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美人だらけのドラッグストアで胃薬が止まらない件  作者: 薬師寺 あかね


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二次会の乱戦と、甘すぎる包囲網

新人研修の大波乱を越えた打ち上げ二次会! 小寺結衣に首ったけになった生駒遼の必死なピュアアタックと、お酒が回って覚醒・超積極化したヒロイン3人(涼香・ほのか・まひろ)による陣内争奪・膝上&腕奪い合いバトルをお楽しみください!

オータム新人研修の一次会が和やかに(?)終わり、一行は駅近くの個室居酒屋での二次会へと雪崩れ込んでいた。

個室の熱気とアルコールの勢いも手伝い、宴のボルテージは最高潮に達している。

「あ、あのっ……小寺君! 僕は……僕は君のことが頭から離れないんだ! 次の休みに、ぜひ君と食事に行きたい……っ! 僕のオススメのレストランを予約させてくれ!!」

テーブルの端では、昼間の高慢な雰囲気をどこへやらに投げ捨てた生駒遼が、顔を真っ赤にしながら小寺結衣へ必死の頭を下げていた。

「えぇっ!? い、生駒君……!? 私なんかでいいの……? 私、本当にフツーの新人薬剤師だよ……?」

「フツーなどではない! 敗北した僕の心を、君の温かな言葉が救ってくれたんだ! 慶旺卒だの御曹司だのというプライドは捨てた! 僕は一人の男として、小寺結衣という女性を深く知りたいんだ!!」

慶旺のエリート御曹司による、まさかの超ピュア&一途なストレートアタック!

結衣は「〜〜〜っ!」と顔をリンゴのように赤く染め、恥ずかしそうに下を向いた。

「も、もう……生駒君ってば、声が大きいよぉ……。……良いよ。来週のシフト休みの日に、一緒にお出かけ……しよ?」

「ほ、本当か……っ!? やった……やったぞーーーーッ!!」

不器用ながらも実を結んだ生駒と結衣の甘酸っぱい初デート約束に、神崎誠ブロック長や等々力ブロック長たちが「おいおい試合にまけて彼女を獲やがったぞ!! 若いってのは良いなぁ!」と爆笑しながら盃を交わしている。

――と、そんな微笑ましい光景の真横で、俺(陣内拓海)の身には世界一恐ろしく、そして甘すぎる地獄が降臨していた。


「拓海さぁ〜ん……♡ 私……私、白石さんに負けたくありませんでしたのよ……? 拓海さんの一番になりたいんです……♡」

「涼香さん!? 近い近い! お酒入って色気がダダ漏れですから!!」

酔いが完全に回った氷室涼香さんは、普段の凛としたエリート薬局長の面影など微塵もなく、トロンとした甘い瞳で俺の左腕をむぎゅっと胸元に抱き込み、頭を肩に預けてスリスリとすり寄ってきた!

「ちょっと薬局長ぉ〜っ! ドサクサに紛れて先輩を一人占めしないでください〜っ!」

右側から乱入してきたのは、最優秀新人賞を獲得してハイテンション&ほろ酔い状態の白石ほのかだ!

「拓海さんっ! 私、拓海さんのために死ぬ気で症例報告書を書いたんですからねっ! 今夜は私にご褒美をくださいっ! はい、あ〜ん……♡」

ほのかが俺の右腕をがっちりホールドし、上目遣いで刺し身を口元へ運んでくる!

「二人ともズルいっ!! 府中での『二人だけの秘密』を作った私が、一番拓海さんに近いんですからねっ!!」

さらに正面から対抗心を剥き出しにした有栖川まひろが躍り出てくると、俺の首に柔らかい腕を回してきたのだ!

「「「拓海さん(先輩)! 私を選んで(抱きしめて)くださいーーーーっ!!」」」

正面にはジャブを打つまひろ!

左腕にはスクエアネックから甘い香りを漂わせて抱きついてくる覚醒涼香さん!

右腕には潤んだ瞳で必死にアピールしてくる白衣の天使ほのか!

左右と正面から同時に押し寄せる、圧倒的な柔らかさと熱量、そして甘い吐息の集中砲火!


周囲の同期や本部スタッフたちが「おいおいおい……陣内エリア長、いくらなんでもハーレムすぎないか……!?」「うらやましすぎて目が眩むわ…っても実績も最高だしなぁ…!」とヒソヒソと絶叫混じりに羨望の視線を送ってくる。

(美人3人からの過剰すぎる愛の揉みくちゃで……俺の理性と心臓と胃袋が完全に息の根を止められるーーーーッ!!)

生駒のピュアな初デート決定という平和な話題の裏で、俺の逃げ場は物理的にも精神的にも完全にゼロになっていた。

限界を迎えた俺の脳内CPUは激しく火花を散らし、激痛を上げる胃袋に向けて、ガクガクと震える手でポケットから取り出した『ラベール胃腸薬プレミアム』を勝利の余韻とともに飲み込んだ。

「少しでも『面白かった!』『続きが気になる!』と思ってくださったら、下部の【★で評価する】や【ブックマーク】を押していただけると執筆の大きな励みになります!」

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