閑話:アイリスの世界
気まぐれトーカ!
※アイリスの過去と考えを書いた閑話になります。( ̄▽ ̄)
※描写、表現を変えてみました。!(^^)!
※文書が変だったので少し修正しました。
私にとって世界とは、絶対に支配された世界だった。
生まれた時からずっとそう、物心がついたころから全てが決められた世界だと知った。
ご主人様の言う事は『絶対』
使用人が言う事は『絶対』
人が言う事は『絶対』
私の周りにいる人が言ったことは全てが『絶対』だった。
昨日は一人、ご主人様に逆らって斬り殺された。
今日は二人、ご主人様の趣味で殺された。
明日は何人、ご主人様に殺されるんだろう?
私の周りにいた人は、すぐに消えてしまう。
周りの人たちはみんな口々に同じことを言っていた。
自由に生きたい。
自由に過ごしたい。
自由になりたい。
と、みんな口をそろえて『自由』っていっていた。
けど、私にはその言葉の意味が解らなかった。
『自由』って何?
それって何?
明日を生きるためのおまじない?
明日は殺されないために願っているの?
私たちは『ご主人様が絶対』なのに。
それ以上の何があるの?
私の両親はご主人様の所有物だった。
私も生まれた時からご主人様の所有物として生まれてきたのだと教えられた。
お父さんも、お母さんも、私も、みんなご主人様の絶対の持ち物。
それが全てだった。
だけど、ある日その『絶対』は崩れ去った。
騎士団が私たちの働いていた場所に乗り込んできたのだ。
ご主人様を縄で縛って…
周りの人たちはみんな喜んでいた。
「やっと自由になれる!」
「やっと自由に生きられる!」
と。
私の両親も泣いて、そして喜んで二人で抱き合っていた。
みんなも同じようなことを言って、涙を流して喜んでいた。
騎士団の人たちが私たちの首に嵌められていた『隷属の首輪』を取って回っていた。
この首輪を外すことは赦されない、と絶対であるご主人様が言っていた。
騎士団の人たちが私の首輪を取ろうとしてきた。
私は必死で抵抗した。これは外してはいけない絶対なのだから。
そんな私の姿を見て、騎士団の人たちは変な表情をし始めた。
中には泣き出す騎士団の人まで居た。
—————————どうして泣くの?
突然後ろから抱き着かれた。そこにはお母さんがいた。
涙を浮かべた眼で必死に私を抱きしめていた。
訳も分からず、私の首についていた『絶対』は騎士団によって取られてしまった。
最後に騎士団の人たちが
「君たちは、これで『自由』になれる!」
と締めくくって、私たちの絶対に終わりを齎した。
みんな口々に泣いて喜んでいる。
そんな中、私は近くに居た騎士団の女性の人尋ねてみた。
「あの騎士様、『自由』ってなんですか?」
女性の騎士は黙り込んでしまった。
そしてしゃがみこんで、私をそっと抱きしめた。
女性騎士の眼には涙が浮かんでいた。
ぶつぶつと何かに謝っていた。
そして、私の耳元で何か囁き始めた、
「もう大丈夫。」
「もう何も怖くないからね」
って。
結局『自由』ってなんのか、解らなかった。
あれから数年が立った。
両親と私は『絶対』から解放された。
だけど、私の日常は変わらなかった。
普通に朝起きて、畑仕事をこなして、夜に寝る。
『絶対』があった日々と同じだった。
だけどお父さんも、お母さんも喜んでいた。
それを見て、私も同じように喜んでいた。
これが『自由』?
