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お城と川の絶景コッヘム! 移動中のボードゲームと、解禁間近(?)のドイツワイン

アルバイトも軌道に乗り始めた休日。今日は待ちに待った、岩間さん主催の「コッヘム日帰り観光ツアー」の日だ!

参加者は私のほかに、最近渡独してきたワーホリ仲間が2人。


「今日はコッヘム観光を楽しみながら、ドイツの長距離電車の乗り方や、他都市へのアクセス方法もマスターしましょう!」


岩間さんの掛け声とともに、プチ旅がスタートした。


デュッセルドルフから、大聖堂で有名なケルン、旧首都のボンを抜け、南へと向かう電車に揺られる。

実は今回の目的地・コッヘムは、お隣の国「ルクセンブルク」へ向かうルートの途中にある。そのため途中の駅で「電車の前半分と後ろ半分が切り離される」という特殊な連結分離があるのだ!


「このまま車両に乗っていると、そのままルクセンブルクまで連れて行かれちゃいますからね(笑)」という岩間さんの言葉に、「ええっ!?」と全員で大焦り。

一人旅ならパニックになりそうな海外電車あるあるも、こうやって現地で一緒に体験しながら教えてもらえるとすごく勉強になる。


(でも……このまま乗り続けて、ルクセンブルクまで行っちゃう旅も楽しそうだなあ!)

国境が目と鼻の先にあるヨーロッパの自由さに、胸が躍る。



「移動時間もドイツ文化を体験しましょう!」

そう言って岩間さんがカバンから取り出したのは、見たこともない海外の「ボードゲーム」だった。


ボードゲームなんて人生で一度もやったことがなかったけれど、ルールを教えてもらいながら遊んでみると……これが驚くほど面白い!

サイコロを振り、カードをめくり、みんなで一喜一憂しているうちに、長時間の移動時間があっという間に感じられた。初対面だった参加者の2人とも、すっかり仲良くなれたのが嬉しい。


そうしてゲームに熱中しているうちに、電車は目的地に到着した。


「うわあぁぁ……すごい……!」


ホームに降り立った瞬間、思わず感嘆の声が漏れた。

目の前に広がるのは、ゆったりと流れる美しきモーゼル川。そしてその向こうの山頂には、まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたかのような古城「コッヘム城(ライヒスブルク城)」が堂々とそびえ立っていた。


緑豊かな自然に囲まれたコッヘム城へ登り、中を見学する。

海外の観光地は言語の壁が心配だったけれど、なんとここには日本語の案内パンフレットが用意されていた!

重厚で絢爛豪華な部屋、中世の騎士の鎧、城の上から見下ろす街並みとモーゼル川の絶景——。どこを切り取っても見ごたえ十分で、私はすっかり「初めてのドイツのお城」に夢中になってしまった。



お城を堪能した後は、麓に広がるかわいらしい城下町での散策タイム!

木組みの家々が並ぶ街並みを歩きながら、お土産屋さんを覗いたり、美味しいローカルフードを食べ歩いたりと、最高に贅沢な時間を過ごす。


そして、旅の最後に忘れてはならないのが、同居人の相川さんから頼まれていた「お買い物」だ。


「咲ちゃん、コッヘムに行くなら『モーゼルワイン』を買ってきて! 白ワインがすごく有名で美味しいの!」


相川さんの言葉を思い出し、地元のおしゃれなワインショップへ。

お店の人に相談しながら、フルーティーで飲みやすいというモーゼルワインのボトルを購入した。


アパートに帰り、お土産のワインを渡すと相川さんは大喜び!

「わぁ、ありがとう! ここのワイン、本当にフルーティーで美味しいんだよ〜」と、とっても嬉しそうにグラスを傾けていた。


(うう……美味しそう……!)


実は私、まだ19歳。日本ではお酒が飲めない年齢だ。

でも、ドイツの法律ではビールの白ワインなどの醸造酒は「16歳からOK」とされている。つまり、今の私でもドイツの法律上はお酒を飲んでもまったく問題ないのだ!


(法律上はOKって言われても、日本で育ったからなんかちょっと抵抗があるんだよね……。でも、もうすぐ誕生日だし、20歳になったら一番最初にこのモーゼルワインを飲むんだ!)


大満足の観光に、頼もしい電車アクセス知識、そして新しい仲間とボードゲームの楽しさ。

またひとつ、ドイツでの「初めて」をクリアした私は、大満足で自分のベッドに潜り込んだのだった。

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