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人相

シバの人相を 言い出すフウマ


「逆境にも、苦労でも 乗り越える人相ですな」


「ほぉーっ シバか」


「ソロン様の 近くに置かれると


ソロン様の徳が、増えるかも しれません」


と、マリーンの顔を 見るフウマ



「シバが私の 徳を 増やすのか」


とソロンまで シバの次にマリーンを、見る




何を 目配せしているの このふたり


お父様とマリ様を くっつけた話の後に、、




「どう思うマリーン」ソロンが尋ねる




「お父様の 徳で 私のでは ありません


我慢 強いのは 認めますが


後、、兄のように、、」 



「 そうだな、頼もしいところもあるな シバには」

「はい」


「そうだフウマ殿 頼んでおいた 

大華豆の、ことはどうだ 

このマリーンが 興味を持ってな」


「マリーン様が、、

そういえば マリ様も 毎年一番大きな豆を 欲しがっていました」


「お母様も、、」


「さすが血筋ですな

今しがた 使いの者が だいぶ遅れて着いたばかりだが 

馬の四っ足 すべてが 泥だらけで 大変だったらしい」

 馬が 泥だらけ、、

「話を 聞いてみられるか」



2つの桐の箱に 白い大きな豆と 赤い豆が 使いの者から

国王ソロンに 献上された


「こんなに 大きな赤い豆も あるんですね」


「王女様に 興味を持って いただけて 光栄です

私達の トガクレ村で、作られる 珍しい豆で ございます」


「ただ ここに 来る道が 二箇所ほど 土砂崩れが ありまして

明日 大華豆を見に 来られるのは 

難しいかと 」


「そうか、大変な思いで 持ってきてもらったのだな ご苦労だった」

「この地方は まだ道の整備 が、遅れている

帰ってすぐに 整備を、進めさせよう」


「お父様、、この方達が 来られたのなら 私も行けます」

「マリーン  危なかろう この次の、機会にしなさい」


「収穫の時でなく 花が咲く頃が 美しくて良いかと」

「花も 見てみたいです

でも、、明日も 私一人でも、、行きます

もし、シバを つけてもらえたら、、

お父様、どうか、、お許しください」


マリーンは、、娘は なぜ、、そんなに 事を 急ぐのだろう、、

この次という 考えは 無いのか

マリーンが、まだ 頭を 下げている

言い出したら 聞かない 娘だ


「アカギ隊の、優秀な者を、連れてゆけ」

「お父様、、」

「アカギなら 馬を 持ち上げる 怪力だ」

「お父様の警備が 手薄には なりませんか」


「ライジが居る 大丈夫だ

ただ シバを連れて行っても

ダンは 置いてゆけ」


シバが なにかした時の、人質だ

お父様は 隣の国のシバ王子を

信じてる訳じゃない


「ソロン様 最後に ひとつだけ

トガクレの 土砂崩れの行き道で 王女様に 何かあっても

村には お咎め無きように」


「分かった 」

「では 一筆追加を」


すごく慎重な人達

トガクレ村に 迷惑かけないように しなくては


「マリーン 気をつけて 行きなさい」

「はい お父様」


朝 日が昇ると共に 出発

護衛のアカギは 見るからに 大きくて

乗る馬も 見たことがない程 たくましい馬だった


最初の 土砂崩れは

水が 山から 流れ出し

土が 道に広く積もって 横の渓谷に

流れ落ちていた


道が狭くなり 案内が 無いと方向が、分かりずらい

山の中は 木々が伸び 木漏れ日がさして

道が悪くなければ 空気も気持ちが良い


道が 別れていて また 一段と狭くなって 

片方の道は 

まるで通行止めのように 多量の土が重なって

普通の人だと 避ける道だ


「こちらなのです

一人ひとり 慎重に

私の 馬の脚跡に 重ねて お進みください

馬の足が でなくなりますので」


シバが 分かれ道には 必ず 帰りの道標に 

木の枝を 折って進んでいる

皆と はがれたら 道が わからない

