これが日常
「やって来た…海に」
ザザーン…波の音が聞こえる。
「素晴らしく快晴、最高の海びより…そんな中、俺らは怪異を討伐しに来ているのです!」
「うむ、説明ごくろう」
「敬語を使え敬語を」
俺が突っ込む。
「それともなに?反抗期?」
「お前はイヤイヤ期だろ」
「俺は5歳児じゃない!!ルーちゃんより年上だわ!!」
「え、そうなの?初めて知った」
「くそ野郎!!」
「ごめん遅れた~」
パタタタタと効果音が付きそうな走り方でやってきたのはメアだ。
「水着って初めて着た。布面積狭くない?」
「そんなもんだよ」
でも、連れの女の子が水着着てるのになにも思わないな。
(色気が無いのか)
「お前色気ないな」
ルーカスがカスみたいなことを言う。
ぺチンッ
可愛い音のわりに二人して頭が砂浜に食い込む。
「なんであんたも叩かれてるんですか」
「心の中を読まれた・・・」
「まあ、いいよ、今日はバカンス…ミスった、討伐だからね」
「思い切りバカンス言ったなコイツ」
「そういえばこの人討伐しないわね」
「じゃあ、隊長、怪異出てくるまで遊んでるんで」
「え、1人で?」
「いやあ?海といえばナンパじゃないですか。そこら辺の女の子に話しかけて遊んでます」
「ルーちゃんもそんな時期か~。5人までだからね」
「うっす」
ホントここにはヤバイやつしかいないっ。メアは頭を抱えた。
「くそ暇・・・」
「かわいそうね」
そういうメアは何もせずに体育座りだ。お前も暇なんじゃねえか。
「そうだ!砂で何か作ろう」
「幼稚すぎる」
などと言いながらこっちに来る。ホントこいつ人の事言えないな。
「何作る?」
「猫」
■
数十分後・・・
結局怪異も出ないまま、完成してしまった。
「何これ」
「ゴミでも作ってたっけ」
なーんとそこには数十分間かけて作りあげた、猫の面影もない恐ろしい化け物がいた。
「アンタ不器用ね」
「君が言うなよ」
前方を見る。そこには女の子たちとキャッキャウフフとおしゃべりしてるルーカスがいた。
「メア、爆弾もってないか?」
「うーん、マリアさんからもらったロケットランチャーしかないわね」
「それでいい、撃て」
「りょうか~い」
ドカンッロケランを撃つ。
爽快な音を立ててルーカスにぶつかると思ったが、ルーカスの頭の上を通ってしまった。
「何してんだよ」
「よし、もう一発」
ロケランをもう一回ルーカスに向けたときだった。
ドーンッ☆
一発目に打った弾がなにかへぶつかり、爽快な音がした。
「いったい何にぶつかったんだ」
「あ、なんか浮いてきたわよ」
ザザーンと波に乗せられて漂流してきたのは怪異だった。死んでいる。
「タコに似てるわね」
「今日は刺身だな」
感情のない会話をメアとレオールは交わす。
「あ、おーい。そこにいたんですか!すごい音がするなと思ったらやっぱ隊長たちでしたか。ところでいままで何してたんです?怪異倒せるならさっさと倒せば良かったのに」
ブチッ
血管がキレた。
「メアちゃん。まだロケラン、弾ある?」
「あるわ」
「発射用意!」
「OK」
「カスに撃て!!!」
「え、ちょっと待ッ」
ドッカ―ン☆
見事にクリティカルヒットをしたのだった。




