表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆるっと街づくりin異世界~すべての種族が住む街を作れ!?~  作者: 下河スズリン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

131/157

131.プール作り

 収穫の後にやることは次の収穫のための畑づくり。

 だがこちらは特筆すべきことは無いな。


 収穫より時間はかかるが、それだけだ。


 いや、特筆すべきことはあったな。

 メロン用の畑を十倍に増やした。

 だけどこれでもまだ足りないんじゃないか? って思えてくるな。振る舞った時のあの様子見ると。

 まあ、そうなったら順次増やしていけばいいだろう。


 メロンほどじゃないが他の畑も広げておいた。


 そして、畑づくりも終えたところで。

 徐々に気温が上がるのを体で感じ始めた。




 んー……去年の今頃はまだまだ涼しかったと思うが……今年はなんだかもう暑くなってきたような気がするな……。


 外の風を感じながらそんなことを思う。

 この世界に来てから、冬はともかく夏はそんなに過ごしにくいと感じたことは無いんだが。

 今年はどうもそんなことを言ってられないらしい。


 と、いうことで。

 俺はプールを作ることにした。




 位置としてはウンディーネ区画の近くの空白の区画。

 そこで俺は土を掘っている。


 サクッサクッサクッサクッ……!


 創造神器を使いスムーズにプールの形を作り上げていく。


 学校にもプールは作ったが……あっちはあくまで水泳の授業に使う用の簡単な二十五メートルプール。

 本格的な……それこそウォーターパークみたいなプール施設は別で作ろうと思っていたからな。


 そういうわけで創造神器でガンガン掘って地面もガンガン固めていく。


 今回作ろうと思っているのは、まず広いプール。

 一応五十メートルサイズにしようと思っているプールだ。

 何も難しいことは無いし、創造神器ですぐに作れた。


 流れるプール。

 幅は数メートルで細長く、曲がりくねったり円を描いているプール。

 暑い日にぷかぷか浮かんでいるだけで楽しい。

 水を流すのはウンディーネに頼む。

 こっちもまあ、コースを考えながら作ったから少し時間はかかったがすぐに完成。


 そして最後。大目玉。

 ウォータースライダーだ!


 うん。

 ウォーターパークと言えば、やはりスライダーは外せないだろう。

 プール全体を見渡せる場所から、思い切り滑ってプールに飛び込む!