お母さんが弟を産んだ。
翌年、お母さんが妹を産んだ。
今年、お母さんが弟を産んだ。
私、四人兄弟のお姉さんになった。
初めて見た自分より小さな人。
自分より明らかに弱そう。
握りしめただけで潰れてしまいそうな貧相な体中。
(……あ、私が護ってあげなきゃ。)
そう本能的に感じた。
なぜかは分からないけど、そう思った。
それからの日々は凄く楽しかった。
毎日が心が躍った。これが心だと初めて理解した。
お父さんと一緒に畑を耕して、家に帰る。
家にはお母さんと私の大切な妹と弟たち。
これが家族の温もり。
凄く幸せだった。
私の中にあった『絶対』は家族の温もりを護る『絶対』に変わった。
この温もりは絶対に誰にも侵されたくない、護りたい、と。
ある日、冒険者様が村にやって来た。
始めてみる村以外の人、それも冒険者と呼ばれる強い人たち。村の外には“魔物”と呼ばれる化け物がいるらしい。それを対峙するのが冒険者だそうだ。私もゴブリンとかいう魔物は見たことある。畑を耕してたらたまに現れて、お父さんが追い払ってた。
その冒険者たちは、この村近くにできたゴブリンの集落を潰すために派遣されてきた人たちだそうだ。
私はやってきた冒険者様たちに話しかけた。
冒険者様たちは「オレたちに『様付け』はいらない」と笑っていた。
ずっとほしかったものがあった。
冒険者様はそれを持っている。だから私は話しかけたのだ。
「私に剣を教えてください」
(私に護る力を教えてください)
私は両親や妹や弟たちを護る力が欲しかった。
だから私は冒険者たちに教えを乞うた。
冒険者たちは私に色々と教えてくれた。
生まれて初めて見る自分の『情報』
私にはどうやら力があるらしかった。
両親も妹、弟たちは喜んだ。冒険者たちも一緒になって喜んだ。
私も心の底から初めて喜びを味わった。
それから私の喜びと楽しみの日々に『訓練』という日課が加わった。
それは『絶対』があった時とは違う、味わったことのない幸福感に充実感。
そして強くなった、護れたという達成感だった。
私には魔法の素質があったらしいが、冒険者の中に魔法を教えられる人がいなかったので諦めた。
私には剣がある。
それだけで十分だった。
十分だったはずなのに…
魔法というキーワードが私の頭から消えてくれなかった。
そんなモヤモヤが消えることなく、私は成人を迎えた。
成人を迎えたその日、私は両親に呼ばれた。
「アイリス、王都の学園に入学しなさい」
どうして?
私が居なくなったら、誰が護るの?
まだ幼い妹、弟たち… 一体誰が護るの?
私は必死になって、断り続けた。
だけど、両親と大切な妹、弟たちに追い出された。
「学園を卒業して、自分のために… 『自由』に生きて!」
意味が解らない!
自由って何?
私の大切なものを奪うのが自由?
―——————————————そんなの嫌だ!
だけど私の両親は、首を横に振るばかりだった。
「アイリスが剣を振っている姿、本当に楽しそうだった」
「あんな楽しそうに剣を振っている姿、幸せそうだった」
「冒険者たちから貰った書物を毎日欠かさず楽しそうに読んでいた」
「勉強熱心に書物を読みながらでも、毎日必死に畑を耕してくれた」
「「本当に今までありがとう。今度は自分の為に生きて下さい」」
お父さん、お母さんの熱心な説得に私はついに折れた。
それと同時に約束した。
「必ず… 必ず学園卒業してくるから!立派な人にあって会いに来るから!」
と、言い残して私は荷物を纏められるだけ纏めて家を出た。
今の私にとって『家族』は『絶対』だった。
家族だけが私の温もりを感じられる場所、私の求める大切な人たちだから。
それを護る為には私は行くんだ、そう自分を納得させて家を出た。
王都までは馬車では十日間、徒歩では半月かかる。
家から出るときに両親からお金を貰った。
それは金貨一枚だった。
こんな大金があるなんて知らなかった。
急いで返そうと思ったけど、「それは必要なものだから持っていきなさい。」と押し切られた。
こんな大切なお金をあまり使いたくなかったが、それでも王都に行くのに必要な最低限の武器と服だけは買った。これも両親から言われていたことだった。
せめてこれ以上使わない、とできるだけ安い鉄製の片手剣と数枚の衣服だけを買った。
そして私は旅に出た。
生まれて初めて出る村以外の世界は、とっても色鮮やかで輝いているように見えた。
だけど、それは幻想だった。
村を出て街道を歩いて進めば魔物に襲われた。
必死に撃退したけど、次々に襲い掛かってくる。夜にはまともに眠れる場所は無かった。眠ってしまえば魔物に襲われても気づくことが出来ない。荷物を漁られて取られてしまう、最悪殺されてしまう。
疲労は蓄積されていく一方だった。
そんな時、私は一人の少年に出会った。
ふらふらで、足元も覚束ない足取りで必死に歩いていた。
まだ日が明るいうちに休息を取ろうと近くにあった木の根元に座り込んだ。
しかし、その少し先の木の根元に私と同じくらいの少年が座りながら、私を見ていた。
(何か用があるのかな…?)