ダンに、心配をかける


そこを抜けると


急に道幅が 広くなり 馬何頭かが 横に並んでも

歩ける 真っ直ぐな道

両脇には 立派な 杉並木が、揃ってる

まるで参道である

それが長く 続くと


見晴らしの良い 空が 青く大きく見え

屋根葺の 立派な 大きな家が 何十軒と立ち並ぶ


マリーンの 浜辺の家の 十倍は ありそうな、大きさ 

なんと違う 裕福な村だろう

こんな山の中の 秘境のような場所に 


子どもたちも 外で 揃って勉強 

先生らしき人に 教わって 小さいときから学んでる


トガクレ村の 長の家に案内され

優雅に お茶が出る

お茶の仕草が 繊麗されて美しい人達


茶菓子に あの 白華豆

マリーンが作った物とは 比べられない 柔らかさと美味しさ

顔も 変えずに 食べてるシバ

シバも きっと 違いが わかってるはずだ


トガクレの人たちの

レベルの高さに ため息が出る


長がマリーンに 挨拶する

「王族が、ここまで来て下さった事と

ソロン王が

神の島の者が 外に出ても安心な 受け入れ体制を

整え

新しい街を 作ってくださる事に感謝致します」


次に 干し柿の重ねた 茶菓子が 出て

「裏には ここだけの そばも、作っています」と


話が 白華豆に 行かない

まさか 白華豆の話を、避けてるの

この賢そうな村の長が 私の目的を、知ってるはずだ


「あの、今回は 時間が あまりなく

白華豆の 様子を 見せていただけたら 嬉しいのですが」


「私は 不得意で かかりを呼びましょう」


ゆっくり 係の者を呼び 時間稼ぎ

土砂崩れを、理由に 呼びたくなかったの


まさか王女の私が 

馬で、ここまで 本当に 来るとは 思っていなかった


通行止めの 道は、人を 誰も来てもらいたく無い拒絶感

国王で なければ

白華豆の栽培など 見せたくなく


トガクレは 他者を 寄せ付けない 

この人達だけで、守ってきた 隠れた秘密のある場所なの



白華豆が なっている

大きな 手のひら以上の 豆の実


高さ3m以上の 両脇を竹で作った 白華豆の トンネル

こんな大きな豆の木 始めてみた

大豆なら リュウお父さんが 毎年作っていた

実が熟したら 刈って 干していたのに


「こんなに大きく熟してるのに まだ刈らないんですか?」

と 下を見ると 

根が 切れている ほとんどの根が土に付いてない


「枝が 竹に絡んでいるので それを取る段階です」

「一番大きな実を 種にして 目を出すのも 大変なんです」


収穫の事から 話をそらした


これだけ 珍しく 大きくした豆だ

何か 秘密があっても 

公言できないことを 察するマリーン


白華豆の

距離を取る 豆の植え方や 育て方も 見れたし

あとは この人達の こんな知られない場所で作る

秘密の領域だ


お茶のイッサさんの 開放的な考えと 

希少価値を大切に 秘密を守る 白華豆の違い


「ありがとうございました

珍しいものを 見させていただいて 感謝します

急ぎますので 今日は これで帰ります」


ホッと した 吐息を 聞いたように思う


迷わないように 途中まで 送ってもらって

「あとは渓谷に沿って 一本道ですので 

私どもは ここで失礼します お気をつけて」


帰る道も 広がってきたし 安心した途端


最初の土砂崩れの、場所が


朝と違い 水が滝のように 流れ

土砂が 見えない先まで 崩れ落ちていた


一人目が やっと渡り終えたのを見て

アカギが マリーンの、安全のため 自分の馬に乗せ

一気に渡り切ろうとする


土砂崩れの ちょうど真ん中で アカギの

馬の足が 泥の粘着と 重さで 抜けなくなった


ズッズッと 地響きがして

山の上の石が、、マリーンの方に 落ちだした 


見上げるマリーン

落ちる石の後ろに 人影を 見た

誰か 居る



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