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【透視チート】会社をクビになった俺、ダンジョン配信でバズって人生逆転する  作者: 音有五角
第三章「新パーティー結成」

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男達の飲み会 後編

「マモル先生は、前職なにしてたんだ?」


 ユーマの問いかけに、マモルは答える。


「冴えないサラリーマンだったな。出世争いに負けて、下っ端のままだったんだ。だから、探索者になって一山あてようって、考えだったのさ。独身だし、勝負できる自由があった」


「出世争いかぁ……そういうの経験してねーからなぁ。つーか、マモル先生独身なのか。意外だぜ、絶対イケメンだったろ。つーか、今もイケオジだしよ」


「ま、若い頃にヤンチャしていたからな。そのバツとして、落ち着く相手が見つからなかった、というところだ。神様ってのは案外、見ているのかもしれない」


「ふーん。そんなもんか……で? どんなヤンチャしたんだ? エロい話出てくるやつだろ!」


「ははは。そういう話、好きそうだな。ユーマ君」


「先生! 教えてください!」


 そんな感じで、マモルとユーマは男同士らしい、中々にエグい下ネタ&武勇伝トークが始まった。

 マモルの若い頃は、今の落ち着いた雰囲気からは想像できないが、ヤンチャで女関係にだらしなかった。

 ワンナイトなどエロい話もポンポン出てくる。

 影山はそんな中、肉を食べていた。

 ユーマは話しかける。


「ここの肉うめーよな」


「ああ」


「紹介しておいてあれだが、実は行ったことがない店だったぜ! がはは!」


「冒険したんだね」


「探索者だからな!」


 ユーマは時々こうやって、影山に話をふっていた。

 だけどこういう場で、影山が喋りたがるタイプじゃないことは、なんとなくわかっているのだろう。

 話題をふっても、大きく広げるようなことはせず。

 といって、なにも話をふらないわけではないので、影山が孤立している感じはない。

 絶妙な立ち回りをしていた。


(飲み会って良い思い出なかったけど。悪くないかも)


 影山はそんなことを思う。

 社畜時代の飲み会は、散々であった。

 同僚達は影山を執拗にイジっていたのだ。


『おいお前、静かでおもんないぞ』


『え? チー牛くん、喋った?』


『みなさ~ん。チー牛くんが喋りませ~ん』


 ただ1つ、気になることがある。


「ビール! おかわり!」


(……飲みすぎじゃないか?)


 ユーマの飲むスピードが、酒豪のそれであった。

 空白期間なにをしていたのか、なんとなくわかった気がした。





 マモルが提案したタイミングで、飲み会はお開きとなった。

 というのも、ユーマが出来上がってしまったのだ。

 ユーマは外へ出るなり、顔を真っ赤にして叫ぶ。


「うおおおお~~~~~~~!!! 俺が天下とってやる! 見てろよ、お前ら! 俺はオワコンじゃねええええええええええ!!!」


「おいおい……完全に酔っぱらってるな、これ。俺もつい喋りすぎたのが悪いが、女の次は酒で失敗する気か……?」


 マモルが呆れたように肩をすくめる。

 影山はふらつくユーマに肩を貸しつつ、告げた。


「同じマンションなので……タクシー呼んで、送っていきます」


「すまないな。頼んだよ、ニキくん」


「はい。お疲れさまでした」


「ああ。お疲れ」


 マモルと別れ、影山はユーマと共にタクシー乗り場へ向かう。


「う~。迷惑かけてわりーな、ニキ……」


「いや、べつに」


「すげー心配なやつがいるからさ……これから頑張らねーとなぁ」


「? 誰のことが、心配なの?」


「これから大変なのに、まだ1人じゃなんもできねーからよ……う、ううううっ。涙がとまらねぇなぁ」


「情緒がすごいな……」


(なんか、ユーマって……今まで会ってきた人間の中で、一番不安定なのかも)


 ユーマのことは、明るくてとても良い奴だという印象だ。

 しかしそのメンタルは、とてつもなくギリギリな気がした。





 調整に書類作業と、多忙な朝日はベッドへダイブし、ニキぬいぐるみを抱きしめた。


「ただいま~、ニキさん! ちゅっ、ちゅ~~~♥」


 いつも通りのキスをした後、携帯をいじりゴロゴロする。

 壁破壊ニキをサーチしていると、気になる投稿が出てきた。

 影山、ユーマ、マモルの3人で飲み会をしている画像だ。

 ユーマのアカウントが、このメンバーで飲んだことを報告している。


『――新しい仲間候補と飲み会! これも俺のカリスマが成せる技だな~。これからのネオファンキングに、注目してくれ!!!』


 プルプルプル、と朝日は震えた。

 お約束したデートは、まだ、果たされていない。


「ニキさん獲られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! うわあああああああああああんっ!!!」

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