 楽しくないわけがない。


 そんなわけで当然気合を入れて作るんだが……一つ問題がある。

 ウォータースライダーは高ければ高いだけ、デカければデカいだけ楽しいが……そうなると危険性も高くなる。

 もし滑る前に落ちたら……滑っている最中に何かの拍子でスライダーから飛び出してしまったら……。

 後者はスライダーを閉じてしまえば問題なくなるが……やはりウォータースライダーの上半分は空いていてほしかったからな。

 滑っている最中に景色とか空とか見たい。


 ので、頭を悩ませていたところ。

 フィーネがいとも簡単にこの問題を解決してくれた。


「じゃあわたしたちが守るよ~水魔法で受け止めてあげる~」


 なるほど。

 その手があったか。


 提案を受け、早速試してみることに。

 飛べる種族に協力してもらって、高所から落下。

 水魔法で受け止められるか試してみる。

 いざという時は自力で飛んで地面との衝突を回避して欲しい。


 そう言って実証を開始し……結果は見事成功。

 フィーネは通常よりも粘度の高い水球を生み出し、それを落下するものの真下に設置。

 見事に受け止めてみせた。

 受け止められた側に怪我は無し。

 完璧だ。


「これくらいならわたしじゃなくても出来るし~何なら受け止めるだけならシルフにも出来ると思うよ~?」


 なるほど。

 流石魔法、便利だ。


 そんなわけ憂いは無くなったのでウォータースライダー工事再開。


 足場はマナコンクリで作り、スライダーは木材で作る。

 果ての森の木はかなり強靭な木材とはいえ、ずっと濡れていたら流石に腐っていくだろうから、定期的に作り変える。

 色んなコースのスライダーを体験できてとてもお得だ。


 そんなわけでプールが完成した。


 気温も結構上がってきたし……早速プール開きを行う。




「いやー……涼しー……サイコー……」


 俺の目の前で、水面に仰向けでぷかぷかと浮かびながらシエルがそう言う。

 その姿はいつもの服ではなく水着姿。

 まあ着衣水泳するわけにも裸で入る訳にもいかないからな。

 クトネーに頑張ってもらった。

 当のクトネー自身は、「水の中で着る服! なんっ……というアイデア! お任せくださいませ!!!」と言ってとんでもない速度で色んな種類の水着を作ってくれた。

 競泳水着みたいなタイプとかビキニタイプとかいろいろ。

 ちなみに俺は王道を行くトランクスタイプ。


 目の前で浮かんでいるシエルは競泳水着タイプだ。

 ちゃんと背中に翼用の穴も空いている。


 ……ちょっと目のやり場に困る。

 シエルはスタイル良いからな。

 こういうのはどれだけ見ても見慣れることは無い。

 ちょこちょこ目を逸らす。


「べっつに思いっきり見つめていいのにー。皆、代表様の視線なら喜んで受け止めるよー?」


 まあ、うん。

 そう言ってくれるのは嬉しいが……。


 うん。

 やっぱり気恥ずかしさが勝る。




 そんなわけで落ち着くためにもプールを満喫する。

 当然プールにはシエル以外も多くの住民が来ている。


 まあ、流石に水着の数に限界があったため、めちゃくちゃ多いって訳じゃないが。

 でもそれぞれの種族代表は皆来ているはずだ。


 まあともかく、まずは一人で満喫する。


 最初は普通の広いプール。

 スタンダードプールとでも名付けるか?


 ここはもうほんとに好きに泳いでくださいって感じのエリアだな。

 ので、思いっきり泳ぐ。


 クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ……。

 ここまで思いっきり泳ぐのはとてもとても久しぶりで、楽しい。


 夢中になって泳いでいると。


「主様のその泳ぎ方……見たことがありません」


「ええ、しかしとても速いです。その泳ぎ方は一体?」


 いつの間にか隣にいたのはルシュとハイラ。

 その身をそれぞれ、ルシュはビキニタイプの水着、ハイラは競泳タイプの水着で包んでいる。


 うん。

 凄い。

 何がとは言わないが。


 あー……これはクロールって言う泳ぎ方なんだ。


 ちょっと目線が定まらないながらも二人にそう教える。


「クロールですか……なるほど……」


「これだけ速ければ水中に逃げた獲物を負う時に役立つかもしれませんね……」


 俺の言葉に見様見真似で二人はクロールを試している。

 初見のはずなのにそれなりに様になってるな。

 流石。


 だけどまあ、泳ぎ方を知りたいなら教えよう。っと、その前に……。


 二人とも。


「「はい」」


 水着、とても似合っている。

 魅力的だ。


「! ふふ……ありがとうございます」


「とても嬉しいです」


 気恥ずかしくてもちゃんと言っておかないとな。


 そうして、二人にクロールを教え……まだ練習したいという二人を残し次へ。




 次にやってきたのは流れるプール。


 フィーネに話をつけておいたので、しっかり流れが出来ている。

 早速入ってさっきシエルがやっていたみたいにぷかぷか浮かんで流れに身を任せる。


 身体を弛緩させ……ただただ身を任せる。

 身体が水に溶けたような錯覚を覚え、涼しさが身体の中に染み入ってきてとても気持ちいい。


「だよねー……気持ちいいよねー……」


 と、いつの間にか隣に浮いていたシエルが相槌を打つ。

 少し驚いたが……この心地よさを崩すほどでもない。

 そのまま二人でどんぶらこと流れていく。


 そうしているとやってきたのは……。



「ここに居ましたかシエル……っと、代表様も」


 その身を黒い競泳タイプの水着に包んだリネイア。

 眼鏡も外しているため、普段と印象がかなり違う。

 一瞬分からなかった。


「どしたのー……? 収穫であんなに働いたんだからちょっとくらい癒しを楽しんでもいいでしょー? リネイアも一緒に漂ったらー? 今なら代表様もいるしー」


 そう言って身体は動かさず、ほんの少し水面に出した羽を使って手招き……いや羽招きするシエル。

 その言葉にリネイアは。


「それは……いえ、それもいいかもしれませんね」


 そう言うと、流れるプールに入ってきて……俺にくっついてきた。


 リ……リネイアさん?


「……ご迷惑ですか?」


 いや全然そんなことは無いが……。


「あーリネイアだけずるーい! 」


 そう言ってシエルも俺にくっついてきた。

 水中にいるため涼しいはずなのに……なんだか汗をかいてきた。

 柔らかい身体が押し当てられ……正直かなりドキドキしている。


「……たまにはいいですね、こういうのも」


「ずっとこれでもいいけどねー」


「シエル、あなたは……全くもう」


 くっついて流れながらそう、軽く言い合いしているリネイアとシエル。

 それを聞いていて、俺も体の強張りが少し取れた。

 両手で二人を抱き寄せて……こう言う。


 二人とも、言い忘れてたけどその姿似合ってる。


「えへへー……ありがとー」


「ありがとうございます。嬉しいです……」


 そして俺は、そのまま二人とくっついて、流れるプールを流れながらまったりとした時間を楽しんだ。


 気力が充溢した。

 よし、次は……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