考えれば、こういったことに力を入れるのも正解なのだろうが、影山は性格的に気が向かない。


「それにしても……ちょっと来てくれ、影山」


「ん?」


 ユーマが影山の首へ腕を回し、小声で喋ってくる。


「朝日ちゃんめっちゃ可愛いし良い子じゃん。お前も珍しく、すげーリラックスした感じで会話してるし。付き合ってんのか?」


「そういうわけじゃないが」


「なんだよ、付き合っちまえよ。あの感じは絶対いけるぞ!」


「付き合う……朝日ちゃんと……」


 ~影山の妄想タイム~


「ただいま」


 影山が帰宅すると、朝日がお迎えに来てくれた。


「おかえり! ごはんにする? お風呂にする? そ・れ・と・も」


 朝日はパチンっ☆ とウインクをした。


「朝日にしちゃう?♥」


 ~影山の妄想タイム終了~


「ありがとうございます。デュフ、デュフフフ……」


「おい。おーい。ダメだこいつ、デュフデュフ笑いながら、意識がどっかいってやがる」


 そして2人がコソコソしている所を、朝日はむむむ、と見ていた。


「仲が良い……負けられない……」


 投稿したショート動画は、ただ鍛錬しただけの内容であるにも関わらず、100万再生を突破したらしい。

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