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18.師匠の過去と少年の成長

気まぐれトーカ。

はぁ… 一向に話が進まない…。

あれもカキタイ!これもカキタイ!そんなことばっかりしていたら話が進まない。

ハッハッハ 気まぐれに読んで下さい…。


目の前に倒れている少年を見てヴェルは、初めて出会った日のことを思い出していた。


初めて会ったのは今から二年ほど前のことだった―――――――



◇◇◇



俺の名は【ヴェル=レコンビン】

元レコンビン家騎士爵の当主だった。


騎士爵とは、貴族爵位の中で最も下の階級で当代のみの爵位のことだ。他の貴族と同じく国から給与金が与えられるが治める領地は持たない。

そもそも騎士爵とは、国が腕の立つ冒険者や傭兵を囲うために作られた爵位なので、当然だが当代のみの爵位となり子の代まで受け継がれることがないのだ。これは貴族が増えすぎないための制度だ。


俺は十歳の頃から冒険者として活動していたが、十五の頃に国からその腕前を買われ王国守護騎士団と呼ばれる騎士団に入隊した。王国守護騎士団とは、アスラエル王国王都を守護するための騎士団で軍部とは違い、文字通り国を守護するための騎士団だ。王城の守護から王都の治安維持など様々な業務を行う。


俺が二十歳の頃、治安維持部隊として王都守護の任についていた頃に、蛮族の傭兵団が某国に唆されて王国に攻め込んできたのだ。蛮族の傭兵団は恐ろしく強く、また隠密に優れた傭兵団だった。その数軽く百は超えており、あっという間に王都内部の王城まで攻め込まれてしまった。


当時のことはよく覚えていない。ただ何かが頭の中で弾けたような覚えがある。

王都民を皆殺しにしようと血眼になって国民を襲っていた傭兵団の姿を見たときに、プツンッときて気が付いたら、蛮族の傭兵団約百数余名を全員斬り殺していた。俺は蛮族の返り血でその身を汚していた。


同僚や駆け付けてきた王国守護騎士団の幹部連中の人たちに讃えられ、俺はそのあと謁見で国王陛下から【レコンビン】の性を受け、晴れて貴族の仲間入りとなった。


その後、今回の功績から国王陛下と宰相からの推薦により王族守護を行う精鋭騎士団『近衛騎士団』に抜擢されるが、俺の強さは王国中の精鋭騎士たちが集められた騎士団内でも群を抜いておりあっという間に騎士団長の座まで上り詰めた。


当時の部下だった者たちからは『王国最強の守護神』と褒め称えられ、また教えを請われたものだったが、他の貴族からは平民出の卑しい者として邪魔者のように思われていた。


そして突然、俺は『王国転覆罪』で突然捕まった。

明らかにでっち上げもいいところだったが、当時の副団長の策略により俺はあっという間に罪人になり処刑される寸前で、俺のことを慕っていた部下から救出され、命からがら王都から脱出することが出来た。


俺は救出してくれた部下から剣とわずかな路銀を貰い、この辺境の地であるメルキドまで逃亡したのだ。

メルキドは王国の一番南に位置する領土で【ロックス=フォン=ヴァーミリオン=グラシア辺境伯】が治める領土にある“魔界”通じる魔の森から人間界を守護する役目を持つ、この国の最前線都市だ。


ここなら、王都からの追手はこないだろうと思い冒険者として活動しようと考えていたが、もうすでに冒険者として登録してあったので偽名を使い登録したのはいいが、この街は他の街と違って最前線都市だけあって冒険者が多く、ほとんどの宿が格安でボロ宿なのだ。まぁ雨風凌げるだけマシだと思っていたが、ある日魔の森浅地にて誰も住んでいない作りかけのツリーハウスを見つけた。


俺はボロ屋よりこっちの方がいいと格段に良い、と思いすぐにその場で居付くことにしたのだが、どうやらこの宿を作った持ち主が帰ってきたのだ。


持ち主は明らかに十歳もいかないくらいの幼子だったが、受け答えはしっかりしており、どこか気品あふれる感じがした。


さすがに他人が作ったものを奪うまで落ちぶれたつもりはないし、濡れ衣で追放されたとはいえ元騎士だ。俺は素直にココを出ていこうと思ったが、その持ち主である少年からある提案をされたのだ。




