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『スキル無し』で婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!  作者: しずもり


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スキル無しの判定には理由がありました

よろしくお願いします。

女神様から授かるスキルは秘匿する必要がないものが殆どです。騎士などは身体強化や武術に関するスキルを自慢する者も多勢いると聞いております。


大抵の場合、人に言うのが恥ずかしいと思うスキルを授かった者などが秘匿したがる程度なのだとか。


ですが、稀に希少スキルを授かった者が、そのスキルの内容により、命の危険や誘拐などのリスクを考えて秘匿せざるを得ない状況になるのだそうです。



ですから、私の場合も前例と同じ様に希少スキルだから秘匿している、という事で良かったはずでした。



しかし、そう出来ない事情が私の特殊スキルにはあったのです。



 通常、魔法の属性に関連したスキルを授かる事が多いわけですが、魔力の少ない者は使える魔法の技は少なくなります。


特に平民の場合は、殆ど使えないと言っても過言ではなく、生活魔法のほかに初級魔法が僅かに使える程度、ということが多いそうです。


 その点、私の場合は魔力量は他の貴族と比べてもかなり多い上、属性も特殊スキル故なのか?希少な魔法属性でした。 


しかし、全てが特殊スキルに全振りされていた為に、大神官様の見立てでは、特殊スキル以外の魔法を使う事は出来ないだろう、との事でした。



確かにその後、成長した私が辛うじて使えた魔法は生活魔法だけだったのですから、大神官様のお見立ては正しいものでした。



 それに私の特殊スキルは軽々しく使えるものでもありません。場合によっては、一生使う事の無い可能性もあるほどの特殊なものでした。

そういう事情を鑑みた結果が、ス・キ・ル・無・し・であり、その様に思わせる必要があった、ということです。



けれど、『スキル無し』と判定を受けた事さえ、秘匿にすれば良いのではないか?



そう思われる人もいるでしょう。平民ならばそれでも良かった。

しかし、私が貴族令嬢である為にそうする事も出来なかったのです。



 貴族の子息息女は十五歳になると必ず、王都の王立学園か騎士訓練学校のどちらかへの学校に入学し卒業しなければならない。


これは国の法律で決められている事です。そしてそのどちらの学校でも、魔法に関する座学と実技の授業があります。


 通常であれば、希少スキルを秘匿している者でも、自分の属性の魔法は使える為に実技の授業があっても困る事はありません。


しかし私は自分が持つ属性の魔法も一切使いこなすことが出来ませんでした。ですので、私が唯一、使う事の出来る特殊スキルを秘匿する為には『スキル無し』で通すしかなかったのです。


 魔力量が少ない為に魔法を殆ど使いこなせない場合でも、女神からなにかしらのスキルをオーガスタの国民ならば授かるもの。そして初級程度の魔法しか使えなくとも、持っている属性の魔法を使えるのは当然である。


そういう状況の中で『スキル無し』と公表することで、私がどのように扱われてしまうのか?


『女神様からスキルを授かるのは当たり前』というのが国民全体の共通認識である中で、『スキル無し』と判定されたことを公表するのは、両親としても苦渋の選択だったことでしょう。その家が公爵家となれば尚更です。


だって、この国で女神ルナリス様からスキルを授からない者など居ないのですから。


けれど、例え公表せずとも学園に入学すれば、私が生活魔法しか使えない事は知れ渡ってしまいます。


魔法の実技の授業を受けられない私が、授業で特例を使い免除してもらうには『スキル無し』と公表するしかなかったのです。


 私も覚悟の上での公表ではありましたが、こうして私は表向きには『スキル無し』であると、学園の生徒たちに周知されることとなり、貴族の、ましてや高位貴族である公爵家の令嬢としてはあり得ない事と見下されるようになってしまったのでした。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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