そう思ったけど、話しかける力も… 気力も既になかった。
今すぐにでも眠ってしまいたい。そう思っていた。
少年に女性の冒険者が話しかけていた。
どうやら出発するらしい。
私には関係ないだろう、そう思ってた。
けど、その少年はなぜか私の方に歩いてきた。
そして私のすぐ近くに腰を下ろして、座り込んだ。
(一体何の用ですか?)それすら聞く気力もなかった。
「どうかしましたか?」
少年が訪ねてきた。
「…え? あ、はい…大丈夫です!少し歩き疲れて休んでいました。どうかお気になさらないでください」
まさか、話しかけてくるとは思わず少し返事がおかしくなってしまった。
私と同じくらいの年だろうか?
二本の剣を携えたところを見ると、冒険者か?
白髪に所々黒い髪毛が混じっているが、おおよそ白髪の少年だった。
「もしかして王都に向かっているのかな?」
少年は畳みかけるように私に話しかけてくる。
正直、こっちはそれどころじゃない。疲れているんだ、ほっといてほしい。
そう思ったけど、なんて断ればいいのか解らなかった。
「えぇ、よくわかりましたね」
私は少年の質問にとりあえず答えていった。早く終わってくれと願って。
話を進めていく内に、少年のことも解ってきた。どうやら少年も私を同じ王都の学園に入学する為に旅をしているそうだ。それに、あろうことか私と一緒に旅をしないかと誘ってきた。
何か裏があるんじゃないか、と疑惑を疑うのは必然だろう。
しかし少年はあろうことか自己紹介まで初めて、私に握手を求めた来た。
初めて会ったばかりの男の子。生まれて初めて見る同世代の男の人。
何か変なことを考えているのでは、と考えていたけど、一向にその手を引っ込めようとしないので私は折れてその手を握った。
「【リラクゼーション】」
少年が私を手をグッと握りながら、言葉を発した。
それと同時に私の中に何かが流れ込んでくるような感覚に襲われた。
(な、なにをしたの?)
反射的に手を振り払おうとしたが、すぐ異変に気が付いた。
さっきよりも体が軽くなっていたことに気が付いたのだ。
(これって… ま、魔法なの?)
初めて見た魔法。まさか自分に掛けてくれるとは思ってなかった。どうやらその心の声が、行動と口から出ていた漏れていたらしく少年が驚きながらも魔法の説明をしてくれた。
ハッと我に返った。
凄く恥ずかしかった。取り乱してしまった自分が恥ずかしかった。
そんな私の姿を見ながら少年が「魔法を教えてあげる」と言ってきた。
私は喰いついた。ずっと夢見てきた『魔法』に出会えた、それに自分も扱える、と。
それから私の世界は一変した。
生まれて初めて魔力を操作した。そして制御し、魔法を放った。
凄く楽しかった。私はもっと強くなれる、もっと強くなって守れる!そう思うことが出来た。
ひたすら夢中になって魔法を使っているといつの間にか、あたりは真っ暗になりかけていた。
本当に一瞬のように感じた。もっと魔法を使いたかったけど、身体がだるくなっていた。
少年によるとこれは魔力枯渇状態に近い状態で魔法を使いすぎた場合に起こるそうだ。少し寝て休めばすぐ戻る、と少年は言っていた。
少年が野営の準備をする、と言い出したので私も手伝うと言ったが断わられた。
どうして?、と思ったら「自分の体調を考えろ」って言われた。確かに私は疲労しているけど、それくらい大丈夫だよ。と思ったけど私のことを心配してくれているのは伝わってきた。
少年はあっという間に変な形の野営具を作ってしまった。
村に来た冒険者たちが使っていたものとは違う形のものだった。少年が中に入っていく。私も疲れて中に入ると、そこは未知の世界だった。
昔一度だけご主人様のお屋敷に入ったことがあるが、その豪邸と変わらないくらい立派な豪邸がそこには広がっていた。
私は戸惑った。
本当にここで寝ていいのか、そもそもあの少年は何者なのか?
