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唇に

この国で球馬競技を 広めるため

お父様に 許しをもらったあと

結構 時間がなく バタバタと 頑張っちゃったな、、

 


目の前の練習場に 

今さっきの 球馬の初披露が 目に焼き付いたのか

もう何人かが 来てくれて

シバが 教えてる


良かった

ホッとしたのか 疲れが出ちゃった

マリーンが、ボーッと見ていると


少し年下の 12歳位の 女の子が、

マリーンに近づいてきた


後ろに護衛らしき男子二人を従えている


講堂にも  居た娘かな、、

「五正位のゲンの娘の カンナです」

たしか お父様の兄弟のゲン様の、、娘

「よろしく マリーンよ」


「球馬、今さっき 初めて見たわ

優雅で 動きがあって

私にも ぴったり」


「今 シバが 教えているから 入れば カンナも」


「嫌よ 隣の国の来客なんて 人質だったと お父様が言ってたわ」

あらあら 娘に言ってるんだ


「私 マリーンに 教えてもらいたい


貴方のお母様は、飛び抜けて美人で 私の お父様も覚えてた みたいよ’」


お母様の 話まで出すのね、、


「 疲れてるので 少しなら、、」

「やった!」 カンナが喜んでくれた



「練習場の 周りを使って 木マリの打ち合いしましょ」


最初は カンナの長柄に向かって 初心者でも打ちやすく して


木マリを出すマリーン

自分から教えてといっただけあって、打ち返す

「上手いわよ カンナ」


カンナの、打つ 木マリは、どちらに飛ぶか 方向が定まらない


それを、拾って また打ちやすく出すマリーン


「どう、楽しい?」

「まぁまぁね」


「後ろの 護衛さんも 入れて 五人あつまれば

 先着順で 好きな色のチーム選べるわよ」


「やるかしら 呼んでみるわ」


入ってきて、マリーンの木まりを カンナが 方向違いに打った

木まりを

 二人が追いかけてくれた


三人で、遊びに なってるようなので


マリーンは、抜ける


馬小屋に馬を返しに行くが


ここから自分の部屋まで 歩くのも 面倒な気がしてきた


「マリーン、帰るの?」


「シバ、、

今日は もう疲れちゃった」


「そっちは」

「ダンに少し任せた ゲーム形式にしたから


多分 夢中で 暗くなるまで やってるよ あの子たち」


馬上のシバに手を出して


「部屋まで送って ほしいわ」


シバが 少し マリーンの伸ばしてる手を見て 考えてから

マリーンの手 を取って シバの馬に 引き上げた


今さっきは、モトが、座っていた シバの前に マリーンを乗せた


マリーンは 僕の馬に 乗ることも気にしないんだ

マリーンの後ろから 

シバは 前のマリーンに触らないように 意識して 手綱を持った


「館の西の方で シバの竹の棟の 少し手前よ」


「大体、、見当は ついてる」


「さすが シバね 安心だわ」


ゆっくり歩いても 揺れる間に マリーンとの間が 無くなって

マリーンの背中や腕が シバに、触れる

まるでマリーンを後ろから 抱いてるような錯覚が シバの頭に浮かぶ


もう少し スピードを、上げたら、、 マリーンは僕の腕の中だ、、


シバは、、馬のスピードを 上げずに 前に座るマリーンとの距離を保った


馬の ゆっくりな振動で マリーンが 

シバの前で コクリ コクリ 体が船をこく


僕と馬に 乗っていて 眠るのか 君は

ため息も お構いなく つくし

どれだけ 君は 僕に 不用心なんだ


カイトの兄だから、、


カイトの兄だから 人質でなく 

あれだけ頑張って

僕の立場を良くして

この国の来客に 格上げしたかったんだろう

 

僕は いつも カイトの後ろで 

それが ずっと生まれた時から 僕の立ち位置だった


この国で、今 カイトは そばに 居なくて


カイトの前に出るなという固定観念が

僕を縛るものが この国に 今は ないんだ


自分が、この国で 新しいシバに

自分で縛っていた物が この国で 見えなくなって


新しい自分を 試したくなる

本当の自分らしさが 何かも 想像つかないが


でも何かが 自分が違って、、

マリーンの言うように

あの国と この国と 線を引いてみると

自分の知らない新しいシバという男に なれるか、、


館の西側 確か前に庭園の百合が あると


ベルとセイラが 外に出て来て

シバの馬の前で 眠りこけてるマリーンを 見つける


「疲れが出たようで

重いから 僕が 運ぶよ」


「またマリーン様 眠り姫ですね 助かります」


こっちでも時々 相変わらずのようだ、、

マリーンを 馬から下ろし シバの腕に抱くと


後ろで

バーン ヒュルルーッと、祝いの最後を、飾る 

花火の始まる合図



二人の案内で

マリーンの部屋に 初めて入る

レース付きの天蓋ベッドに、マリーンを 運んだ


バーンバーンと、花火が 打ち上がる音


ベルとセイラが ソワソワしだす

「花火を見てきていいよ」

「えっでも、、」

「少しなら 僕が居るよ」


「では、5分程だけ」とベルがセイラを引っ張った


マリーンは眠ると目を覚まさないと、、誰かが言ってた


そっと マリーンの手を握ってみるシバ


眠ってる君には こんなに、しっかり手を握れるのに

マリーンの手の暖かさを、シバは、自分の手で 感じる

自分のために、頑張ってくれた 女の子

「マリーン、、」


部屋に他の 誰の気配もしない


バーンバーンと 外で花火が舞い上がってる


マリーンの眠る顔の 髪を直す仕草で

シバがマリーンに 近づいて


マリーンの唇に そっとキスをした




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