表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆるっと街づくりin異世界~すべての種族が住む街を作れ!?~  作者: 下河スズリン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/68

62.代表会議

 えー……お集まりいただきありがとう。

 これより第一回代表会議を始める。


 ぱちぱちぱちぱち……!


 そこかしこから拍手が鳴り響く。

 別にただ開会? のあいさつしただけなんだけどな。


 ここは俺の屋敷の大会議室。

 こんなこともあろうかと大きな木の円卓が備え付けられている部屋だ。


 代表会議を開くことを決めた俺は、種族の代表たちに連絡を回し、早速翌日ここの集まってもらった。

 メンバーは……。


 俺。

 コボルト代表、ルシュ。

 ウンディーネ代表、フィーネ。

 エルフ代表、ハイラ。

 ドワーフ代表、イアン。

 ノーム代表、ラウーム。

 イフリータ代表、イグニータ。

 シルフ代表、ユウフ。

 デモンズ代表、リネイア。

 エンジェル代表、シエル。

 アラクネ代表、クトネー。

 ケンタウロス代表、フリストル。

 マイコニン代表、ニチャ。


 ……の、計十三人。

 こう一堂に会してみると大分増えたなあ。

 最初は俺とムイ、シロだけだったのに……感慨深い。


 ……ああ、そうそう。

 シロたちは不参加だ。

 声を掛けにはいったんだが丁重に辞退された。


 やっぱり言葉が喋れないからか?

 俺は分かるんだからいいんだけどな……まあいい。

 意思は尊重しよう。


 さて、会議の開始宣言もしたところでまずは趣旨の説明。


 この会議は顔合わせと、それぞれの状況を全員で共有しておくために開いている。

 定期的に開いていくから、報告とあと、もし要望があったらこの場で議題に挙げてもらって構わない。


 俺はそう皆に伝える。


「はい、分かりました」


 ルシュを筆頭に皆が口々に返事を返してくる。


「ではここからは不肖、このルシュが主様の秘書として進行を務めさせていただきます」


 え?

 ルシュが進行役? 聞いていないんだが……


「ご安心ください、きちんと話し合いで決めました。主様の秘書が持ち回りで進行を担当することになっています」


 ……この会議結構なスピード開催したはずなんだが、いつ話し合いなんてしたんだ?


「お気になさらず」


 ……まあいいか。

 別に不都合なんてないし……。

 本当に穏便に話し合いで決めたんだよな?


「はい。誓って」


 それなら構わないか。


「ハッ! では早速最初の議題を……主様。お願いします」


 ああ、分かった。


 というわけで最初の議題だ。


 前からずっと思っていて、いつか決めよう決めようとは思っていたものの、いろいろ忙しくて後回しにしてしまっていた。

 だが戸籍も作り終わり、さすがにそろそろまずいだろうと俺は思い……代表会議を開いて決めることにしたわけだ。


 ではまず最初に……この街の名前を決めたいと思う!


「「「「「名前?」」」」」


 皆の疑問の声がハモる。


 ……そんなに驚くことか?

 そう思って聞いてみる。

 すると。


「「「街の名前なんて気にしたことなかった」」」


「「「もう名前があると思ってました」」」


 そんな答えが返ってきた。


 まあ……うん。

 気持ちはわかる。

 結構規模も大きいし……普通あると思うよな。

 でも残念ながらないんだ。

 というわけで街の名前を決めたい。

 何か案があったら言ってほしい。


「う~ん、そう言われても街の名前とか気にしたことなかったからなあ~」


「まあそうだね、僕たち精霊は別の住む場所に名前なんて付けないし」


「だな!」


「すんませんっす! 力になれそうにないっす頭!」


 精霊たちが自信満々にそう言ってくる。

 ……まあ、文化的にね? 名前を出すのが難しいならしょうがない。


 次。

 他の者にも聞いてみる。



「偉大なる築様の街というのは?」


「さすがに主張強すぎでしょ、キズキの街、ぐらいがちょうどいいんじゃないー?」


「ふむ、よろしいのではなくて?」


「いやもっと強そうな名前はどうだ!? 最強築街! みたいな!」


「住みにくそぉ……ヒヒ……ジメコニンの街って言うのは……?」


「主張が強すぎるでしょうあなた」


「いひひ……冗談だよぉ……」


 一番マシなのがキズキの街か?

