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全員全裸の異空間!? コーヒー香るアウフグースとドイツ流ヘアケア

「サウナに入る前に、特に女性の方にぜひ試してほしいケアがあるんです」


サウナ室へ向かう道中、岩間さんが私 達にボトルを取り出して見せてくれた。


「サウナの熱気は髪にかなりのダメージを与えます。まずはシャワーで髪をしっかり濡らして、この保湿力の高いヘアマスクをたっぷり塗り込んでみてください」


岩間さんが手渡してくれたのは、ドイツのヘアトリートメント『Fructis Hair Foodフルクティス・ヘアフード』だ。

さらに岩間さんは気を利かせてくれて、「男女共用のシャワーだと落ち着かないでしょうから」と女性専用シャワー室の場所を案内してくれた。どこまでもスマートな気づかいが本当にありがたい。


私たちはシャワー室へ向かい、お湯で髪を濡らしてから甘い香りのヘアマスクを贅沢に髪全体へ揉み込む。準備は万全だ!



髪のケアを終え、サウナ室の前で岩間さんと合流する。アウフグース開始まであと10分。


「今回のテーマは『アイスカフェ』です。コーヒーのアロマを漂わせた熱波を浴びて、終わった後には本物の冷たいコーヒーが振る舞われる人気プログラムですよ!」


岩間さんから入室前の最終確認とルール説明を受ける。


基本は全裸。 希望者はバスタオルを体に巻いて入室OK。


汗を木に落とさない! 体にタオルを巻く場合も、もう1枚のバスタオルを座面に敷き、足の裏まで完全にタオルの上に収まるように座る。


アウフグース中の途中入室はNG、途中退出は完全自由。 限界を感じたら無理せずいつでも外に出てOK!


「私たちは覚悟してきたとはいえ……最初はバスタオルを巻いて入ろうか」

「「そうだね!」」


私、相川さん、斎藤さんの3人は、まずは身体にバスタオルをしっかり巻きつけて入ることに決めた。



開始5分前。いよいよ入室の時刻だ。


「じゃあ、行きましょうか」


そう言うやいなや、岩間さんは何の躊躇もなく、堂々とした手つきで着ていたバスローブを脱ぎ捨てた。


(つ、ついに……全裸に……!?)


目の前に現れたのは、無駄な脂肪のない、想像以上に引き締まった岩間さんの体躯だった。

日本なら間違いなく変質者扱い(!?)になってしまう光景なのに、この洗練されたドイツSPAの空気感も相まって、なぜだか「すごく格好いい……」という憧れにも似た感情が胸に芽生えてしまう。


(う、うわぁ……岩間さん、脱いだらこんな体をしてたんだ……)


直前まで受けていたルール説明の言葉がどこかへ吹き飛んでしまうほど、私はその男らしい立ち姿に思わず目を奪われてしまった。



「さあ、後ろからついてきてください」


ドキドキと高鳴る鼓動をごまかしながら、岩間さんの背中に続いてサウナ室の扉をくぐる。


広々とした木造のサウナ室には、すでに大勢の参加者がぎっしりと座っていた。

そして驚いたことに——誰一人としてバスタオルを巻いている人がいない。


「あ……本当に全員全裸だ……」


女性の中には、私たちのようにバスタオルを体に巻いて入室してくる人もチラホラいるのだが、いざ席に腰を下ろすと、まるで服を脱ぐように自然な動作でバスタオルを解き、そのまま全裸になって座るのだ。


視界に入る全員が、男性も女性も関係なく、完全な全裸で肩を並べて座っている。

そこには一切の恥ずかしがりも、他人の目を気にする様子もない。


(すごい……! ドイツに来て一番のカルチャーショックかも……!!)


日本での日常では絶対にあり得ない、衝撃的でどこか神聖すら感じる異文化体験。

コーヒーの芳醇な香りが室内に立ち込め始める中、私たちの初アウフグース体験が、いよいよ幕を開けようとしていた。

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