朝の街歩きと絶品カフェ! ドイツの定番グルメに胃袋を掴まれました
小鳥のさえずりと、静まり返った部屋の空気で目が覚めた。
壁の時計を見ると、まだ朝の6時前。日本との時差(約7時間)の影響で、すっかり早く目が覚めてしまったみたいだ。
(せっかくだし、朝の空気を吸いにちょっと散歩してみようかな!)
軽く着替えてアパートの外へ一歩踏み出すと、ひんやりとした清々しい朝の空気が頬を撫でた。
石畳の道、歴史を感じさせる重厚な建物、オシャレな街灯……どこを切り取っても絵になる風景に、「ああ、私、本当にドイツに来たんだ」と改めて感動が込み上げてくる。
すれ違うランナーの中には、身体のラインがはっきり出る露出度の高いスタイリッシュなフィットネスウェアを着た女性の姿も。堂々と風を切って走る姿がすごく格好良くて、思わずうっとり見惚れてしまった。
(うわぁ、スタイル抜群で羨ましいな……。そういえば、岩間さんのサポートプランに「ランニング・散歩チャレンジ」もあったっけ。私も参加して、あんな風にカッコよく走れるようになりたいな!)
◇
部屋に戻って身支度を整え、集合場所へ向かうことにする。
集合時間まではかなり余裕があったけれど、なにせ慣れない海外の街。迷子になるのを見越して早めに出発した。
昨日、岩間さんに教えてもらった通りにスマホアプリでルートを確認し、最寄り駅へ。定期券(乗り放題券)の使い方もバッチリ教わっていたので、一度も迷うことなくスムーズに電車に乗ることができた。
ガタゴトと揺られること約8分。あっという間に巨大な「デュッセルドルフ中央駅(Düsseldorf Hbf)」に到着した。
「すご……人がたくさん……!」
近代的な構内を行き交う大勢の人々に圧倒される。
事前に岩間さんのブログで「中央駅付近はスリや盗難が多いから、スマホや財布は安易に出さないように!」と注意書きを読んでいたので、リュックを前でしっかり抱え、ササッと駅の出口へと向かった。
集合時間までまだ小一時間ある。そこで、渡独前から岩間さんの記事を読んで「絶対に行きたい!」とチェックしていたオシャレな喫茶店『Radin』へ向かってみることにした。
ガラス張りのドアを開けると、香ばしいコーヒーと甘いケーキの香りが漂ってくる。
カウンターの前で心臓がバクバク跳ねた。
(落ち着け私……指差しと英語でいけるはず……!)
「Hallöchen!(ハーロッヒェン:こんにちは!)」と笑顔で迎えてくれた店員さんに、ドキドキしながらカフェラテと目当てのケーキを注文。無事に通じた時の達成感たるや!
静かな席に座り、運ばれてきたケーキを一口頬張る。
「……んんっ! 美味しい……!」
ドイツのケーキはズッシリと濃厚で甘みが強いものが多いらしいけれど、ここ『Radin』のケーキは甘さ控えめでとってもフレッシュ! 日本人の口にすごく合う繊細な味わいで、思わず頬が緩んでしまう。
自分の力で注文して食べた念願のケーキの味は、また格別だった。
◇
大満足でカフェを後にし、指定の集合場所へ向かうと、そこには私と同じように最近ワーホリで渡独してきたという日本人3人が集まっていた。
「はじめまして!」と挨拶を交わす。これから一緒にドイツ生活をスタートさせる同期の存在は、すごく心強い。
集合した私たちは、岩間さんの案内のもと、まずは生活の要である携帯ショップへ。
面倒で複雑なはずの「eSIM」の手続きも、岩間さんが間に入ってテキパキとサポートしてくれたおかげで、あっけないほどスムーズに完了! スマホが現地回線に繋がった瞬間、ホッと胸を撫で下ろした。
その後は、デュッセルドルフの街を歩きながらのリアルな生活オリエンテーションだ。
「ここは安くて新鮮な野菜が買えるアジアンスーパー」「体調を崩した時はこの薬局へ」など、現地で長年暮らす岩間さんだからこそ知る『生の情報』をたくさん教えてもらった。
「さて、たくさん歩いてお腹が空いたでしょう! 本格的なドイツ料理を食べに行きましょうか」
岩間さんに連れて行ってもらったのは、伝統的なドイツ料理レストラン。
テーブルに運ばれてきたのは、サクサクの薄切り豚カツ『シュニッツェル』に、香ばしい極太ソーセージ、フレッシュなサラダ、そして骨付き豚肉をカリカリに焼き上げた大迫力の『シュバインハクセ』!
「美味しい……! ドイツ料理って、こんなに日本人好みなんだ!」
ジューシーなお肉と絶妙な塩加減に、フォークが止まらない。海外の料理が口に合うか少し心配だったけれど、完全に杞憂だった。
オリエンテーションの最後には、ワーホリ生の強い味方である「安くて美味しくて大ボリューム」な人気のデュナー(トルコ風ケバブ)のお店を教えてもらい、大満足のうちに本日のプログラムが終了した。
ネットの手続きから街の攻略、そして絶品グルメまで。
一日でデュッセルドルフの基本を完全マスターできた私は、もう渡航前の不安なんてどこにも残っていない自分に気づいていた。
(明日は、いよいよお仕事『挑戦』のスタートだ……!)




