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新たな隊員(?)


「るっさいぞ、お前らさっきから‥‥お?何戦闘態勢なんかしてんだ?」

「この中にはね‥‥怪異よりも有害な生物がいるんだよ‥‥」

「何言ってんだ」

「じゃあ君が倒してよ!!的が小さいから異術も当たんないんだよ!!」

「おう、やってやらぁ」


 アキラが意気揚々とドアを開ける。


「てか小さくて怪異よりも有害なものってなんぞ‥‥」


 カサカサカサ‥‥怪異よりも有害な生物があちらこちらに動きまわっていた。


「おー?何だ――—」


 ぴょん、有害な生物がアキラに向かって飛んできた。

 それをアキラは素手でパシッと捕まえる。


「ただのゴキブリじゃないか」

「「「うわあああああ!!!」」」


 アキラが素手で捕まえたことに三人は絶叫した。



「で、君は‥‥アキラ君て言うんだね‥‥」

「おう、上からの命令で視察に来たんだよ。ちなみに俺は一般部隊の内の2番隊に属してる」

「へえ~、2番隊ってことはアキラ君は結構強いんだね」

「当たり前よ!」

 

 そう、数が多い部隊は1番隊、2番隊‥‥と別れている。最近、隊員が増えすぎて10以上は隊があるとか何とか。

 しかもどこの隊に入るかは強さで決まる。強ければ1、2番の隊に入れるし、弱ければ12とか13とか、そこらへんになるのだ。因みに2番隊は結構すごい方だよ。


「いつかは1番隊の隊長を退け、俺が一番になるんだ!」


 アキラは目を輝かせながら言う。

 

「アキラ君‥‥あの隊長は化け物だよ。喧嘩売ったら粒子にされるよ」

「だからだろ!?燃えるだろ!!」

「るっさ‥‥」


 ルーカスが顔をしかめる。

 なんてことだ。意外に熱血だったらしい。


「そういや、何でここに来たの?」

「ああ、俺は任務で来たんだ。そう!上の命令でお前らを監視しろと言われたんだ!!」

「「「えぇ‥‥」」」

「隠密にな!」

「‥‥‥隠密の意味知ってる?」


 言っちゃってんじゃん。と突っ込む。

 とんでもない子が来た。しかも上からの命令?何が目的だ‥‥?


「ねえ、アキラ君は俺らを監視する理由を知ってる?」

「知らん!」


 ダーメだこりゃ。この子本当に2番隊なのかよ‥‥、力だけで伸し上がって来た感じか?


「隊長、どうします?このバカ。2番隊に返しましょうよ、無理なら土に」

「いや土はダメでしょ。レオール、あの子自然に返した方がいいわよ」

「どっちも無理に決まってるでしょ‥‥」


 差し出したお菓子を食べてるアキラを見て三人はため息を吐く。


「アキラ君、期間は何日?」

「一ヶ月」

「「「一ヶ月‥‥!?」」」



「えー‥‥うちの部隊では主に新種の怪異と珍種の怪異を討伐&記録をしてるよ。大体は応援で呼ばれることが多いけど」

「なるほど、暇だということか!」

「失礼だね君」


 こんな事してる暇は無いってのに‥‥、書類片付けなくちゃならないのに‥‥!


「そういえば隊長、さっき応援要請が‥‥」

「断っといて」

「良くないぞ!仕事はちゃんとやらなくちゃダメなんだ!」

「こんのクソガキ‥‥てか君何歳?絶対成人してないでしょ」


 ふつふつと感じていた。大人にしてみればまだ顔も幼いし、待って身長も俺より小さい!‥‥誤差だけど。


「俺は16だ!」

「うっわぁ~、未成年~」

「大丈夫なの?こんな子ここにいて‥‥私守れないわよ」


 ごもっともな事をメアは言う。

 これはあれだ、押し付けられただけだ。


「隊長‥‥」

「レオールぅ‥‥」

「レオ———ル」

「あーもう分かったよ!てかアキラ君、君ちょっと黙ってて!」

「いや、隊長、応援要請‥‥」



「おお!皆苦戦してる!」

「アキラ君?」

「とても愉快だ!」

「アキラ君!?」


 わぁー!とアキラ君が走り出したのを静かにルーカスが追いかけていく。

 ここは要請を受けた場所‥‥確かに怪異がたくさんいる。

 

「ルーちゃーん」

「何ですか」


 ルーカスがアキラの襟をひっぱりながら来る。

 完全に猫と飼い主だ。


「アキラ君見てるから片付けてきて」

「うっす」

「俺も戦う!」

「えー?でも君倒した後そのままどっか行きそうじゃん」

「それ隊長がいいますか?」


 ルーカスが水を差してくる。

 俺はちゃんと帰るのに。


「でもいいと思うわよ、戦闘力を見るチャンスじゃない?」

「確かに‥‥じゃあルーちゃんよろしくね」

「え?」

「行くぞルーカス!」

「え、待って、ふざっけんなクソ上司ィィィィ!!」


 次はアキラに引っ張られるルーカスは悲鳴と共に消えていった。


「この後ルーちゃんに殺されそうだね、今のうちに逃げよっか!」

「いやダメでしょ」


 ちなみに、ルーカスは今あばらが三本折れていた。

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