自己紹介
少しの時間が経過した後、剛力と呼ばれていたゴリラ見たいなハゲなマッチョ男が店に入って来た。
剛力は幸也を見るなりお辞儀をし席に着く。
「よしみんな揃ったことだし自己紹介をしよう!!」
「まずはリーダーであるおれからだな、おれの名前は長野 正人この日本人軍団のリーダーだ」
(日本人軍団? もしかしてパーティー名、ださ!!)
「趣味は精神統一、好きな食べ物はリンゴだ。レベルは六十八、そしてお待ちかねの俺だけの最強能力は 百発百中だ。名前のとうり俺が見えてる場所に必ず矢が行く最強の能力だ」
(微妙だな)
顔にも出てしまう。
「おい幸也お前今絶対微妙って思ったろ」
「……思ってないよ」
指摘された今も完全に微妙と顔に書いているような顔をしていた。
「思ってたんだな。まずなこの世界の弓矢は威力が増すごとに当てるの難しく極めても命中率が八十パーセントしか行かないマイナーな武器なんだ」
「弱いからマイナーな武器になったわけじゃなくて誰も完璧に使いこなせないからだ」
(長くなりそうだな)
「おれは大砲並みの威力でも能力のおかげで目に見える範囲なら必ず当てることが出来る。しかも矢にはエンチャント魔法がかけやすいから矢が当たった部分を火の海にしたり爆発させたり雷を落とせたり色々なことが出来るわけで––––」
「––––凄いことはもうわかった微妙いと思って悪かった」
「こんな短い説明でわかってくれたか」
幸也はこのままだと一時間ぐらい喋りそうだと思い無理やり会話を終わらせたのだった。
「次は私ですね、私の名前は鹿目 恵梨香ですよろしくお願いします」
「趣味は買い物で好きな食べ物は甘い物全般です。レベルは七十二です、私の能力は確信はありませんが多分人より魔法を覚えるのが早い能力です。力、耐久、マナ効率、持久力の強化魔法、火、雷、風、爆発のエンチャント魔法が使えるので付けてほしい魔法を戦う前に教えてください」
「攻撃系の魔法は氷、火、水の超級魔法が使えます、ただ使うとマナが半分はなくなってしまうので最後の手段だと思ってください。
「それと初級魔法なら一日で覚えられるので覚えてほしい魔法を見つけたら気軽に私に言ってください」
恵梨香は日本人らしく前の人と同じような紹介をする。
(初級魔法を覚えるのに一週間はかかったのに一日で覚えられるのか!!それは普通に凄いな)
「なぁ、無詠唱魔法はできるか?」
「そんな高等技術できませんよ。一応エンチャントの詠唱短縮はできますけど」
「そんなに難しいことなのか?」
「当たり前ですよ、毎日同じ魔法を十年使ってようやく使えるようになるものですから」
「そうか」
次にゴリラ男が自己紹介を始める。
「僕の名前は剛力 彩人だ。みんななぜか剛力と苗字の方で呼ぶが彩人と呼んでほしい。趣味は筋トレ好きな食べ物はささみとブロッコリーだ。レベルは七十ちょうど、俺の能力は回復魔法が使えることだ」
「回復魔法が使えることが能力なのか?」
剛力が説明しようとしていたが正人が割って話し始める。
「この世界には回復は魔法として存在しないんだ。回復するためには聖職者が女神マナに贄をささげ神聖なマナを呼び出して行われるけど、剛力は普通のマナを使って魔法として回復ができるんだ。
「贄を使うか、マナを使うかどちらも同じように思えるだろ、けどな聖職者の回復は決められた場所でしか発動できない。だが剛力どんな場所でも回復することが出来るんだ。どうだすごいだろ」
(確かに凄そうだがなんで正人が威張ってるんだよ。まぁ見てて思ったがそういう奴なんだろうな)
すべてを聞いた幸也に疑問が生まれた。
「なぁ、自己紹介を聞いて一つ思ったこと言っていいか?」
皆頷く。
「お前らのパーティーバランス悪すぎじゃないか」