「ここで住んでもらってかまわない。その代わり俺を鍛えてくれ!」と――――――



その少年の眼からは何か大切なものを追い求めるような必死さと決意が感じ取れた。

俺はその提案に乗った。


初めての訓練は、どこまで戦えるのか知るために木剣での打ち合いを行ったが…

それは酷いものだった。


まず少年は逃げ出したのだ―――――

つい何時もの練習の癖で相手と向かい合うときに気持ちを剣に乗せて振る習慣がついてしまっていた。

その癖でついつい少年を知らない間に威圧してしまっていたのだ。


このままでは訓練にならないと思い、俺は少年を追いかけまわした。

少年の逃げ足は見事なものだったが、俺から逃げきれるはずもなくあっという間に捕まえたのだ。


俺は少年になぜ逃げたのか、を聞くと「逃げないと殺される気がした。」と答えた。

そこで俺は気が付いた。ついつい威圧を放っていたことを…

しかし、戦場では臆したものから死んでいく。恐怖心を知ることは大切だが、恐怖に駆られ逃げ出すのはまた別だ。この少年は戦う以前の問題があると思い、まず恐怖の克服から訓練を始めることにした。


その内容は簡単だ。

威圧しながらひたすら追いかけまわした。それも少年がギリギリ逃げ、そして木剣をよけられる速度で。

十歳くらいの少年には悪いが、ひたすら追いかけまわした。時には少年の躰に木剣をわざと掠らせてより恐怖を与えてやった。


そんなことを続けて三日目。

何時ものように追いかけまわしていたが、その日の少年は違っていた。

眼をしっかり開け、こちらを見ながら反撃をしてきたのだ。


いままでも目を瞑ったまま藪から棒に木剣を振り回して反撃してきたが、今回の反撃は違った。

確かな反撃の“意思”を持って、自らの手で反撃してきたのだ―――――


少年は敵に立ち向かうための意思を俺に示したのだ

そこからの成長は早かった。

軽く木剣で打ち合いをした後に、俺の剣術を見よう見まねで真似をして反撃してくる。

猿真似に等しいたどたどしい動きだったが、そこには恐怖に駆られている少年の姿はなかった。


ただ闇雲に戦っているわけではなく、ただ一つのことに対してただ我武者羅にもがいていた。

いつの間にか俺の剣術を盗み、模倣し、考え工夫し、対抗してきた。

剣の振るキレも良くなり、俺自身危なくなる場面も増えてきた。


ここまでで稽古をつけてわずか半年だった。

本当に恐るべき才能を秘めた少年だと末恐ろしく思ったのを覚えている。

俺は楽しくなり、ひたすらその少年をボッコボコにして鍛え上げてやったのだ。


あれから二年―――――


その甲斐あってか分からないが、今では本気を出してしまうほど追い詰められたり、戦わざるを得ない状況に追い込まれたりするのだ。この少年は戦うたびに強くなってやってくる。今じゃそんじゃそこらのC級B級の冒険者より強いだろう。


俺は前の前で倒れ気絶している少年を担いで、家の寝室まで運び寝かせた。

今日の訓練は本当に危なかった。あと半歩判断が遅れていたら一本取られていただろう。

俺はそんな事実を思いながら、寝ている少年の寝顔を見ながら微笑んでいた。


あんず様、ご感想頂きありがとうございました!

それに他に評価してくださった方々、大変うれしく思います!


久しぶりに小説情報見たらブックマーク登録27件行っててビックリしました。

総合評価もいつの間にか80ptを超えており、こんな気まぐれでしか書かない作品に

評価してくださる方々がいてくれて本当に感謝感激です!


色々な表現の方法や文章を使って書いておりますので、分かりづらい文が所々あると思います。

気づき次第、修正を入れていますが… 最近リアルが忙しく修正する暇もなく自分で探し出せない部分が多々あると思います。


もし気づいた方がおりましたら、ご指摘のほどよろしくお願いいたします。

また、ココをこうしたほうが分かりやすいよ!などのアドヴァイスもしていただけると嬉しいです。


気まぐれに、たまーに、暇つぶし程度に読んで下さると嬉しいです。

読んで下さりありがとうございました( ^^) _U~~



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