美しい西部
西部の朝
球馬の披露は お昼からだ けれど
場所を、案内してもらって確認に行くマリーン
先客のシバが 熱心に 下を見ている
ダンとヤマトも 「こちらは大丈夫です、シバ様」と
地面を、確認させていた
「シバ お早う」マリーンが手をふる
シバも 手を上げて
「おはよう マリーン よく眠れた」
「うん、バッチリ 昨日、ありがとう
シバ、何を 熱心に見ているの 」
「、、小さい木の根っこでも 転がる人がいるから、、」
私のことじゃん、、
「変な 段差が無いか 一応 三人で確認したんだ
大丈夫そうだよ」
「行き届いてるね シバは」
「ヤマトは ここで カンナと 球の打ち合い 頼むよ」
「シバ様 カンナは
球が 不安定で、まっすぐ 飛ばないんですよ
受ける僕のこと 考えてなくて 大変なんです」
「今日は、みんなの前だから 加減するし、
初心者という事で、出てるから
焦らずに 取りに行ってあげてくれ
ヤマトなら いつもどおり 出来るさ 」
「はい やってみます」
衣装を着ていると もう着替えたカンナが
「マリーン、いつも綺麗!
一緒に 出場できて お父様に おねだりしたんだけれど
本当に嬉しいわ」
「カンナも 今日も 可愛いわ
やる気が、あるものねカンナは 期待してるわ」
「 あのね、打つときは 焦らなくても、一秒ぐらい 球を引き寄せて
しっかり見て打つと 球が安定するわよ」
「ヤマトを練習相手に 今日は 自分の球の 上達を
一球 一球 楽しんでみれば 」
「分かったわ、一球一球 上手く打ってあげる
早くマリーンに追いつくわよ」
「あなたなら すぐ上手くなるわ」
「シバも、そう言って よく褒めてくれるわ
教え方が、的確で 楽しくて
才能あるのかな 私」
「こういうのに 出ると 集中できて 一気に上達するはずよ」
「わぁー ほんと 」
「さぁ、行こうか」
西部でも 球馬の興味が大きいのが、分かる観客が、集まった
都で 一度 やっているので
前よりも より 美しい形で、出来るように頑張るマリーン
できるだけ 高く球を 上げる
シバが 球が上がってる間に
馬を 派手に くるりと回してから
美しい形を作って
マリーンの球を 受けた
シバも、高く球を上げる
マリーンも 馬の前足を 上げて
シバの球を 受けようとしたけれど
馬のタイミングが 遅れて、、
地面すれすれの球を すくい上げた
わぁーっと
観客の声が 上がる
真ん中で マリーンとシバが やる中
その周りを カンナとヤマトが
二人で 球の 受け渡しを 丁寧に
やってくれた
最後に ソロンとジョイに、挨拶のときに
マリーンが 馬に立つ
すこし マリーンの体が揺れた
横のシバが 素早く マリーンの、馬に乗り移り
後ろから、体を支えてくれた
「マリーン 僕が後ろで支えてるから 手を広げて いいよ」
シバの 言うまま
マリーンが馬の上で 大きく 手を広げた
マリーンの衣装が 美しくなびいて
後ろの シバの衣装も 重なって
一つの馬に 二人が 揃って
見事に 華やかさが 増した
マリーンとシバの 二人の美しさが
観衆を魅了して 終わった
シバが
マリーンの書いた 球馬の 練習の仕方の絵を
焼き物に 写した絵柄を
西部でも 球馬を 広められるように
ジョイに、渡した
「マリーン王女の 良いの絵を 受け取った
私は 武術の優れた者たちで
チームを作ろうと 考えてる」
「ソロン様 都でも 作って
半年後でも、西部と対戦 して頂きたい」
「おおっ、迫力ある大人のチームが、出来そうだな
シバ、頼めるか」
ソロンの横に マリーンが ちょこりんと 黙って 座ってる
「私で 良ければ」
「よし 決まりだ 楽しみにしてるぞ」
どこまで 本気で、僕を使うのだろう
このソロンと ジョイは
流される ままで いい
どうにでも なれ、、
この国では 言われるままだ
シバが 部屋を出ると
マリーンも出てきた
「シバ ちょっといい」
「馬に立ったとき 揺れてたから
疲れてるんじゃないの マリーン」
「大丈夫」
「じゃ 座ろう ここに」
裏の大きな湖が よく見える 景色の良い場所を選んでくれた
「お父様が シバの 意志を 聞いて ご覧って」
「私達に付いて 南下して新しい街まで行くか
明日 東の都に帰る ゲン様一行と 戻るか 」
シバが マリーンの横で
頭に手を当てて 大きく背伸びしたまま 横になって
目を つむつった
シバも、疲れてるんだ、、
今日は 派手に 馬を わざわざ回転してから、球を取ったり
いつも以上の動きして、あんなに 観衆の前で
自分から 目立つことする シバの姿に驚いた
私の後ろに 飛び乗ってきた時も、びっくりしたな
結構、距離あったのに、、
無理してた
私を きつい体制で 支えたりして、、
湖の 水面が、あまりに静かで
鏡のように 周りの緑の木々が 写ってる
本当に 西部は 水の豊かな きれいな場所だわ
美しい湖に 目を取られるマリーン
何も 返事しない 横に寝転がっているシバを振り返ると
シバが、マリーンを 見つめていた
いつから 私を見ていたの、、
そんな目で、、
シバの目が ずっとマリーンから 離れない
マリーンの目を 見て
諦めたように 目を閉じた