正人がウキウキで説明しだす。
「さすが幸也気付いたか。そう聞いてのとおり俺たちのパーティーには前衛向きの能力を持っている奴がいないんだ」
「今は剛力に前衛をやってもらっているが剛力は中衛で回復しながら前衛が取り逃がしたモンスターを倒すのに向いてる能力だ」
「そうおれらのパーティーは弱いわけじゃない、ただ前衛がいないから実力を発揮できてないだけなんだ。だからおれは無能なリーダーなんかじゃない決して無能リーダーなんかじゃないんだ」
幸也に新しい疑問が生まれる。
「でも問題点が分かっているのに何もしないのは無能なん––––」
「––––おれはちゃんと勧誘してる。お前を真っ先に勧誘したのおれだよなおれ」
「だったら日本人以外の奴にも声をかけ––––」
「––––おれたちは異世界人とは馬が合わない奴らの集まりなんです、異世界の人たちとちゃんとした連携が取れるわけないだろ、わかりますか?」
「わかりました」
幸也は勢いだけで言い負かされた。
「じゃ最後に俺だな。……俺の名前は佐藤 幸也だ、この世界には五か月前に来たばかりだ、レベルは八十二」
幸也の噂を知っていた二人もまた正人と同じように驚く。
「趣味は釣り、好きな食べ物は魚介類だ。 俺の能力だが超再生だ、説明するより見てもらった方が早いだろう」
幸也は剣を出し自分の手のひらを見せながら切り傷を入れる。血は吹き出し机に一滴垂れたが幸也の手は綺麗で無傷の状態に戻っていた。
「おれたち日本人の噂だとレベルがすぐ上がるチートだっと言われてたが違ったのか」
「ちょっと待ってください幸也さんはまだ異世界に来たばかりのはずですよね。チート能力じゃないとしたらどうやってそんな早く私たちよりもレベルを上げることが出来たんですか?」
「メタルスライムみたいなのがいるんだよ」
「レベルが上がるモンスターなんてお前ら聞いたことあるか?」
「私はないです師匠も知らないと思います」
「僕も聞いたことありませんね」
「いるよ、そうじゃなきゃ俺が五か月でお前らよりレベルが上がるわけないだろ。それに今も近くにいるかもしれないぜメタルスライムが」
幸也は正人達を試す。
「まぁレベルとかモンスターがいる世界だしな、いてもおかしくないか」
「そうですねこの世界に来てからありえないことばかりですし、いるんでしょうね」
「そんなことより幸也君お試しでっていたけどさ内に正式に加入してくれないかな。幸也君の能力前衛向きじゃん、俺たちは前衛が欲しいでしょ。だからお願いしますパーティーに入ってください」
正人はどうしても幸也に入ってもらいようで急に、君ずけしてきた。
(まぁこいつらとならやっていけそうだな転移者が経験知の塊なのも知らなそうだし)
「入るよ俺も仲間が欲しいと思ってたし」
幸也に新しく仲間ができた。
「よし幸也が仲間になってくれたことだし早速Aランクの依頼でも受けますか」
「正人それ冗談ですよね?」
「冗談じゃないけど」
「馬鹿なんですかあなた? 命がけの仕事なんですよ、そんな楽観的な考え方はやめてください」
「正人僕もそれは正直どうかと思うぞ。僕たちと幸也はまだ連携したことないんですよ。それに僕たちまだAランクの依頼を受けたことがないじゃないですか」
「でもさ敵が一体ならBランクの依頼簡単だったし、幸也がいてくれたらAランクなんて余裕じゃない?」
「本気で言ってるんだったら本当に無能リーダーですよあなた」
仲間に打ちのめされた正人は最後の希望とでも言わんばかりに幸也を見る。
「俺もまずはBランクからのほうがいいと思うぞ」
希望は砕かれ、正人の精神に九百九十九ダメージが加わった。
もし面白かったらブックマークや評価お願いします。誤字があったら報告してくれると嬉しいです。




