3-9/36 神の戦士 by主人公
もう増えることはないところまできた。
残り十二体。
これが最後の魔法になる。
風魔法を利用し、宙に浮く。
必然的に周りの魔物は寄ってきて、俺の下に集まる形になる。
「これで終わりだ。【黒洞】」
手に黒い渦巻きが現れ、それを真下に向かって放つ。
放たれた渦は下に当たる前に止まり、段々と回転を大きく、早くしていく。
それにつられるように、周りの魔物は黒洞に自らが近づくように、何の抵抗もできずに吸い込まれていく。
仕組みは重力で潰すだけという単純なものだが、重力に抗うことはできない。
そして黒洞が終わるころには、一体も残っておらず、血の一滴すらも残らない。
「ふぅ、長かった…」
時間にして四時間ほどだろうか。
倒しては増え、倒しては増えを繰り返し続けた。
一気に数を減らしても、気づけば元に戻っているという状況が多々あった。
魔力と体力は回復するものの、精神力は削られ続ける。
それも、いつ終わるかもわからない状況でだ。
「パチパチパチ。…さすがはゼロだ。まさかこれをクリアしてしまうとは」
「いや、そうしたのは死神様ですよ…?」
どこからともなく現れた死神様は嬉しそうであり、当然といった顔でもあった。
言葉と本心があっていない。
「まあ、途中でゼロが倒れても十分神の戦士としての能力は認めてたけどね。僕はどちらかというと鎌で戦うタイプだけど、それでも魔力量でいうと多いんだけどなぁ」
「そうですか…。でも、俺は負けるわけにはいかないんです」
「ああ、分かっている。では、死神の名のもとにゼロ(ヤマト・トオル)を神の戦士と認める。また、どの神にも仕えないものとする」
ゼロの足元に魔法陣が現れ、ゼロを包み込んでいく。
そして、魔法陣が消える。
「さあ、これでゼロは神の戦士となった。だが、誰に使えているというわけではないから、君は自由だ。この世界で何をしても、いいわけだよ」
「…神に使えないということは、あくまで一人の人間として生きれるってことですか」
「そのとうり!うんうん、よくわかってるね。それじゃあ、ステータスを見てみようか」
「はい、〈ステータスオープン〉」
〈ステータス〉
ゼロ
〈種族〉 人族 男
〈レベル〉72
〈体力〉 82000
〈魔力量〉350000★
〈魔力〉 100000★
〈攻撃力〉79000
〈防御力〉76000
〈俊敏〉 82000
〈スキル〉神の戦士 (絶対鑑定 アイテムボックス 自動回復〔体力・魔力 毎分5%〕 状態異常無効
魔力耐性〔精霊〕)
戦闘技能LvMAX
全属性魔法LvMAX
暗殺技能LvMAX
〈称号〉 神の戦士 真の勇者 魔法に囚われ無き者 神刀に認められし者 全能者
〈精霊〉 ファミリアー【最上級精霊】
「うんうん、なかなか上がってきたね」
「…なんですか、その言い方。まだ上があると?」
「あはは、ごめんね。神と比べたくなっちゃうから…」
「そうですか。それで、勝てますかね、魔王に」
魔王とは、何者をさす言葉だろうか。
字の通り、魔の王。
誰よりも魔法を極めたものか、悪を極めたものか…。
だが、魔法を極めるというのは神ですらできない。
悪を極めるというのは、その者の見方によっては善となる。
魔王とは、圧倒的な力を持ち、すべてを統一させるもの…、これが一番しっくりくるだろう。
魔族・魔物を従え、自分たちのために戦い、他の命は塵当然。
だが、どうだろうか。
力を絶対とする魔族が、ここまで慎重に、戦略的に、最低限の犠牲で戦うようなことをするだろうか。
魔王が優秀ともいえる。
しかし、今回発見された魔王は三体ということは、魔王どうして争ってもおかしくはないはずなのに…。
ファミリアーによると、魔王といっても三体のうちの一体が圧倒的だそうで、それでその魔王の言うことを聞いているのだとか。
なぜ、同じ魔王でそこまで差が出るのか。
全く、分からないことが多すぎる。
「正直、ゼロが魔王に勝つことは難しい。ゼロが弱いということではないんだけど、ゼロが強くなってもその差は縮まらないだろうね。…これ以上は言えないけど」
「そうですか…。それでも、俺は勝たなければいけません。これまでそのために捨ててきたんですから」
「ああ、ゼロなら超えれるだろうね。それと、ファミリアーと精霊化できるようになったよ。あの魔力耐性だね」
「そうですか…!これで一歩近づいたんですね」
ファミリアーとはまだ精霊化どころか精霊武装もできていない状況だった。
勇者らができないことは当然といえば当然だが、俺の場合はファミリアーの魔力に人間の体では耐えきれないという問題があったからだ。
契約すること自体、まずできる人間は少ないという。
そして今回、【神の戦士】を手に入れたことで、耐えれるようになったと…。
「ファミリアー」
「はい」
戦闘描写飛ばしましたがどうですかね?
サクサク行きたいので飛ばしましたが、下手でも読みたいという要望があれば、書きますが|д゜)ヘタダヨ。
ちょっとわかりやすかったですかね?何がとは言いませんが(笑)




