表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆるっと街づくりin異世界~すべての種族が住む街を作れ!?~  作者: 下河スズリン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

122/125

122.警察署完成

 地上に上がってきた俺を出迎えたのは地下……留置場の入口を囲むようにして存在するミスリル格子。

 いや確かに、俺が念のため入り口にもミスリル格子つけてくれってお願いしたが……。


 と、そこでミスリル格子をガチャンと開いてやってきたのはルシュ。


「地下の建設お疲れさまでした、主様」


 あ、ああ……ありがとう。

 にしても……留置場の入口部分もう仕上げたのか? 正直あまり直近で使うものでもないだろうし……別に最後でも良かったんじゃあ……。


 と、まあ流石にここを先に仕上げたんだろうと考えつつルシュにそう言葉を投げる。

 すると。


「? はい。もちろんここを最後に仕上げました」


 ルシュからはそう言う返答。

 もしかしてとは思ったが……やはり……。


 えー……それじゃあ、警察署の地上部分の建設は……。


「つい先ほど完了しました」


 どっひゃあ。


 ついついそんな感想が出る。


 いやーまさか俺が留置場作る間に地上部分完成させるとは……。

 建設中地上には出なかったから気付かなかった。


 ただでさえ優秀な建築チームにどんどん人手が加わった結果がコレ。

 街の人口は今も順調に増え続けてるしな。


 いや分かってはいたが……改めてマンパワーの偉大さを思い知る。

 人口が増える度に思い知ってるな、俺。

 言い訳をさせてもらうと、たとえ数字で知ってても……目の前で実感すると、どうしても衝撃を受けてしまう。

 これはしょうがないことなんだ。

 うん。


 心の中で言い訳しつつ、ルシュに確認する。


 地上は三階建てにする計画だったはずだけど、その通りに完成したんだよな?

 疑ってるわけじゃないけど一応。


「はい」


 じゃあ……出来栄えを確認してもいいか?


「もちろん構いません」


 よし。


 それじゃあ手伝おうと思って出てきたところでちょっとはしごを外されたが、気を取り直して完成した警察署を見ていこう!




「こちらが入口になります」


 そういうわけでルシュに案内してもらいつつまずはエントランスへ。

 一応俺もある程度の構造は知っているが……留置場担当とはいえ工事に参加したんだし……ルシュが案内したそうに尻尾をぶんぶん振っていたので、案内してもらう。


 エントランスは、広々とした立派な受付って感じだ。

 外との出入り口には豪華な両開きの扉が備え付けられ、ちょっと威圧感を醸し出している。


 うーん、これだと住人が気軽に入ってこれないか……? 後で何か彫り物でもしようかな……?