そう思っていると、少年は部屋の角にある子部屋を指さして「あそこにシャワーあるから、浴びておいでよ」と言ってテントから出ていってしまった。こんな綺麗な施設を使っていいのか解らなかったけど、もう何日も水浴びすらしてなかった。自分の姿を見なおすと、汚かったので、素直に頂くことにした。
シャワーがあるという個室に入ると、どうやら外から見るのは違った大きさを持つ場所だった。
暖かいお湯が張られた綺麗な浴槽がそこには広がっていた。これが水浴び場…? 初めてのことで戸惑ったけど、ゆっくりと浴槽の中に入ると凄く気持ちよかった。そのまま入り足袋ってしまいそうになった。
私は急いで浴槽から出て、個室から出た。
少年から異空間収納という魔法から私の大荷物を出して置いてくれていたようだった。
そこから私は着替えの服を取り出して着込むと、外からいい匂いがしてきたので、つられて外に出ると、そこにはあたたかな食事が用意されていた。
さすがに悪いと思って「要りません、大丈夫です」と連呼したけど、少年に言いくるめられて食べてしまった。すごくおいしかった。一口食べるともう止まらなかった。生まれて初めて食べた味だった。
全て食べ終わった後、なぜかは分からない。
だけど私は気が付いたら喋ってしまっていた。
その口は止めることが出来ず、全て話し出してしまった。
なぜ話したのか分からない、だけどこの少年だけにはなぜかスラスラと話してしまった。
全てを話し終えるまで、少年は黙って聞いていてくれた。
それがなぜか嬉しかった。
そしてすべてを話し終えた後、少年は黙り込んで、何かを考えこんでしまった。
しまった、こんなことを聞かせるなんて私は何を考えているんだ!
ようやく私は我に返った。
急いで訂正しようと思ったが全て話し終えていた。
ようやく口にできたのは「こんな暗い話を聞かせてごめんなさい。どうか忘れてください」という謝罪の言葉でしかなかった。
それを聞いた少年は、何か言おうとしたけど、結局言わなかった。
その眼は真っすぐに私を見つめていた。
その眼はあの日みた騎士団の人たちの眼とは違った。騎士団の人たちは私たちを憐れむような眼を向けてきた。だけど目の前の少年は違う、憐れむ目じゃない、なにかもっと違う… もっと暗い何かを見ているような眼をしていた。
何か思い出して考えているのかな?
そう直感的に思ったけど、口には出せなかった。
聞いてはいけないことだと察したのだ。
その後、少年がテントの中に寝袋を用意してくれたそうなので、私はそこに包まった。
本当なら、これ以上恩は受けたくなかったけど、体はすぐに受け入れて用意してくれた寝袋に包まった。
その寝袋は凄く暖かく、ふんわりして心地よかった。
気が付くと私は深い眠りについていた。旅に出て初めてした安眠だった。
◇◇◇
夜が明けると、横には少年の姿がなかった。
急いで外に出ると、既に朝食の準備をしており、待っていてくれたようだった。
少年に一緒に食べよう、と言われ私も席に着く。
昨日のこともう一度謝らないとな、と思ったけど、どこか気まずくて話せなかったら少年の方から話しかけてきた。
「なぁアイリス… 昨日のことなんだが…」
きた!ついに来た… そう思った。
「あ、昨日のことはごめんなさい。どうか忘れてください」
「いや、忘れられないよ。忘れちゃいけない、そう思う」
え? どうして…? 何を言っているの?