 でも自分の名前付けるのはさすがに……恥ずかしい。

 次。


「主様が付けたい名前を付けられるのが一番だと思います」


「はい。代表様が付けられるのであればそのまま街、でも構いません」


「この二人ほどではないがワシも代表殿が付けるのが良いと思いますぞ」


 ……うん。

 せっかく議題に挙げたのにまともなアイデア出なかったな……。


「キズキの街はまともなアイデアでしょー!?」


「俺の最強築街もかなりいいと思うけど……」


 ……ノーコメントで。


 ともかく。

 こうなったら自分で決めるしかないな。

 皆から出た意見採用する気満々だったから、全く何も考えてきてないんだが……。


 ……ふむ。

 ここはそのうちあらゆる種族が集まる街になる予定だから……。

 種族……集まる……楽園……。


 うん。

 レースピア。

 レースピアの街で。


「へぇーいいじゃーん」


「最強築街よりちょっといい名前だな! 流石代表さん!」


「私もとてもいい名前だと思います、代表様」


「うむうむ」


 皆がそう言ってくれる。


「……ではこの街の名前はレースピアということでよろしいでしょうか?」


「「「「「異議なし」」」」」


 俺が口を挟む暇もなく決まった。

 皆俺のこと買い過ぎじゃないか?

 嬉しいけど。


 そういうわけでこの街の名前はレースピアの街に決まった。

 いやあ……まさか街の名前が付くまで三年かかるとは。

 さすがにサボりすぎだったな。


「それでは次の議題に移ります。主様」


 ああ、俺からもう一つ。

 祭りを開催したい。


「祭り……ですか?」


 ああ、そうだ。


 皆この議題にもはてなを浮かべているようだ。

 俺は説明する。


 去年ぐらいまでは例えば収穫が終わった後、新たな住人を迎えた後。

 そういった時に皆で集まって食事会を催していた。


 だが……住人も増えて、全員で集まる食事会をこれほどの頻度で開くのは難しくなった。

 警備の関係で全員集めるというのはもう難しいし……数百人分の料理を月イチで用意するのも結構バカにならない負担だしな。


 だから祭りだ。

 年に……一回か二回。

 複数日に分けて祭りを開く。

 そこで居れば新しく街に来た種族も紹介する。


 そうすれば街の全員が参加できるし、頻度が少ないなら食事の用意も負担にはならない。

 それに食事については考えもあるしな。


「? その考えとは?」


 ああ、屋台だ。

 最初から要求するつもりはないが、いずれは住人に色々な屋台を出してもらいたい。


「ほう……例えばどんなものを?」


 まあ今ウチでできるのならフライドポテト……揚げたイモとか、あとはおにぎりとか?

 ……ああ、それと食事についての考えって言ったが別に屋台は食べ物じゃなくてもいいぞ。

 可能性を狭める気はない。

 いやもちろん食べ物の屋台は出来れば出して欲しいけどな?


「へぇ~、じゃあ美味しいお水とかでも~?」


 いいぞ。


「私たちが織った服などでも?」


 構わない。


「ワシらが打った武器もよいですかの?」


 ……それはちょっと応相談で。


 意外と皆アイデアがポンポン出るな。

 もしかしたら皆思いつかないかもしれないな、と心配してたがそんな心配必要なさそうだ。


 ともかく……最初から求める気はない。

 最初は俺がいろいろな料理の屋台を作るつもりだからそこを手伝って、感じをつかんで欲しい。


「「「「はい!」」」」


 いずれは様々な屋台だけじゃなく、演劇やライブなんかのプログラムも組み込んだ盛大な祭りにしたいな。

 それに何よりほしいのは……花火。

 やっぱり祭と言ったら花火を打ち上げたい。

 今は火薬とか無いから無理だが……あの不思議な鉱山? のことだ。

 その内硫黄とか硝石すらも出るかもしれない。


 いつになるか分からないが、そんな光景をぜひ見たいものだ。


 そう考えながら俺はその後も代表会議で祭の詳細を詰めていくのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