 そんなことを考えつつ受付の方を見る。


 受付は木でできたよくある感じ。

 職員側と利用者側が木でできたカウンターで分けられている。

 一応小柄、大柄どちらの種族にも対応できるように、カウンターの高さは三段階存在している。

 横になった一段が長い階段……みたいな感じだ。


 そしてそんな受付がエントランスには、右、中央で計二つ。


 それぞれ、交通課、生活課になる予定。

 ちなみに受付は中央の生活課予定の場所の方が大きい。


 何故かって言うとまあ当然、ここが一番人数多くなるだろうし、住民が一番来る場所になるだろうから。


 生活課は俺が考えるお巡りさんの仕事を大体まとめた感じだ。

 パトロール、落とし物、住民からの相談受付。他にももろもろ。

 そう言ったことを任せる予定。

 だから大きい。


 そして交通課。

 こっちはまあ、しばらくの間はまず必要ないだろうが……これからもどんどん街を発展させていくことを考えると必要だろうということで作った。

 今は数も少ないし、トラブルも少ないが……馬車、というか移動手段の数が増えれば当然トラブルも増えるだろう。

 そんな時に対応するための課。

 個人的にケンタウロスの交通機動隊とか凄く見てみたい。


 そんな感じでエントランスに存在するのはこの二つ。


「……どうでしょうか? 完成したと言ってもまだ大枠のみなので、家具等はこれから運び入れるのですが」


 尻尾を振りながら案内してくれたルシュがそう聞いてくる。


 いや正直素晴らしい出来。

 ほぼ俺のイメージ通りに出来ている。

 確かに家具はまだ無いから相談に来た住人が座るための椅子とか全然ないが、そういったものはこれからゆっくり揃えていけばいいしな。


 このまま続けて案内してくれ。


「かしこまりました」




 というわけでやってきた、警察署二階。

 一階……というかエントランスと違い、二階には広い空間とかカウンターは無い。

 あるのは普通に廊下と部屋。

 まあ部屋の一つ一つはかなり広いが。


 これは当然二階以上にあるのは住民の相談を受けるような課ではないからだ。


 二階にあるのは、刑事課、警備課、総務課、そして……公安課。


 ……うん。

 一つずつ行こう。


 まず刑事課。


 言うまでもない。

 凶悪事件とか担当するところ。

 うちの街でそんなことまず起こらないと思うが、まあ備えあれば患いなしってやつで。

 起きないなら起きないで警備課の方に合流してもらう予定。

 ああ、それと一応取調室も作ってある。

 カツ丼が作れるようにキッチン併設。

 ……うちの街に豚肉無いけどな。


 次、警備課。


 こっちも言うに及ばず。

 警備活動を行う課だな。

 街外周の警備とか、イベントごと……祭とか……の際の警備を担当してもらう。

 今まで見張り塔での警備をやってくれていたエルフやエンジェルはここに入ってもらおうと思ってる。


 総務課。

 うん、事務用の課。

 警察を稼働させるに当たって、報告書やら落とし物届やらそう言った書類も当然多くなる。

 そういった書類を処理するための課。

 多分デモンズあたりにお願いすることになるんじゃないかな。


 そして……はい、公安課。


 いや分かる。

 正直刑事課以上に必要ないだろうこれ。って作る前は考えてた。

 だって公安ってめちゃくちゃざっくり言ってしまえばスパイとかから国を守るためのスパイって感じだもんな。

 うちの街には明らかに必要ないだろう。


 だけど……公安と言う字面のカッコよさに負けた。


 まあ、将来何が起こるかなんてわからないし、備えなんてやっておくに越したことは無いだろう。

 うん。

 そういうことにしておく。


「二階の出来はどうでしょうか?」


 文句もない。

 綺麗に出来ているし、全然問題なんて無いと見受ける。

 これだけ速く完成させたのにな。流石だ。


「もったいないお言葉です」




 そういうわけで最後の三階。

 ここに作る予定なのは多目的室と署長室……。


「申し訳ありません、主様。少々スペースの都合がつかず、三階の構成は少し変えさせていただきました」


 ん? そうなのか? まあ、もはやプロと言っていいルシュたちの判断なら文句はないが……どうなったんだ?


「はい、ではこちらへ」


 そう言ったルシュに案内された先にあったのは、横幅が俺三人くらいある銀色の扉。

 ミスリルじゃないか? これ?


 俺の疑問を待たずその扉を開くルシュ。

 その先にあったのは……巨大な部屋。


 この警察署のどの部屋よりも大きいんじゃないか? と思うほどの広さ。

 それにこれまた大きいデスクに、テーブル、椅子、ベッドまである。


 豪華……だな……これが署長室か?


「いえ、主様の部屋です」


 何て?


 ……え? 今俺の部屋って言った?


「はい、もちろん」


 もちろん。


「主様のお部屋が無いのは欠陥でしたので、他のスペースを削り設置いたしました。家具もすでに運び込んでおります」


 ……いやそうじゃん。

 部屋の豪華さについ疑問が飛んでたけど何でこの部屋だけ家具あるんだ?


「当然主様のお部屋には最優先で運び込むべきなので」


 当然なんだ……。


 結構衝撃を受けて頭が上手く回ってないが……いや俺の部屋なんて必要ないだろう、別にここに頻繁に来るというわけでもないんだし……。


「いえ、この街の代表である主様のお部屋です。必要です」


 いや……。


「必要です」


 ……うん。

 ま、まあ?

 その内署長室と言うことにしてもいいしな?

 なるといいな……。

 そういうことにした。




 ちょっといろいろとあったが……警察署は無事完成。

 これから家具も運び込む……というタイミングで。


「代表様! 頼まれていた服が完成いたしましたわ!」


 その両手に服を抱えたクトネーが俺のもとにやってきた。


 おお……完成したのか。

 ありがとう。


 クトネーには消防と警察用の制服の作成を頼んでいた。

 必要だろうと思ったからな。

 早速見本を抱えて俺に報告しに来てくれたようだ。


「では早速お着換えくださいまし!」


 え? その見本俺が着るの?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