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日本人

 少年は途方に暮れていた。

「くそ、馬鹿か俺は」

自分の馬鹿さ加減からの怒りから言葉に出してしまった。

おっちゃんに冒険者ギルドに行けば金を稼げると、異世界ぽいことを言われ、興奮してしまい場所を聞くのを忘れてしまったのだ。他の人に聞けばいいと思うかもしれないが、なぜか俺が近づこうとすると皆、離れて行ってしまう。あのおっちゃんは誰にでも話してくれる気さくでいい人だったんだなと考え気を落としていると、ポンと肩に手が置かれた。


 ふと顔を上げると目の前に、髪が黒く、少しつり目の明らかに日本人のような顔立ちの男が立っていた。

「君……大丈夫かい?」

この親切そうな雰囲気いかにも日本人。だが確証を持てなかった、なにせ服が魔法使いですと言ってもおかしくないぐらいの服装だからだ。

「あなた、もしかして日本人じゃないですか?」

「……君質問を質問でかいしてはいけないと習わなかったのかい」

確信したこの人は俺と同じ日本人だ。

「すいません俺この世界に来たばかりで、でも大丈夫……じゃないです」

「アハハ! 大丈夫じゃないのかい、僕も来たばかりの時はかなり迷ったよ。でも大丈夫、先輩として僕がわからないことがあったら答えてあげるよ」

「ありがとうございます」

「この町のこともまだあまり知らないでしょ、案内するから歩きながら話そうか」

少年の瞳に希望が戻った。

「あ、そうだまだ僕たち自己紹介をしていないじゃないか」

「そういえばそうですね」

「じゃあまず僕から、山田 しゅんこれからよろしく」

「俺は佐藤 幸也ゆきやですよろしくお願いします」

何故だろうか山田という日本ではありふれていた苗字もこの状況下では珍しく見える。

「俺、冒険者ギルドに行きたいんですがどこにあるか知ってますか?」

「知ってるよ、やっぱり異世界きたら冒険者になりたいよね。じゃあ目的地は冒険者ギルドにしようか」


 この異世界では魔法がとてつもなく発展しているらしい、一部の分野に関しては前いた世界よりも発展しているものもあるとか。この世界では現代知識無双はできそうにないか。他にも現在戦争の真っ最中らしい。人と人で戦争しているわけではなく、人と魔族が領土をめぐって五百年前からずっと争い続けているのだ。

「戦争してるのに何でこんなに豊かそうなんですか?」

「ここは戦場からかなり離れているからね豊かなんだよ、戦場に近いほど多くの魔族がいるから僕たちは強くなるまでいかないほうがいいんだ」

ーー「冒険者になるならここは抑えておこう、武器屋だよ 剣や防具 弓、矢、杖はここで全部買えるからその隣には薬草が売っていて解毒や傷の治りを早くできる、それと三件先の建物はより強い武器が置いてあるからお金がたまったら行くといい。それにあの武器屋は僕たちと同じ転移者がやっている店だから強さは保証できる」

何故、異世界に来て冒険しないんだ? 俺なら無双して獣娘ハーレム作るのに。

「ついたよ幸也、ここが冒険者ギルドだ」

目の前には頑丈そうな素材で一軒家が二十軒入るほどのおおきさの建物が構えている、それに人の声がこちらにも聞こえるほど賑わている。


ここから俺の無双劇の始まりだ!






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