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美人だらけのドラッグストアで胃薬が止まらない件  作者: 薬師寺 あかね


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カラオケまねきぬこ、ヒロインたちの勝負曲

25,000円という衝撃の寿司屋会計で無事に財布が爆破された陣内! 神崎葵とシュガーさんからの絶妙に足りない足し(1万円)をもらいつつ、そのまま勢いで二次会の「まねきぬこ(カラオケ)」へ突貫! ヒロインたちの怒涛の勝負曲アタックと、ラストに陣内へ回ってきた「MiLKダンス」の逃げ場なき決心を描く爆笑&甘々エピソードをお楽しみください!

『寿司朗』の会計カウンターの前で、俺――陣内拓海は膝から崩れ落ちそうになっていた。

「お会計、合計で25,000円になります♪」

「に、にまんごせんえん……ぐすっ……」

俺の目からツーッと涙がこぼれそうになった、まさにその時――!

「なーんてね! 冗談よ!! 私たちは同じ課長格! これは後輩への餞別(選別)よ……♪」

シュガーさんと葵課長がニヤニヤしながら近づいてくると、シュガーさんがフッとスマートに5,000円札を出してきた。

(ぐ……ありがてぇ…だが全然足りねぇ……!!)

さらに葵課長も改心したのか、ドヤ顔でさも自分が太っ腹であるかのように5,000円札をシュガーさんに手渡した。

「さも、私が太っ腹で全額出しているかのように渡しなさいよ!」

(うわぁ……でも二人合わせても10,000円……やっぱり全然足りねぇぇぇーーーっ!!)

俺は涙目で残りの15,000円を支払うために、店員さんにカードを差し出した。

「あっ……クレジットカード、一括払いで……っ」

「ヒューッ! 陣内エリア長、太っ腹ー!」

――なんとか寿司屋の惨劇を乗り越え、トボトボと帰路につこうとした俺に、シュガーさんが追い討ちをかけてきた。

「あぁ〜♪ 陣内君のMiLK(ダンス)、聴きたいわね〜♪ 楊貴妃ちゃんたちも聴きたいわよね!?」

「「「行くーーーーーっ!!」」」

まひろちゃん、ほのかちゃん、涼香さんの目が一瞬で爛々と輝いた!

「流石にカラオケ代まで取ろうなんて鬼畜じゃないのよ? なんせシュガーちゃんだからね! ここは私と葵ちゃんで出してあげるわ♪」

「そういえばぁ!! あんた(陣内)、エリア長に昇進したときの決起会で、掴みネタとしてMiLKの曲を全力で踊ってたじゃないのよ!?」

「「「!!??????」」」

「チョ、チョッ……葵課長!? それは超絶恥ずかしい黒歴史ですから言わないでくださいーーーっ!!」

「さぁーーーッ! あそこの『カラオケまねきぬこ』に突貫だぁぁぁーーーっ!!」

こうして一同は、カラオケまねきぬこの大部屋へと雪崩れ込んだ!

トップバッターとしてマイクを握った有栖川まひろは、ノリノリで『可愛すぎてダメですか』を選曲!

「〜〜〜♪ ……ダメですか?(キュン!!)」

あざとすぎるポーズと上目遣いのダイレクト撃ち抜き!

(と、とんでもねぇ……ダメだろ! 可愛すぎて理性が飛ぶわ!!)と、俺は頭を抱えて悶絶する。

続いて白石ほのかが選んだのは、Mr. GREEN APPLEの『ダーリィン』。

「〜〜〜♪」

清楚で優しい彼女が、大切な人をまっすぐに想う気持ちを込めて歌い上げる姿。歌詞の一つひとつに込められたピュアな恋心がダイレクトに伝わってきて、俺の汚れた心が洗い流されていく……!

さらに氷室涼香さんがマイクを握ると、曲はハナの『Blue Jeen』。

普段は冷徹で完璧な仕事ぶりを見せるクールな大人の女性が、歌うときだけふと見せる無防備で感情豊かな素顔。ボルドーのニットを揺らしながらアンニュイに歌う姿に、俺のドギマギは止まらない!

小寺結衣ちゃんは、『特別チュ、して』。

普段の控えめな印象からのギャップで、意外な可愛さを存分に見せつけてくる! 少しだけ大胆に、恥ずかしそうに歌う姿が実に愛らしい。

神崎葵課長もノリノリで昭和・平成の名曲を熱唱!

「ハードなジーンズにねーじこーむー! 私という戦うバーディーーーッ!!」

あげはが大爆笑してツッコミを入れる!

「ハハハ! 葵課長、ジーンズがタイトすぎて破けたっしょ!!」

「私? 私は歌わないで高みの見物の『聴き専』だしぃ〜♪」と、タンバリンを叩いて楽しむシュガーさん。

やがて、あげはがMiLKの『超絶愛してる』を完璧なコールとともに歌い終わると――神崎葵がニヤリと悪魔の笑みを浮かべてマイクを俺に突き出してきた!

「さぁーーーっ! お膳立ては整ったわよ!! 見せてもらおうじゃないの! 最優秀エリア長の実力とやらを!! フハハハハッ!!」

「「「拓海さん(先輩)! 踊ってーーーっ!!♡」」」

キラキラとした熱い瞳で俺を囲み、期待に胸を膨らませるヒロインたち。

(……ぐぬぬ……! どうやら、俺に逃げ場は一切ないようだ……!)

俺は意を決して腹をくくると、デンモクの『ラブ過ぎて滅』の演奏ボタンを力強く押し込むのだった!

「少しでも『面白かった!』『続きが気になる!』と思ってくださったら、下部の【★で評価する】や【ブックマーク】を押していただけると執筆の大きな励みになります!」

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