「…そんな人に言えないような過去を俺に話してくれてありがとう。本当なら話してくれた後にしっかりと返事を言わないないといけなかった。だけど、俺は何も言えなくて… そのごめん。ただ、あの時は「大変だったんだね」とかそんな軽い言葉で返して、あの会話を終わらせるのだけはいけないと思ったんだ。俺には君の苦しみが理解できない。俺は奴隷じゃないから、その奴隷の気持ちも良く知りもしないのに軽はずみに返してはいけないと思ってしまったんだ…」
この少年は… 本当に変わっている。
ただ私がポロっと言ってしまったことを、ここまで真剣に悩んで考えてくれてたんだ。
「あ… えっと… そのー。なんだ…。 うまく口に言えないけど、本当に話してくれてありがとう。おかしなこと言うけど、おかげで俺も何か心の中で整理が付きそうだよ。」
ん? 何を言ってるのだろうか。
もしかして、昨日の悩んでいたことのかな?
「んー… 変なこと聞くけど、アイリスは今幸せかな?」
「え、私? んーちょっと分からないかも」
「俺も解らないんだ…。 だから、見つけに行こうと改めて思った」
「見つけに行こうってどういうこと?」
少年はフッと笑って
「幸せってなんだろうか、ってね。 幸せって人それぞれ違うじゃないか。人にとっては不幸でも、他人から見れば幸せに考えれる。そんな不確かなモノなんだよ… きっと幸せって奴は。 だから俺はそれを見つけに行こうって思ってね。だからアイリスも一緒に見つけに行かないか? 学園に!」
なぜ学園に?
「…学園っていうのはたくさんの人が来る。 当然中には自分の趣向とは合わない人もいれば会う人もいる。嫌いな人いれば好きな人もいる。差別してくる人がいるかもしれないが、差別しない人だっている。いろんな人が集う場所が学園だよ。 当然一人一人違う考えをもっているんだ。それに触れて、自分で考えていこうと思うんだ。 それがきっと俺の『答え』になると思うから。 だからアイリスももっとたくさんの人と触れ合って、時にはぶつかって人と触れ合って見つけに行こう!」
言いたいことが何となくわかってきた。
だけど、私に見つけられるのかな?って不安になってくる。
「大丈夫!俺もいる。 同じクラスになれなくても、俺たち友達だろ? お互いに持たれ持ちつつでいこう!それが友達ってもんだよ!」
友達… 友達か…。
初めてかもね。私のことをここまで考えてくれる人がいるって。
これが友達か。
なんだか凄くあったかいな。
私が黙り込んで話していると、少年は恥ずかしくなったのか「ゴホンッ すまん、ちょっとカッコつけつ過ぎた」と言って食べた食器をもって洗い場に向かってしまった。
それを見て、なぜか凄く笑いそうになった。
友達か。これが初めての友達だ!
『友達』って言葉はこんなに暖かいものなんだと感じた。
私は少年の… いやアレクくんの横まで自分の食器を持って向かった。
「本当に、私みたいな人と友達になってくれるのですか」
「あ、あたりまえだろ。いまさら何言ってんだ?」
この暖かい気持ちが何なのかは分からないけど、これが『幸せ』なのか分からないけど。
けど、すごく今楽しいよ!
「ねぇアレクくん! 異空間収納魔法教えてよ!」
「お? そういえば教えてなかったな!いいぜ! 使えるようになるまでみっちり教えてやるから!」
私、ようやくお母さんが言っていた「自分の為に生きる」って意味が解った気がするよ!
旅に送り出してくれて本当にありがとう!
お父さん! お母さん! 妹に弟たち! 本当にありがとう!
この気持ちはきっと『感謝』っていうんだろうな。
それを教えてくれてありがとうアレクくん!そしてこれからもよろしくね!




